「偽装」流行りだからこそ必見のドラマ
食の偽装が、内部告発によって次々明るみに出ている。その先駆けといわれているのが、冷蔵倉庫会社・西宮冷蔵社長の水谷洋一氏である。
今から6年前の2002年1月、水谷氏は雪印食品牛肉偽装を内部告発した。あの「雪印食品・牛肉偽装詐欺事件」である。この一撃で大手食品メーカーである雪印食品は消滅した。それだけではなく、日本食品の偽装事件、日本ハムの牛肉偽装と隠蔽など、不正発覚の連鎖反応を誘った。
社会を動かす勇猛果敢な告発だったわけだが、代償は大きかった。それが原因となり、西宮冷蔵は業界や監督官庁から陰湿な迫害を受け、親子三代、60年以上続く会社は壊滅状態に陥った。
正しいことを行った者が迫害される。こんな馬鹿なことがあっていいのか!
そう思った水谷氏は、冷蔵会社でありながら電気も止められるというまさに裸一貫の状態にさせられたにもかかわらず、再起を決意した。支援してくれた出版社・松岡利康氏率いる鹿砦社から本の提供を受け、大阪駅前の歩道橋で西宮冷蔵の苦境を訴え続けながら再興資金のカンパを募った。同社は凄絶な苦闘の日々を歩み、艱難辛苦の暁に営業再開にこぎつけた。
その経過が、NHKでドラマ化され、来る7月30日に放送されることになった。
「たったひとりの反乱」(総合・夜10時)である。番組中には、ドラマだけでなく水谷氏本人がスタジオ出演する場面も盛り込まれるという。
水谷氏が勇気を出して正義の告発を行なったにも関わらず、昨今も食品偽装事件は立て続けに起きている。歴史に学ばない社会悪は残念でならない。しかし、前向きな見方をすれば、水谷氏の告発があったからこそ、昨今の偽装についても表沙汰にされる道筋ができたともいえる。そうでなければ、不正がそのまま当たり前のように続き、関係者も葛藤しながらも沈黙するしかない状態が続いていたかもしれない。
物心両面にわたる援助を行った鹿砦社・松岡利康氏も友情出演でドラマに登場するほか、同社からは、7月23日にこの経緯を綴った『西宮冷蔵 魂の内部告発』というブックレットも緊急出版される。
『7月30日は、万難を排し、NHKにチャンネルを!』(松岡氏)
◆ハダカの城?西宮冷蔵・水谷洋一?
http://diary.jp.aol.com/nkhuhjyme7sn/
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