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決定版マインド・コントロール(紀藤正樹著、アスコム)は、占い、新興宗教、霊能、オレオレ詐欺、訪問販売などの手口を一挙公開

決定版マインド・コントロール(紀藤正樹著、アスコム)は、占い、新興宗教、霊能、オレオレ詐欺、訪問販売などの手口を一挙公開

決定版マインド・コントロール(紀藤正樹著、アスコム)は、占い、新興宗教、霊能、オレオレ詐欺、訪問販売などの手口を一挙公開した書籍です。絶対だまされないと思っている自信こそ危ないと、消費者問題に長年取り組んできた著者は言います。

『決定版 マインド・コントロール』は、紀藤正樹弁護士がアスコムから上梓した書籍です。

長年消費者問題に取り組み、被害者救済の第一人者として、タイトルにあるマインドコントロール対策を徹底解説しています。

え? 自分は絶対だまされない?

いえいえ、マインドコントロールというのは、言葉巧みなんですよ。

本書は、占い師、霊能者、オレオレ詐欺、訪問販売、教団、勧誘のルートなど、様々なシーンにおける騙しの手口をわかりやすく公開しています。

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青春を返せ裁判(違法伝道訴訟)とはなにか

統一協会問題が連日報じられています。

世界平和統一家庭連合と名前を変えたらしいですが、マスコミは統一協会、もしくは旧統一協会と表記している場合が多いので、ここでは統一協会と書きます。

紀藤雅紀弁護士が、統一協会問題に関わった一番画期的な裁判は、「青春を返せ裁判」(2001年)です。

別名、違法伝道訴訟といいます。

どういう内容かといいますと、それまで、壺やハンコを売る経済行為については、お金が動くので裁判しやすかったのですが、マインドコントロールというのは内心の問題だったため、統一教会/統一協会の「強引な布教」や、その使用者責任を認めることはなかなか難しかったのです。

それが、この裁判によって、マインドコントロールによる勧誘は違法と判決が出て、たとえば名前を隠した勧誘などというのがこれを機会にできなくなったのです。

統一協会に限らず、新興宗教のなかには、大学のサークルの勧誘にまぎれて名前を隠し、学生を騙して入信させてしまうところがあるのです。

それが「違法伝道」という判例が出たわけです。

競争原理が摂理の認識を歪めた?

私は、紀藤正樹さんに、その違法伝導訴訟の話を20年前にインタビューの聞き手として伺ったことがあります。

その当時、ジャパンスケプティクスという、超自然現象といわれるものや疑似科学などを究明する会の役員(運営委員、副会長)をしていたもので、会のシンポジウムにも来ていただき、さらに役員にもなっていただきました。

そのとき、仰っていたのは、紀藤正樹氏の消費者問題「三段論法」です。

いかなる資本主義国であれ、消費者問題は自己責任原則では解決しないとしている。

オカルトの問題は消費者問題と重なる。

ゆえに、

オカルトの問題は単なる自己責任原則の考え方では解決しない。

というものです。

当時、メールマガジンで、紀藤正樹さんについて書いたことを、今回は再録します。

ちょっと難解かもしれませんが(笑)、現代の新自由主義の象徴とも言える競争原理が、オカルトや新興宗教へのいざないになっている、という話がシンポジウムであったのです。

