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『現代貨幣理論(MMT)って何?【素人の素人による素人のための経済入門】』という針原崇志さんの動画はわかりやすくて好評です

『現代貨幣理論(MMT)って何?【素人の素人による素人のための経済入門】』という針原崇志さんの動画はわかりやすくて好評です

『現代貨幣理論(MMT)って何?【素人の素人による素人のための経済入門】』という針原崇志さんの動画はわかりやすくて好評です。全10回、まとめ1回によって、現在流布している経済の話の間違い、お金の意味や価値、社会のお金の出回り方などが解説されています。

お金は(モノではなく)貸し借りの記録である

今日は拡散です。

針原崇志/Harihara Takayukiさんの『現代貨幣理論(MMT)って何?【素人の素人による素人のための経済入門】』には、理解を助けられます。


これは「まとめ」というタイトルで、それまで10回にわたってご紹介した内容をもう1度おさらいしています。

まず第1回では、池上彰さんらが解説している「孫子の代に借金を残すな」「財政再建のためのコロナ増税」などといった経済の話は間違いで、そんな必要はなく、消費税を廃止しても何の問題もないと断言しています。


第2回では、なぜたった24円で作れる単なる紙切れに過ぎない1万円札が、1万円の価値を持つのかということについて解説されています。

その謎を解く鍵として、お金は(モノではなく)貸し借りの記録だという考え方が紹介されています。


第3回では、お金は貸し借りの記録だという考え方について理解を深めるため、銀行預金について解説されています。

お金は「モノ」ではなく、単なる貸し借りの記録に過ぎないから、銀行は手元にお金を持っていなくても預金通帳に数字を記録するだけで銀行預金というを種を生み出すことができるというお話でした。


第4回では、1万円札にはなぜお金としての価値があるのか、その理由が解説されています。

「上杉さんちのおとうさんの名刺」というたとえ話で説明されていますが、これは有名なモズラーの名刺の話です。名刺を回収しますという納税の義務を子供たちに課したことで、お父さんの名刺に価値が生まれたことを説明しています。


第5回では、税金を払うにはそもそも世の中にお金が出回っている必要があり、そのためには民間が借りるか政府が借りる(国債を発行する)かして、それが流通することが必要があることを解説しています。


第6回では、日銀当座預金について説明されています。日銀当座預金は、個人や法人など民間では触れることのできない「聖なる領域」のお金であり、銀行が政府から国債を買うお金は、民間が銀行に預けている預金とは別のお金(日銀当座預金)という銀行自身のお金であることが解説されています。


第7回は、すでにご紹介したことがあります。

MMT(現代壁理論)では財政出動というキーワードがしばしば登場しますが、経済は金融政策と財政政策によって動いています
MMT(現代壁理論)では財政出動という話がしばしば登場。最近ではビートたけしさんまで「刷れば良いんだろう」と言われます。もちろん、政府が勝手にお金を刷ってばらまくことはできず、我が国の経済は金融政策と財政政策によって動いています。

世の中に全くお金がないという前提で、ダムを作るところまでのお金の流れを描いています。

つまり、スペンディングファーストといって、社会を動かす財源は税収でないことを説明しています。

また、日銀が直接関係するお金を「聖なる領域」と表現して、マネタリーベースとマネーストックの「間(はざま)」と国債の関係をわかりやすく示しながら、お金の流れが解説されています。


第8回は、財源が国債なら税金がいらないのかと言うとそうではなく、税金には財源を確保する以外の大事な役割があるということが解説されています。

具体的には、納税で貨幣としての価値を生じさせ、お金の流れが多すぎず少なすぎずちょうどいい感じになるようにコントロールすることなどです。


第9回は、消費税が悪税であることが解説されています。お金の流れをコントロールするのには不適切であり、逆進性が強く、財源という役割はそもそも政府にとって必要ないといったことが理由に挙げられています。


そして第10回は、国債で借りたお金を税金を集めて返したらどうなるか実験しています。

国債を税金で返してしまったら、せっかく世の中に出回るようになったお金が消えてなくなってしまうことをシミュレートし、国債で借りたお金を税金で返すということは現実社会に出回っているお金を消し去ることを意味するのだという内容です。


ひとつひとつの動画は、それほど長い時間はかかりませんから、ぜひご覧頂きたいと思います。

徴税の役割について

ところで、私がいつも書いている徴税の役割についてですが、MMTにおける徴税の役割とは、おおまかなところで、以下のようなことが考えられると書いてきました。

  1. インフレ抑制
  2. ……MMTによる国債発行のコントロールはインフレ率による

  3. 格差の是正
  4. ……累進課税によって富裕層と中流層・貧困層との格差を広げないようにする。そもそも富裕層にとっての税は、同額であっても中流層・貧困層よりも犠牲が少ない

  5. 円の通貨としての価値を担保する
  6. ……納税義務を貨幣(円)で果たすことで、その貨幣に価値(需要)が生まれる

  7. 社会秩序を守るために利用する
  8. ……お酒やタバコに税金をかけることで、需要をコントロールすることができる

これはそのとおりなのですが、現実には、もうひとつ「財源としての税収」はなかなかしぶとい。

もちろん、MMT(現代貨幣理論)として「財源としての税収」は不要です。

ただ、財政法第4条が存在するのは事実ですし、「財政再建」論の大義となっています。

悪法も法という見地からは、これを掲げる勢力がある、ということを認識しておく必要はあるかもしれませんね。

私は、今回のコロナ禍のようなことを考えると、やはり「先立つもの」は必要ではないかと思います。

以上、『現代貨幣理論(MMT)って何?【素人の素人による素人のための経済入門】』という針原崇志さんの動画はわかりやすくて好評です、でした。


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