商品詳細『紙の爆弾』2009年2月号(エスエル出版会)

◆ついに暴かれつつある大新聞の欺瞞??「押し紙=部数偽装」の実像と言論圧殺
◆経済無策・外交無能のバカ殿政権 「マルチ商法内閣」「貸しはがし内閣」で迷走する麻生太郎にダマされるな!
◆「羽賀研二無罪」に手のひら返すマスコミ、沈黙するマスコミ
◆〈ドキュメント「犯罪企業の断末魔」〉"共同出版"の雄「新風舎」「完璧なビジネスモデル」が崩壊するとき
◆実は濡れ手に粟の「納棺師」??不況下でも"バラ色"の葬祭ビジネスの全貌
◆内規変更、テレビCM自粛 自主規制の止まらないパチンコメーカーの2009年を占う
◆〈続〉ジャスダック上場企業「トランスデジタル」倒産劇の裏にある企業犯罪を追う
◆それからの「外務省のラスプーチン」佐藤優外伝 「私のマルクス」を読む  最終回
◆日大闘争四十周年 あるフラメンコダンサーの述懐
◆千葉刑務所における差別、人権侵害の実態 本誌は塀の中の読者を救えるのか?4

〈連載〉
芸能裁判を読む30......みおなおみ
マッド・アマノ「風刺画報」
キラメキ★東京漂流記
本誌発「デジタル紙の爆弾」今月のスクープ!
ニッポン主義者同盟〈遊郭派〉
T-1二見のマット界断罪日記
まけへんで!! 今月の西宮冷蔵
月刊 高須新聞
読者の爆弾!

 訴訟の対象となったのは、「広末涼子"離婚できない"でバイク乗せた元カレ」という見出しの記事である。当時の夫・岡沢高宏が離婚に応じてくれないことで「悩んでいる」広末が、岡沢の高校の後輩である元カレ・金子賢が運転するバイク後部座席に乗って「腰にギュッと抱きついている」という目撃談や、広末が住むマンションとは一キロしか離れていない「いつでも会えるスープの冷めない距離」であることなどを報じている。
 一審で須藤典明裁判長は、記事を「一般人なら公開されることを望まない私的な事柄」「私的な家庭生活に個人的な興味を抱く読者がいるとしても、社会的に正当と認められるような事情はない」として、プライバシーの侵害に当たると認定した。その上で「著名人だからといっても、私的な記事の掲載が公共の利益に貢献するものではない。真実かどうかを判断するまでもなく、名誉棄損が成立する」と判断した。
 筆者は、まずこの判決の理由が疑問が残った。せっかく入った大学をほとんど単位も取らないまま中退し、できちゃった婚で仕事をキャンセルして迷惑をかける広末がのうのうと生きていけるのは、不始末や不名誉も話題性として商売にできる芸能界だからこそだ。彼女の意図や自覚がどうあれ、彼女の不真面目でぶっとんでいるように見える言動が芸能マスコミに取り上げられることは、確実に彼女の芸能人としての商品価値を構成する。
 広末は一昨年七月にも、『週刊現代』の記事で社会的評価を低下させたかどうかを争い、東京地裁(片田信宏裁判長)は講談社側に四四〇万円の支払いを命じている。プライバシー重視の傾向で、今後もこうした訴訟があれば彼女は勝訴するかもしれない。
 しかし、このような判決で勝訴したところで、それは記事が名誉毀損だったというだけで、だから彼女の人間性が再評価されるというわけではないだろう。この記事がなかったとしても、彼女の大学中退、デキ婚、離婚といった生き様を一般人は好意的には見ない。普通は、事情はどうあれ「途中で挫折するいい加減な人間」と思われるだけだ。要するにこうした記事が出るのは、何をしても貫徹できていない彼女の生き方そのものが原因なのである。

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