
なぜLINEの電話は「無料」なのか、ご存知ですか。私は知りませんでした。そこで、それを解説している動画をシェアします。
LINEは、セキュリティ面でどうのこうのといわれますが、日本では標準的な携帯端末のコミュニケーションツールになっています。
AIを怖がって、さんざん唾棄しているくせに、LINEは普通に使っているのはおかしいですけどね。
それはともかくとして、LINEの無料通話がなぜ料金を必要としないのか、その技術的な仕組みとビジネスモデルを解説した内容の動画が面白かったのでシェアします。
従来の電話が、専用の回線を占有する「道路貸し切り方式」であるのに対し、LINEは音声を細かなデータに圧縮してインターネット経由で運ぶ「パケット通信方式」を採用しています。
この仕組みにより、ユーザーは通話料ではなく、契約プランのデータ通信量(ギガ)を消費することで、実質的に無料に近い感覚で利用できています。
運営側は、通話を無料にして膨大な利用者を獲得し、広告やスタンプ、法人向けサービスなどで収益を上げるビジネス戦略を構築しています。
かつて存在した有料サービス「LINE Out」の終了理由にも触れ、無料通話が強力な集客装置として機能している実態を明らかにしています。
日本での普及状況
今日の情報源です。
LINEが、インフラレベルで普及しているのは世界的に見て日本が突出しています。
LINEの国内月間アクティブユーザー数は約1億人に達しており、日本の人口の約8割、スマホ利用者に限ればほぼ全員が利用している計算になるといわれます(Geminiより)。
世界的には、WhatsAppやMessenger、WeChat(中国)などが主流であり、日本ほどLINEが市場を独占している国は珍しいでしょう。
しかも、LINEには、セキュリテイ上、重大な懸念があるのは、これまでもずいぶん指摘されてきました。
LINEが通話を無料にしながら年間1.9兆円も稼げる理由
LINEが、通話を無料にしながら年間1.9兆円もの収益を上げられる最大の理由は、「無料通話」を利益を出すためのサービスではなく、ユーザーを集めるための強力な「集客装置」として利用しているからです。
無料通話による圧倒的なユーザー獲得(インフラ化)
従来の電話は専用の回線を借り切るため距離や時間に応じた通話料が発生しますが、LINEは音声をデータ化してインターネット回線(宅配便ネットワーク)にのせて送る仕組みのため、専用道路のレンタル料にあたる通話料がかかりません。
この仕組みを利用して通話を無料にすることで、LINEは赤ちゃんから高齢者まで、日本の人口の約8割にあたる約1億人の月間アクティブユーザーを獲得することに成功しました
1億人の基盤を活かした4つの収益柱
これだけの巨大なユーザーが集まれば、通話自体で稼ぐ必要はありません。LINEは集客した1億人に対して、主に以下の4つの方法で1.9兆円の売上を生み出しています。
広告
トークリストの上部やニュースタブなどに表示される広告枠からの収入。
スタンプと着せかえ
クリエイターズスタンプなどのデジタルアイテムの販売。
決済関連
LINE Payやクーポンなどの決済サービスの手数料。
法人向けサービス
企業や飲食店が公式アカウントを開設し、ユーザーへクーポンなどを配信するためにLINEに支払う利用料
LINEの主な問題点と懸念
LINEには、主に以下の3つの観点から、セキュリティやプライバシーの懸念が指摘されています。
1.通信の仕組みによる脆弱性(宅配便方式の限界)
LINE通話は、声を「パケット」という小包に分けて、インターネット経由で送る「宅配便(インターネット回線)方式」をとっています 。
混雑による影響
専用道路を借り切る従来の電話と違い、他のデータ(YouTubeなど)と一緒に運ばれるため、荷物が混み合うとデータの紛失や遅延(声の途切れ)が発生しやすくなります 。
通信の切断
電波が不安定な場所では「宅配便の営業所(電波塔)」に届く前にデータが欠けてしまうリスクがあります 。
2.データ管理とプライバシーの懸念
過去に大きな議論となったのが、ユーザーデータの管理体制です。
海外サーバーでの管理
日本国内のユーザーの画像や動画、メッセージの一部が韓国のデータセンターで保管されていたり、システムの開発・管理を中国の関連会社に委託していたことが判明し、安全保障上のリスクが指摘されました。
当局の閲覧リスク
委託先の国の法律によっては、その国の政府がデータにアクセスできる可能性(バックドア)への懸念が、特に公的機関やビジネス利用において問題視されました。
3.ビジネスモデルによるデータ利用
LINEは通話料を無料にする代わりに、広告、スタンプ、決済、法人サービスなどで収益(約1.9兆円)を上げています。
行動データの収集
ユーザーが「毎日開き続ける」という特性を活かし、個人の行動や関心を詳細に把握して広告に活用しています。
これはSNSビジネス全般に共通する点ですが、生活に密着しすぎているがゆえの「情報の独占」がリスクと捉えられることもあります。
世の中に本当に無料のものはない
貨幣経済なのに、無料であるのは、当然金銭とは別の形での金銭的対価があるとみるべきです。
LINEは非常に便利ですが、「通話料が無料なのは、ネット通信量(ギガ)を消費しており 、かつ広告などのビジネスモデルで支えられているから」という裏側を理解しておく必要があります。
「純粋な電話回線(専用道路)」を使わないことでコストを抑えている分、通信の安定性や情報の秘匿性においては、従来の電話とは異なるリスクを抱えていると言えます。
さらに、セキュリティの点でも、依然として「日本独自のインフラ」であることへの警戒感を持つ声は存在します。
私の場合、高校時代の同級生で、韓国の赴任が長かった商社マンが、XやFacebookやブログなどは一切やらず、LINEだけをやっているので、仕方なく私もLINEを初めたのがきっかけです。
お付き合いもあり、幾人かのともだち、いくつかのグループ・オプチャは登録していますが、正直、私はネットのコミュニケーションツールとしては、もっとも使う頻度が少ないかもしれません。
家族に連絡するとき、「無料通話」は助かりますけどね。別にデータ抜き取られても構わない程度の話しかしていないし。
みなさんは、LINEは使われていますか。
70歳からのLINE 世界一わかりやすい安心・安全・便利な使い方Q&A大全 – 岡嶋裕史
