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緑内障と認知症は相関関係が示唆され、BDNF(脳由来神経栄養因子)によって対策できる。速歩(やや速め)30分を週4回がお勧め

緑内障と認知症は相関関係が示唆され、BDNF(脳由来神経栄養因子)によって対策できる。速歩(やや速め)30分を週4回がお勧め

4月29日に、緑内障と認知症は関連がありBDNFによって対策できるという眼科医の動画について、YouTube動画であることの信憑性を問うコメントがあったので、その続編を書きます。結論から述べると、査読付き論文で、緑内障と認知症は関連があるという論文はあります

つまり、医学的な根拠はあります

ただ、その「関連」は、因果関係というより相関関係というのが、より厳密な考察であると思います。

脳の栄養素と呼ばれるBDNF(脳由来神経栄養因子)を増やすことで密接な相関関係がある緑内障と認知症を同時に予防することができる
脳の栄養素と呼ばれるBDNF(脳由来神経栄養因子)を増やすことで、緑内障と認知症を同時に予防する方法を解説する動画をシェアします。最新の研究によれば、目は「露出した脳の一部」であり、両疾患には密接な相関関係があるため、神経を保護する習慣が重...

その意味では、コメントは意義のあるご指摘だと思います。ありがとうございました。

わかりやすく書きますと、緑内障が原因で認知症になるということが明らかになったわけではないけれども、緑内障にかかっていると、かかってない人よりも認知症になる人が多いことを示唆する統計はある。

そして、どちらもBDNFによって対策する、ということです。

BDNF(脳由来神経栄養因子)は、脳の神経細胞の成長、維持、再生を助ける「脳の栄養」となるタンパク質です。

記憶を司る海馬に多く存在し、学習能力向上、うつ病・認知症の予防に重要です。

主に有酸素運動や適切な食事により増加し、加齢とともに減少します。

たとえば、2024年の大規模メタ解析(27研究・約906万人)では、緑内障患者は認知症リスクが上昇すると報告されています。

筆頭著者:X. Wang
タイトル:“Risk of glaucoma to subsequent dementia or cognitive impairment: a systematic review and meta-analysis”
掲載誌:Aging Clinical and Experimental Research(2024年)

ただ、メタ解析というのは、複数の研究報告を統合して、そこから新たな考察をするものです。

本来、医療や臨床研究の分野において、エビデンスレベルは最強(信頼性が強い)になり得る研究デザインのはずですが、実際には、無条件に信じられるわけではなく、「どの論文をまとめたか」という前提条件によって信憑性が大きく左右されるといわれています。

この研究も、アジアでは「関連あり」、欧米では「関連が弱い」、もしくは「関連なし」という結果が出ています。

同様のメタ解析(2021年、約465万人)では、2024年ほどの明確な考察もできていないので、まだ引き続き調べている段階です。

ただ、どちらにせよ、BDNFによって対策しましょうというのが動画の趣旨なので、それは医学的にも採用して問題ない知見ではないかと思います。

心拍数を継続的に上げる「速歩」がお勧め

私は、サルコペニア(老年性の筋力低下)が始まる43歳頃から、老眼が始まったのではないかとコンタクトレンズの技師に言われたことがあります。

まあ、現在も老眼鏡のお世話にはなっていないのですが、BDNF対策もあって、今年に入ってから、遅きに失したものの、筋トレの真似事を始めています。

先日書いたように、腕立て伏せ、かかと上げ・落とし、スクワット、ハンドグリップによる握力と4つ行っていますが、ChatGTPに聞いたところ、サルコペニア対策はともかくとして、BDNF対策としては、これでは不十分だそうです(汗)

理由は、心拍数を上げないと、BDNFは産生されないそうです。

スクワット・腕立て → ◎(良いが主役ではない)
ハンドグリップ → △(局所的・神経刺激はあるがBDNF寄与は限定的)
かかと上げ → △(骨・血流には良いがBDNFは弱め)

腕立て伏せもスクワットも、私にとっては結構息が荒くなる運動ですけどね。

BDNFをしっかり引き上げるには、

「中強度以上で、ある程度の時間を連続して行う有酸素運動を、週に複数回」(ChatGTP)

だそうです。

具体的に、「最優先(これだけで変わる)」とされているのは、

速歩(やや速め)30分 × 週4回

目安:

会話はできるが少し息が弾む
普通歩行より明らかに速い

これでBDNFの土台はほぼ完成だそうです。

散歩をされている方は、その中で30分間、速歩を採り入れると良いそうです。

さらに効果を上げるなら

週1~2回だけ、

速歩1分 → ゆっくり2分 ×5セット

で、短時間でもBDNFの“ピーク”を作れるそうです。

筋トレは、サルコペニア対策に必要ですが、緑内障対策としては、

息を止める筋トレ(いわゆるバルサルバ法)
極端にいきむ動作
高重量での強い圧負荷

などは、逆に眼圧が上がるので推奨できないそうです。

緑内障にもBDNFはきっと必要だと思う

私は、BDNFが緑内障対策になるというのは、素人ながら腑に落ちます。

なぜかというと、日本人の緑内障は、高眼圧由来が少なく、どちらかというと血流が悪くて栄養が行き届かない可能性が考えられているのですが、要するに神経細胞に栄養が行き渡りにくいということですから、運動することで血流自体を改善し、その上でBDNFを増やすことで神経細胞を元気にすればいいという理屈はしっくりきます。

目と脳は、「視神経」という太い神経の束で直接つながっていますからね。

ということで、筋トレはどうもできそうにない、というみなさんも、速歩から採り入れてみませんか。


脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方 – ジョンJ.レイティ, エリック・ヘイガーマン, 野中 香方子

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