商品詳細『紙の爆弾』2008年10月号(エスエル出版会)

◆昔と同じやり方で「自然の素材」を強調する『味の素』の「不自然」すぎるPR戦略
◆★『えっ? 愛煙家の少年少女に朗報!?』★「未成年喫煙対策」を口実にタスポや顔パス自販機でタバコ売り上げ拡大を目論む"日本たばこ"の煙たい妄動
◆「宅地」に遺骨を埋葬、大阪府に「謝礼」......大阪・大規模霊園に渦巻く「闇」の真相
◆ワイドショーはどうしてダメなのか--テレビをダメにしたこれだけの原因 梨元勝
◆「秋葉原連続殺傷事件の被害者は二度死ぬ」★その時、現場では何が起こったのか?★
◆★不正改造パチスロ事件★ 相次ぐ事件・異例の遊技機メーカー強制捜査にファーストが弁護団結成で徹底抗戦へ
◆それからの「外務省のラスプーチン」佐藤優外伝 「私のマルクス」を読む 10
◆いつから警察はダメになったのか--後藤田正晴の"遺伝子"の本質
◆★「徒然なるままに 最終回拡大版」に物申す--★『紙の爆弾』&鹿砦社の"新たな旅立ち"とは何か

<<連載>>
芸能裁判を読む 26......みおなおみ
マッド・アマノ「風刺画報」
キラメキ★東京漂流記
本誌発「デジタル紙の爆弾」今月のスクープ!
69歳の挑戦者!JJサニー千葉(千葉真一)流"武士道"
T-1二見のマット界断罪日記
ニッポン主義者同盟〈遊郭派〉
まけへんで!! 今月の西宮冷蔵
月刊 高須新聞

芸能裁判を読む26 ワイドショーも取り上げた「劇場型逮捕」

■胎盤剥離は過失にあたらず
 ワイドショーが社会的に大きな話題を呼んだ非芸能ネタを扱った。福島県立大野病院の裁判である。Web掲示板でも多くの人の書き込みがなされ議論になった。本稿としては、判決だけではなく、医師の逮捕のされ方にも注目しておきたい。
 福島地裁(鈴木信行裁判長)は八月二〇日、業務上過失致死と医師法違反罪に問われた医師、加藤克彦被告に無罪(求刑禁固一年、罰金一〇万円)を言い渡した。
 この事件は二〇〇四年一二月、同病院で前置胎盤による帝王切開手術中の女性が、子宮に癒着した胎盤の剥(はく)離を行う過程で出血。担当医は追加輸血や子宮摘出などを行ったが、止血操作中に突然心室細動を来たし女性は死亡したものである。癒着胎盤という術前診断がきわめて難しく、治療の難度が最も高く、対応がきわめて困難な事例にもかかわらず、その結果から医師個人を対象にした刑事事件としたことで、多くの人の疑念と懸念を呼んだ。
今回の逮捕は、「劇場型逮捕」として顰蹙を買い、ネットで多くの人に議論されるものとなった。この件は担当医が逮捕される一年以上も前に病院内で作られた院内検討委員会で結論が出されており、警察にも患者からの再捜査の要求は出ていなかった。それが、突然出勤前の自宅玄関で、妊娠一〇か月の妻の面前で、手錠・腰縄で逮捕。逃亡のおそれもないのに勾留。要するに担当医はさらし者にされたのだ。
 筆者はこの件を知ったとき、その前年、名誉毀損で出版社の鹿砦社・松岡利康社長を逮捕し、逃亡も証拠隠滅もあり得ないのに半年も勾留したバカげた出来事を重ねた。
 そのときの警察側の事情はわからないが、何らかの意図や意味を勘ぐれる「劇場型逮捕」という点で二つの事件は共通している。しかも時期的に近い。いったい、警察はこの劇場型逮捕にいかなる意図をもっていたのだろうか。私たちは、この真相を厳しく批判的に追及する必要があるだろう。

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