
椅子に座っているときに足を組むことについて、腰痛や関節炎、静脈瘤の原因になるという説もありますが、過度に心配する必要はないという記事が話題です。一般的に体に悪いとされている足を組む座り方について、理学療法の専門家による科学的な視点から解説しています。
トレンドニュースのGIGAZINEがまとめている記事で、一次資料は、theconversationという学術系サイトに掲載された、「足を組んで座ることは、実は体に悪いのでしょうか?」という論文。
ジョシュア・ペイト(シドニー工科大学理学療法学科上級講師)、ブルーノ・ティロッティ・サラジョット(シドニー工科大学准教授兼理学療法学科長)、マーク・オーバートン(シドニー工科大学理学療法学科上級講師)の3氏が著者として名を連ねています。
内容は、一般的に体に悪いとされている足を組む座り方について、理学療法の専門家による科学的な視点から解説しています。
筆者たちは、足を組むことが腰痛や関節炎、静脈瘤の直接的な原因になるという明確な根拠は乏しく、過度に心配する必要はないと述べています。
健康において本当に避けるべきなのは、特定の姿勢そのものではなく、同じ体勢を長時間続けることです。
体から発せられるしびれや違和感は、単に姿勢を変えるタイミングを知らせるサインに過ぎません。
結論として、完璧な姿勢を追い求めるよりも、こまめに体を動かして動作の多様性を保つことが、体の健康を守るための最も重要な鍵となります。
足を組むのが悪いと言われるようになった背景
情報源はこちらです。
足を組んで座ることは、実は体に悪いのでしょうか? https://t.co/0JuCxdtjQ9 via @ConversationEDU
— 梅じゃ子 (@sorasodawahaha) April 13, 2026
足を組むことは体に悪いのか?https://t.co/XL681qceej
— GIGAZINE(ギガジン) (@gigazine) April 10, 2026
もともと、足を組むことが体に悪いというのは、「医学的な根拠」よりも「文化的な背景やマナー」にあると考えられています。
「しつけ」や「道徳観」との混同
長らくの間、「正しい座り方」は規律や自制心、品行方正さ(マナーの良さ)を表すものとされてきました。
子どもの頃に、「ちゃんと座りなさい」「背筋を伸ばしなさい」と注意された経験を持つ人は多いと思いますが、こうした「正しく座ること(=お行儀が良いこと)」が、いつの間にか「健康にも良いこと」として語られるようになったと著者らは推測しています。
伝統や専門職の文化による影響
実は、世界中の理学療法士などの専門家の間でも「理想的な座り方」については意見が大きく分かれています。
研究者らは、理想的な座り方という考え方自体が、科学的な根拠だけで決まっているわけではなく、古くからの伝統や専門職の文化にも左右されていると結論付けています。
実際のところ、体への影響は?
足を組むことで生じる一時的な関節の角度の変化や圧迫感は、「体がダメージを受けている」わけではなく、単に「体勢を変えるべき合図」に過ぎないとのことです。
背中への負担:
人間の背中は丈夫で柔軟性があり、様々な姿勢に耐えられるようにできています。
関節への負担:
階段を上ったり走ったりする方が股関節や膝への負担は大きく、足を組むことが関節炎などの長期的な損傷を引き起こすという証拠は乏しいそうです 。
静脈瘤のリスク:
足を組んで一時的に血流が変化することと、静脈瘤のリスク増加を裏付ける証拠はないとされています。
では健康上の問題は……
「足を組むという特定の姿勢が悪い」というよりも、足を組む・組まないにかかわらず「同じ姿勢を長時間続けること」自体が体にとっての本当の問題のようです。
記事内では、「同じ姿勢を1時間続けないこと」が、最も健康的な座り方だと推奨されています。
最近では、座りっぱなしは体に良くないといわれます。
長時間座ると、
血流が悪くなる
代謝が低下する
心血管疾患や 糖尿病 のリスク上昇
腰痛・肩こり
といった影響が出やすくなるといわれます(ChatGTPより)。
では立ちっぱなしがいいのかというと、それてもよくないとされています。
長時間立ち続けると、
足のむくみ・静脈のうっ血
下肢静脈瘤 のリスク
腰・膝・足裏への負担
疲労の蓄積
が起きやすくなります(ChatGTPより)。
それと同じで、足を組むのも、組っぱなしが良くない、ということです。
負担のかかる場所が違うだけで、やはり“固定姿勢”が問題なのです。
ChatGTPのいう「実践的な理想パターン」は、
・30~60分座ったら→ 1~5分立つ・歩く
・立ち作業も→ 時々座る・体重を移動する
・可能なら→ 歩く・軽く体を動かす
ことだといいます。
みなさんは、「実践的な理想パターン」のために、姿勢を変えたり、定期的に体を動かしたりなど、ご自身で工夫されていることはありますか?
