三ちゃん食堂(川崎市中原区新丸子町)は、マスコミでもしばしば紹介されている中華料理食堂です。かつては、人気ドラマ『孤独のグルメSeason2』の第1話(2012年10月10日放送)にも登場しました。メニューは大衆的なものが中心で、つい自分でも作りたくなります。
三ちゃん食堂とはなんだ
三ちゃん食堂(神奈川県川崎市中原区新丸子町)は、多摩川を越えて、つまり東京を出て神奈川県に入ってすぐの東急東横線新丸子駅近くにあります。
駅西口を出て、駅前商店街を2分ほど歩きます。
昭和のお店を思い出させる佇まいです。
店の中は、来店した芸能人のサインがたくさん並んでいます。
三ちゃん食堂の店内は12時頃はほぼ満席。
ありふれた中華料理食堂のはずですが、逆に現代では、ありふれたことがレアになっている町中華。
その「希少価値」の人気と言えるかもしれません。
実在の店を舞台にしたドラマ『孤独のグルメ』では、なぎら健壱が常連と紹介されています。
『孤独のグルメSeason2』でも紹介
ドラマ『孤独のグルメSeason2』(2012年10月10日)の第1話で登場するのが、三ちゃん食堂です。
井之頭五郎(松重豊)は、最初三ちゃん食堂に入ろうとするのですが、昼からアルコールも入って盛り上がっている店の雰囲気に圧倒されて入れませんでした。
その足で、訪問先のクライアント(佐藤藍子)に啓蒙され、勇気を奮って店の戸を開けて三ちゃん食堂のメニューを堪能する、というストーリーです。
井之頭五郎さんが三ちゃん食堂で食べたメニューは、ねぎ肉炒めと、みょうがの天ぷらと、チーズ入りウインナでした。
本当は、同じものを頼んでレビューしたかったのですが、不覚にも井之頭五郎さんが食べたものをメモし忘れてしまいました。
ということで、結局レギュラーメニューをいただくことに。
五目そば(750円)
五目そば(750円)は、とにかくにぎやかな具材群です。
醤油味にあんかけタイプのものと、塩味に、バラバラに具材が入るものがありますが、三ちゃん食堂は後者でした。
五目そばというと、具材が5品目と思われがちですが、「五」は「八百万の神」と同じでたんなる「多くの」という意味で、実際には何目でも構わないことになっています。
三ちゃん食堂の場合は、チャーシュー2種類、なると、ほうれん草、ゆで卵半分、卵焼き、はくさい、たけのこ、かまぼこといったところです。
チャーシューやタマゴが2種類入っているのが興味深いですね。
スープのとろみもほどよいです。
色は塩ラーメンです。
昭和の頃は、五目そばはラーメンの高級品でしたが、こうしたたくさんの具材を見ると、今もこんな豊かな気分に浸れます。
味噌ラーメン(650円)
味噌ラーメン(650円)は、三ちゃん食堂に限らない、中華系食堂の定番メニューです。
麺は中太縮れ麺で、スープは明るい色の味噌に、唐辛子を発見。
まあ、店主のオリジナルではなく、業務用のスープと麺を使って、教科書通りに作っているだけだろうと思います。
つまり、味も際立った個性があるわけではありません。
数人の店員で、たくさんのメニューを扱っているのですから当然でしょう。
しかし、それがありがたい、ということもいえます。
ネオクラシック系のオリジナルラーメンは、人によって好き嫌いもあるでしょうし量産もできません。
ましてや、店主が休んだり廃業したりしたらそれっきりです。
同じ味を安定的にスピーディーに供給できることは、大衆的飲食店として重要です。
サイドメニュー
ラーメンに添えるメニューに、ご飯のおかずにオーダーするサイドメニューもたくさん用意されています。
餃子(250円)
三ちゃん食堂の餃子(250円)です。
無造作に5個、ゴロンと盛り付けられています。
これは店手作りでしょうか。
中は具がたくさん入っているので「不格好」になってしまうのです。
気取らずに、このような餃子でごはんをいただきたいと思いませんか・
春巻(2本300円)
『孤独のグルメ』で井之頭五郎さんは、海鮮海老春巻(2本300円)を注文しています。
三ちゃん食堂のメニューで確認したのですが、海鮮海老春巻はなく、プレーンの春巻が同じ値段だったので、それを注文しました。
これも業務用かな。
もちろんおいしかったですよ。
繰り返しますが、それはいつ頼んでも「はずれ」がない安定した供給が望めるということです。
ネギ肉イタメ(自作)
来店時はうっかり注文するのを忘れたので、ネギ肉炒めは自分で作ってみました。
何しろ、三ちゃん食堂の『ネギ肉イタメ』は、井之頭五郎さん(松重豊)がメインに注文したおかずです。
豚肉はロース薄切り、ネギは2本輪切りして塩コショウで炒めただけです。
出来上がりは、三ちゃん食堂の1/3のヴォリュームですね。
まあ、味自体はシンプルで、これでも十分おかずになりますよ。
三ちゃん食堂、まとめ
三ちゃん食堂は、東急東横線新丸子駅西口近くにある中華系大衆食堂です。
お昼からアルコールの入るお客さんもいて賑わっています。
店内には有名人のサイン色紙と、メニューで四方の壁は埋め尽くされています。
多くの人に親しまれた、安定的に変わらない味を供給する店ということです。
以上、三ちゃん食堂(川崎市中原区新丸子町)は『孤独のグルメSeason2』の第1話でも紹介された賑やかな昭和の佇まいの中華料理店、でした。