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高野山東京別院(港区高輪)は弘法大師を本尊とする高野山真言宗。四国八十八ヵ所お砂踏みで“お遍路さん”を経験できます

高野山東京別院(港区高輪)は、弘法大師を本尊とする高野山真言宗のお寺です。四国八十八ヵ所お砂踏みの“お遍路さん”を経験できます。境内には不動堂・修行大師・お砂踏場等があり、隣に建つのは高輪警察署。地下に東京電力パワーグリッドの変電所もあります。

アクセス

高野山東京別院は、東京港区高輪3丁目にあります。

JR山手線、京浜東北線高輪ゲートウェイ駅下車徒歩10分。

地下鉄なら、都営地下鉄浅草線の高輪台駅、もしくは泉岳寺駅から徒歩10分。

東京メトロ南北線の白金台駅、白金高輪駅下車徒歩13分。

JR山手線、京浜東北線、東海道本線、京急線品川駅西口下車徒歩15分。

いろいろなアクセスがありますが、いずれも少し歩きます。

近くのスポットは、明治学院大学があります。

高野山東京別院の隣角には、高輪警察署があります。

車なら、国道1号線の明治学院大学の交差点を東に曲がってすぐの角に高輪警察署が見えますから、そこを右折すれば到着します。

高野山東京別院とはなんだ

高野山東京別院は、高野山真言宗のお寺です。

「別院」というのは、総本山金剛峯寺の別院です。

高輪結び大師ともいわれています。

本尊は弘法大師です。

普通は、寺院というと○○寺という名前がありますが、こちらは、和歌山高野山の直営で、寺の名は付かず東京別院といいます。

弘法大師といいますと、初詣のベスト3で、神奈川県川崎市にある真言宗智山派の大本山・平間寺(川崎大師)が有名です。

同じく真言宗智山派の寺院としては、千葉にある浪切不動院(長勝寺)も知られています。

真言宗は主なもので18派がありますが、「弘法大師信仰」という点で共通しています。

高輪結び大師との名称については、公式サイトで説明されています。

高輪結び大師とは、元々「高輪」は「高縄」と表記し、江戸の入り口として魔が入ってこないよう結界としての役割を持ち、「縄」は様々なものを結ぶように、仏と人、人と人など、多様な御縁を結んでいただける弘法大師様です。縁結びのお寺である高野山東京別院には、御縁を求め老若男女問わず様々な人が訪れています。

ということで、さっそく中に入ってみましょう。

四国八十八ヵ所お砂踏み

四国八十八ヵ所巡礼を経験されたことありますか。

四国八十八ヵ所巡礼というのは、四国にある空海ゆかりの88か所の仏教寺院を巡るものです。

人間は88の煩悩がある、とされるところからきています。

歩き遍路により、四国の人々との出会いを経験し、雄大な自然を感じ、風を感じ、気持ちいい汗を流し、人間本来の生きているという実感を味わえるものです、

ただ、1番~88番まで、約1220kmの道のりがあるといわれ、もちろん1日や2日でまわりきれるものではありません。

足の速い人で約45日、遅い人で約60日かかるといわれています。

時間と体力と意志が必要な旅ですよね。

それが、東京で、ほんの僅かな時間でダイジェスト体験できるのが、この高野山東京別院なのです。

四国八十八ヵ所各札所の「お砂」を集めたスペースが設けられています。

その砂を踏むことで、四国遍路と同じ功徳をいただけるということになっているわけです。

四国八十八ヵ所巡礼の“ダイジェスト体験”というわけです。

ちょっとインスタントな感じがしますが、四国遍路の関心を高める入り口としてはいいのではないでしょうか。

ちなみに、本来のお遍路とは、写経を納経してご朱印をもらいます。

御府内八十八ヶ所巡り一番札所


高野山東京別院は、御府内(ごふない)八十八ヶ所巡りの一番札所になっています。

御府内八十八ヶ所(ごふないはちじゅうはちかしょ)というのは、四国遍路(四国八十八ヶ所)を模して、弘法大師ゆかりの八十八ヶ所のお寺を祈願のためにお参りする、東京版のお遍路コースです。

御府内というのは、江戸時代に町奉行の支配に属した江戸の市域です。

現在は、お寺の移転などで範囲が広がっていますが、ほぼ東京23区内にあります。

寺内

では、それ以外の寺内について見ていきます。

山門

高野山東京別院の山門です。

国道1号線をひとつ入った高輪警察署のとなりです。

中は、石畳と芝生とアスファルト舗装できれいに整備されています。

本山格の寺院が、東京都心にあるというのは意外な気がしますが、参拝者からすれば首都だからこそ大きなお寺があってほしいところですね。

弘法大師像

ご本尊の像です。

背後にはビルが見える典型的な都心のお寺です。

本殿

高野山東京別院の本殿です。

立派な本殿です。

不動堂

不動堂は、護摩焚きを行うところです。

六地蔵

六地蔵は、文字通り6体の六地蔵があります。

仏教では、人の死後は六道(天、人、餓鬼、修羅、畜生、地獄)輪廻して生まれ変わるとされていますが、それぞれの「道」で、6体の地蔵が救ってくれるそうです。

南無大明神

寺院の中に鳥居が?

南無大明神は高野山の神様だそうです。

弘法大師がが高野山を開くにあたり、伽藍を建立するよりも前にまず明神社を祀ったといいます。

明治維新の神仏分離令で排されていたものが、2015年の高野山開創1200年の記念事業として明神社が再建されたといいます。

真言宗では、「南無大師遍照金剛」と唱えますが、高野山派ではその後に「南無大明神」と唱えて神仏の力による平安を願うそうです。

まとめ


高野山東京別院(港区高輪)は、東京港区にある高野山真言宗総本山金剛峯寺の別院です。

高輪結び大師ともいわれ、本尊は弘法大師です。

四国八十八ヵ所各札所の「お砂」を集めたお砂踏み場があります。

御府内八十八ヶ所巡りの一番札所にもなっています。

以上、高野山東京別院(港区高輪)は弘法大師を本尊とする高野山真言宗。四国八十八ヵ所お砂踏みで“お遍路さん”を経験できます、でした。

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