
ジムに行かなくても、気軽に自宅でできる筋トレとして、今日はリバースプッシュアップといわれる、文字通りリバーストレーニングをご紹介します。腕立て伏せでは、ちょっと厳しいかなと思う方、とくに中年層以上の女性には比較的入りやすい筋トレです。
リバースプッシュアップは、腕立て伏せとは逆に、胸を上にして体を上下するものもありますが、今回ご紹介するのは、椅子やベンチに背を向け、両手を後ろの椅子につけて、椅子から降りたり戻ったり上下運動するものです。(学術的にはベンチ・ディップスといいます)
「薄着の季節に向けて、二の腕の準備はOKですか???」
安東トレーナーが教える
『リバースプッシュアップ』で二の腕のたるみを撃退!?二の腕は日常生活で使われにくく、たるみやすい部位??
お家でもできるので、
今日からぜひ宅トレに取り入れてみてください??#宅トレ #大濠公園 #女性専用ジム pic.twitter.com/Em05Zs6zWe— 福岡パーソナルジム「ボディハッカーズラボ」 (@bodyhackerslab) March 12, 2026
主に、上腕三頭筋(二の腕)、三角筋(肩)、広背筋(背中)の引き締め、肩や背中の強化、猫背・巻き肩の改善に効果的で、初心者でも正しいフォーム(肘を外に開かない)で行うと高い効果が得られます。
動作中は、お尻をベンチのすぐ近くに保ちながら体を上下に動かすことが、効果的に負荷をかける鍵となります。
サムネイル画像は足を伸ばしていますが、上のOGPのように膝を立てているものもあり、初心者は膝を立てたほうが入りやすいかもしれません。
腕立て伏せは、全体重の2/3を支えるのに比べて、リバースプッシュアップ(ベンチ・ディップス)は、その半分ぐらいの負荷と言われています。
自宅の椅子で簡単に行えるため、初心者から上級者まで幅広く推奨されます。
リバースプッシュアップ(ベンチ・ディップス)のエビデンス
youtube動画は、こちらを参考にさせていただきます。
いつものように、スポーツ科学の査読付き論文のご紹介です。
1. 筋肉への刺激と活動量(筋電図研究)
知見
『International Journal of Environmental Research and Public Health』(2022年)に掲載された研究では、ベンチを用いたディップス(リバース・プッシュアップ)が上腕三頭筋を標的とするのに適しており、さらにバーやリングを用いたバリエーションへと段階的に負荷を高めるための「出発点」として有効であると述べられています。
特徴
自分の体重を利用するため、手の位置や足の伸ばし具合で負荷を調整しやすく、初心者から高齢者まで幅広く適応できる点が評価されています。
2.高齢期の健康維持とフレイル予防
知見
『Ageing Research Reviews』(2010年)のメタ分析では、高齢者におけるレジスタンス運動が筋力向上に明確なプラスの効果をもたらすと結論づけられています。
健康効果
筋力の向上は、単に力が出るようになるだけでなく、骨密度の維持、バランス能力の改善、転倒リスクの軽減に直結します。
3.代謝改善と長寿への影響
知見
『British Journal of Sports Medicine』等に掲載された複数のメタ分析(2022年など)によると、週に30分?60分程度のレジスタンス運動を行うことで、全死亡リスクや心血管疾患、がん、糖尿病の発症リスクが10?20%減少することが示唆されています。
代謝
筋肉量が増える、あるいは維持されることで基礎代謝が上がり、インスリン感受性が改善するため、血糖値のコントロールが容易になります。
注意点
論文内では効果とともに「リスク」についても触れられています。
リバース・プッシュアップは、肩関節を大きく伸展(腕を後ろに引く動き)させるため、肩に痛みがある場合や柔軟性が不足している場合は、関節に過度なストレスがかかる可能性があります。
※椅子が小さくて軽いと、体重を支えきれなくなることもあるので、実践の際は重心の安定したものを自己責任でお選びください。
ポイント
お尻を椅子から離しすぎず、背中を椅子のすぐ近くで上下させるようにすると、肩への負担を抑えつつ三頭筋に効かせることができます。
回数や頻度
1日何回ならいいのか、スポーツ医学系の論文やガイドライン(厚生労働省や米国スポーツ医学会:ACSMなど)に基づいた、「最も効率よく健康効果を得るための目安」を以下Geminiにまとめてもらいました。
1.基本の回数設定:10~15回 × 2~3セット
まずは「10回~15回繰り返すと、最後の方は少しキツいと感じる」程度の回数を目指します。
・10~15回:筋力維持と代謝向上に最適な回数です。
・セット間:1分程度の休憩を挟んで、2?3セット行います。
・インターバル:毎日行うより、筋肉を休ませるために「週2~3回(1日おき)」行うのが、現在の運動生理学におけるスタンダードな推奨です。
2.回数よりも「時間(秒数)」を意識する
回数を増やすことに集中しすぎると、勢い(反動)を使ってしまい、効果が逃げるだけでなく関節を痛める原因になります。
スロートレーニングの推奨:
・3~4秒かけて体を下ろす。
・3~4秒かけて体を上げる。
これを10回繰り返すだけで、素早く30回やるよりもはるかに高い筋力増強効果が得られるという研究結果があります。
3.日常生活に組み込む「低頻度・高回数」の考え方
まとまった時間が取れない場合は、「10回を1日3回に分けて行う」方法も有効です。
最近の研究(「運動スナック」と呼ばれる概念)では、1回数分程度の短い運動をこまめに分けた場合でも、まとめて行った場合とほぼ同等の血糖値抑制効果や健康増進効果が得られることが示されています。
今日から始めるなら、まずは 「膝を曲げた状態で、ゆっくり10回を2セット」を目標にしてみてください……とのことです。
座りっぱなしは体に悪いといいますから、1時間に1回ぐらい休憩を入れて、その場で、椅子を後ろにして手をつき、脚を上下運動すれば、体をほぐして血流もよくなりそうですね。
リバースプッシュアップ、ご存知でしたか。
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