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熱中症アラートが鳴っても、エアコンをつけずに過ごしたり、水分補給を後回しにしたりしている人は、決して少なくありません。

熱中症アラートが鳴っても、エアコンをつけずに過ごしたり、水分補給を後回しにしたりしている人は、決して少なくありません。

毎年夏になると「熱中症警戒アラート発令」というニュースが流れます。スマートフォンにも通知が届き、「今日は危険な暑さです」と警告されます。それでも、エアコンをつけずに過ごしたり、水分補給を後回しにしたりしている人は、決して少なくありません。


2026年4月、大阪地方裁判所において、保護者がお願いしていたにも関わらず、教員が我慢させたことで小学1年生の女児が熱中症で倒れた事件で、原告(女児と両親)側の訴えが棄却(敗訴)されたことが話題になりました。

司法は、「異変が起きてから対処すればよい(だから我慢させた教員は無問題)」と判断しましたが、「事前の水分補給こそが重要な熱中症対策の常識とズレているのではないか」として、医師や世間の間でも大きな波紋を広げています。

つまり、教員や司法は、熱中症をナメていたのです。

ケガでも病気でもないと、タカを括っているなら、毎年の死者をどう説明するのでしょうか。

アラートが出ても死者は増え続けている


2025年夏は観測史上最も過酷な猛暑となり、熱中症による救急搬送人員は調査開始以来最多の10万510人を記録しました。

2024年の熱中症死亡者数は5?9月だけで2,098人(年間2,160人)と過去最多であり、これは同年の交通事故死亡者数に匹敵する水準です。

熱中症警戒アラートは2021年に全国導入されました。

それから数年が経っても、死者数は減るどころか増えています。

警告のしくみは整ってきた。しかし、人々の行動はなかなか変わらない。そこに、日本固有の「我慢の文化」が顔を出しています。

死亡場所の約4割は「屋内」

熱中症というと、炎天下での作業中や運動中に起こるものと思われがちです。

しかし、実態はそうとはいえないようです。

発症場所の約4割が住居内であり、エアコンをつけずに我慢する、換気のために窓を開けっぱなしにする、といった行動が背景にあります。(総務省消防庁「令和6年 熱中症による救急搬送状況」より)

東京都23区のデータでは、2025年6~10月の屋内での熱中症死亡者のうち、約85%がエアコン未使用(含む未設置)でした。

外で倒れたのではなく、自宅の部屋の中で亡くなっている。エアコンがあるにもかかわらず、それを使わずに亡くなっているケースが圧倒的に多いのです。

なぜエアコンをつけないのか

理由はいくつかあります。

電気代への不安、「これくらいなら大丈夫」という過信、あるいは「暑さに負けるのは根性がない」という感覚。こうした意識の根底には、日本社会に深く刻まれた「我慢は美徳」という価値観があります。

特に高齢者に顕著です。高齢者の一人暮らしも多く、室内にエアコンがあっても使用を控えるケースもあり、重症化しやすい傾向があります。

さらに、高齢者は暑さを感じる感覚自体が鈍くなっています。

「暑い」と気づく前に体がダメージを受けている、という状態が起きやすいのです。本人は我慢しているつもりではなく、そもそも危険を感知できていないケースも少なくありません。

アラートの基準にも課題がある

実は、熱中症警戒アラートそのものにも見直しを求める声が出ています。

国立環境研究所のサイトによると、現行のアラートは暑さ指数(WBGT)33以上を一律の基準としていますが、この基準では防げる死者数は約2~3%程度にとどまるとの研究結果があります。

基準を31に引き下げた場合、熱中症による死亡者数を約半数まで減らせる可能性があることが、同研究所などの研究チームによって示されています。

また、北海道・東北など涼しい地域ではより低い値で基準を設定することが効果的であり、初夏や9月は低め、盛夏は高めと、時期に応じた調整も有効であることも示されています。

つまり、今のアラートは、「鳴るのが遅すぎる」可能性があるのです。

国民が我慢しているだけでなく、制度の側にも改善の余地が残されています。

「我慢しない」を選べるか


私は、暑さを我慢というより、体が芯から冷えてしまうようなエアコンがどちらかというと苦手で、真夏日に外出したときは心地よいのですが、普段家の中にいるときは、換気と扇風機で過ごしていることもありました。

最近は、28度で使ってはいますけどね。

あと、夏でも長袖とか着ていますから。焼けたら嫌だな、シミになるなとか。

毎年1回はヤッてるかもしれません。2020年に病院行きとなったことがあります。

毎年2,000人以上の命を奪っている以上、決して侮れません。

アラートが発令されたら、エアコンをつける、水を飲む、外出を控える。

我慢しないで、これを最優先することが、熱中症を防ぐ唯一の道でしょうね。

みなさんは、熱中症の経験や対策はいかがですか。


熱中症からいのちを守る – 谷口 英喜

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