私はそれをもって、「紀藤正樹弁護士の「競争原理」観とヘーゲル的世界観の接点」という哲学的視点で機関誌に報告しました。

競争主義ですが、僕はどこかの本で書いたり自分のホームページにもアップしたりしているのですが、人間であればおじいちゃんとおばあちゃんと夫婦と子供がいて孫がいて、そして農耕社会ないしは工業化社会前の社会であれば、おじいちゃんが老化したらそれを子供が助け、そして最終的に孫がまた親の面倒をみるということに入れ替わっていくというような摂理があったのに、(資本主義社会の現代では)それがだんだん失われ、おじいちゃんと子供、そして孫というのが簡単にいうと同じ競争社会の中で、たゆまない努力をしなければ生活が維持できないという前提がでてきているのです。
 例えば30代の課長さんも50代の部長さんも、企業社会の競争の中では一緒に競争しているわけです。部長さんは30代の課長さんに比べて体力が劣るわけですが、企業の中で認められる、あるいは給料が高いことが正当化根拠を見出すとすると、結局50代の部長さんは一生懸命働かないといけないのです。
 本来、老いというのは当たり前の現象であり、自然の中の一部分ですが、老いが進んでしまうと自分が発言できなくなる。まあ歳をとったなということはいえても、歳をとったから本当はもう仕事はできないということは発言できなくなるということで、肩こりとか腰痛とか膝が痛いとかそういった人間であれば当然おこりうる現象についても、30代の人たちと本格的に戦うためには何とかそれをカバーしながらやらないといけない。そうすると手っ取り早く肩や腰や膝をから治るような所へ行く。
普通のマッサージくらいならいいのですけど、マッサージ室の中にはちょっとオカルト的な人もいますし、それからオカルト的な発想に結びつきやすいということもあるのです。ですからマッサージ師や針灸師やそういう所に通うことによって、いわばオカルト的なものに結びつきやすい土壌が競争社会の中にあるのではないかと思います。(Japanskeptics第9回総会のシンポジウムより)

実はこれは、「生あるものは自分自身のうちに死の萌芽を持っている」とヘーゲルが『小論理学』で述べた、現存する肯定的理解のうちに、その必然的没落という否定も構成する立場である弁証法的な世界観を明らかにしたものだと私は解釈しています。

『弁証法的とはどういうことか』(岩波書店)という本で、村山一人さんは『小論理学』のこの点、こう解説しています。

「古いものの否定と新しいものの創造の立場に立たなければいけません。もし、古いものをなんとかして維持したいという要求を根本におき、そうした矛盾だけはなくしたいと思えば、合理的な解決を捨てて、神秘と超越的なものへ逃避するよりほか道はありません」

「哲学研究としてのヘーゲル考」ではなく、私たちの生活実践、なかでもオカルトを通してのヘーゲル的世界観の実践がそこには表現されているということです。

マインド・コントロールの素朴な疑問も解決

Amazonの販売ページにある紹介も引用しておきましょう。

こんな人は要注意!
□大学に進学した。
□新入社員である。
□最近、環境が変わった。
□新しいことにチャレンジしたい。
□何か社会に役に立つことがしたい。
□素直な性格だといわれる。
□完璧主義だといわれる。
□孤独を感じる時がある。
□健康に不安がある。
□マインドコントロールに絶対かからないと思っている!

素朴な疑問にズバリ答えます!
●なぜ、一国のトップや有名芸能人までマインド・コントロールにかかるのか?
●恋愛中の男女もマインド・コントロールにかかっていると言えるのか?
●コーチに心酔するスポーツ選手もマインド・コントロール?
●「性格のよい素直な子」たちがなぜひっかかる?
●「マインド・コントロール」と「洗脳」は、どう違う?
●マインド・コントロールで駆使される心理テクニックとは?
●家屋敷まで巻きあげる手口とは?
●「脱マインド・コントロール」の手法とは?
●なぜ日本は「世界的なカルトの吹きだまり」なのか?

安倍晋三元総理のショッキングな銃撃事件がキッカケにはなりましたが、旧統一教会/統一協会に限らず、マインドコントロールついて知ることは、この一筋縄ではいかない現代社会を生きていく上で不可欠な知識を獲得する機会であると思います。

ぜひ、ご一読をおすすめします。

以上、決定版マインド・コントロール(紀藤正樹著、アスコム)は、占い、新興宗教、霊能、オレオレ詐欺、訪問販売などの手口を一挙公開、でした。


決定版 マインド・コントロール – 紀藤 正樹


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