西郷山公園(目黒区青葉台)は代官山近くにある西郷隆盛の弟・従道の邸宅をもとに開園。東京ラブストーリーのロケ地にも

西郷山公園(目黒区青葉台)は代官山近くにある西郷隆盛の弟・従道の邸宅をもとに開園。東京ラブストーリーのロケ地にも

西郷山公園(目黒区青葉台)は、流行誌でつねに人気ナンバーワンのショッピングスクエア・代官山近くにあります。明治時代初期、維新の三傑といわれた西郷隆盛の弟・従道の敷地をもとに、台地の端の斜面を利用してつくられた公園です。

西郷山公園について

西郷山公園について

西郷山公園(目黒区青葉台)は、目黒区と渋谷区の区堺近くにある代官山・中目黒地域のスポットです。

流行誌でつねに人気ナンバーワンのショッピングスクエア・代官山。

旧山手通りを中心に、青葉台の高級住宅街にハイセンスな店舗がバランスよく点在する街のデザインは、青山や原宿ともひと味違う個性的な雰囲気を醸し出しています。

その代官山の名物スポットとして、若者の来園者も多いのが西郷山公園です。

西郷山公園

「代官山」ではなく「西郷山」とは如何にぞや。

青葉台2丁目周辺は、別名西郷山とも呼ばれていますが、その由来は明治の初め、西郷隆盛の実弟で明治期の政治家・軍人であった西郷従道が、西郷隆盛の上京に備え、台地の端の斜面を利用した広い庭園と建物を構えていたからです。

西郷隆盛は西南戦争に敗れて自刃。

西郷従道は同地を洋館、和館や回遊式庭園などを造成した別邸としました。

西郷山公園の由来

それが東都一の名園とうたわれ、人々から西郷山と呼ばれるようになりました。

所有者の変更空襲や建物の移転などで別邸自体は消滅しても、1981年に開園した西郷山公園は同名の呼称がつけられています。

中国・瀋陽市から、素材や技術の提供を受けて瀋秀園が開園されたことはすでにご紹介しましたが、西郷山公演は西郷隆盛ゆかり公園ということで、鹿児島県および県下20を越える市町から記念樹木と桜島の溶岩が贈られています。

クスノキ、ソテツなどが並ぶ公園北側の記念樹コーナーや、芝生広場に建てられた溶岩の記念碑などによって、南国鹿児島の情緒と関連の深さを感じることができます。

台地の上に造られている西郷山公園は、芝生が公園全体に広がり、憩いの場としてくつろげます。

それとともに、眺望のよさも都会の公園らしくない特長といえます。

西郷山公園

天気によっては、富士山が見えるといわれるほどです。

富士山

芝生には親子連れのほか、代官山の公園らしく若いおしゃれな男女も少なくありません。

そうしたロケーションだから夜景スポットとしても人気が高いのです。

また、台地の端の斜面を利用してつくられた同園は20mの落差をもつ人口の滝も名物です。

しかし、6月~9月の季節限定であるため、残念ながら連休中に訪れた私は撮影することができませんでした。

夏に訪れれば、水遊びを楽しむ子どもたちの光景を目にすることができるといいます。

ドラマ『東京ラブストーリー』のロケ地


私が同園で真っ先にイメージするのは、トレンディドラマの中でも評価が高い『東京ラブストーリー』です。

プレイボーイだが、元同級生の関口さとみだけはこだわりを抱く医学生、三上健一が、主人公の永尾完治に、「関口のこと好きか?……3人で、会えるよな?」と聞いた公園として、作品のファンの間では有名です。

ドラマと同じ所に立つと、江口洋介のセリフが甦ってきます。

そして、ドラマと共に、その当時の若かりし自分までも思いだしてしまいます。

来園者の中には、そんなほろ苦い懐かしさを求めている人もいるかもしれません。

その後も同園は、『妹よ』『29歳のクリスマス』『ロングバケーション』など、フジテレビ系列のトレンディドラマ定番の公園になっています。

好みや年齢層によって、それらの作品を思い起こす方々も多いでしょう。

まとめ

目黒区
改めて確認しますと、同園の最寄り駅は代官山ですが、所在地は目黒区です。

目黒区は、東急東横線・中目黒から目黒川を渡り西郷山公演を超えて、東急田園都市線池尻大橋まで抜ける散策コースを「西郷山・目黒川コース」と設定しています。

◆西郷山公園
目黒区青葉台2-10-28
アクセス:代官山駅より徒歩15分
問い合わせ先
目黒区みどりと公園課

以上、西郷山公園(目黒区青葉台)は代官山近くにある西郷隆盛の弟・従道の邸宅をもとに開園。東京ラブストーリーのロケ地にも、でした。

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