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「貧乏人は人の成功に噛みつきやすく、金持ちは落ち着いて与えるマインドを持つ」と主張した3月20日のXのポストが話題になっています。

「貧乏人は人の成功に噛みつきやすく、金持ちは落ち着いて与えるマインドを持つ」と主張した3月20日のXのポストが話題になっています。

「貧乏人は人の成功に噛みつきやすく、金持ちは落ち着いて与えるマインドを持つ」と主張した3月20日のXのポストが話題になっています。同意する人は、経済的余裕が「金持ち喧嘩せず」で優しさを生むと指摘する一方、ホリエモンのような常連炎上者の例外を挙げる反論も相次ぎました。

心理学的研究では、貧困がストレスを高めて攻撃性を増す傾向が指摘されるが、富裕層の共感の低さもデータで示され、単純な図式ではない、とされています。

「金持ち」と「貧乏」の対決が好きな日本人

今日の情報源です。


1,200以上の「いいね」と240件以上の「リプライ」を集めています。

返信では、「人による」との意見が主流で、金持ちの搾取例(例: イーロン・マスクの労働環境)や貧困者の共感力を挙げる声が多く、投稿の一般化に異論が集中(Grok)とのことです。

心理学研究(Piff et al., 2012)では、富裕層の共感力が低下する傾向が指摘され、投稿の「余裕=優しさ」論に逆説的な論証も行われています。

私の結論ですが、経済的な余裕と人間性の関係は、単純な因果関係では割り切れないと思います


では、なぜ、人は「金持ちは〇〇だ」「貧乏は××だ」という二元論で答えを出したがるのか

このポストが「話題になっている」背景には、「清貧思想」や「経済的成功=悪」といった日本人特有のステレオタイプへの反感があるのかもしれません。

日本の古くからの「金が全てではない」ことをことさら強調する「美学」とともに、端的に言えば経済的成功者に対する嫉妬もありますね。人間なんて嫉妬の塊ですから。ジェラシー

一方で、自らの経験から、「余裕がない時の自分は追い詰められていた。経済力と心の安定は比例する」と共感する声もあるようです。

でもさ、どっちにしても、はっきりしておきたいのは、経済状態はその人の「本源的な人格」ではなく「状況」の一部に過ぎないということです。

性質は、その人の価値観、経験、品格といった個々の内面に帰する部分が大きいと思います。

たとえば、豊臣秀吉が亡くなるとき、こう言ったそうです。

「露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢」

まるで露のように儚いような我が人生であった。 大阪での栄華の日々も、儚い夢のようだった、と読めます。

立身出世を果たし、戦国の世に天下統一を行い、好き勝手に暮らせたであろうに、満足な人生だった、幸せな人生だったとは言っていないのです。

秀吉にとっては、まだ不満だったわけです。世界征服でもしたかったのかね。

一方で、カレーハウスCoCo壱番屋の創業者・宗次德二さんのように、2002年に53歳の若さで顧問(創業者特別顧問)に退くと、自分の富や名声を大きくする方向ではなく、「世の中に恩返しをする」ことを自らの使命と考え活動している人もいます。

どちらも、それぞれの価値観があるわけですよね。

だから、「金持ちは優しいか否か」などという命題には、人間の本源的意味はないのです。

人生はジグソーパズルかオセロか

しかも、「状況」というのは絶対ではありません。

金持ちが没落することも、貧乏が成り上がってしまうこともあります。

ジェットコースターみたいな人生を送っている人なんか、いくらでもいますよね。

ですから、人生って、自分が今、金持ちだろうが貧乏だろうが、いかなる「状況」に対しても、それを機縁として良い方向に考え実践できるのか、特定の欲得や思い込みにとらわれて思考停止するかでその後の状況は変わると思います。

今「金持ち」でも「貧乏」でも、一生涯そのままとは限らず、その時時の生き方(判断や実践)ひとつで変わってしまうということを、仏教では「縁起」といいます。

ですから、「金持ちは……」「貧乏は……」などという定義付けに熱中するヒマがあったら、自分自身がどうなりたいかをいつも前向きに考えたほうが生産的でしょう。

人生は、生涯を通じての連続的な営みであり、断片的な「状況」では語れません。

「金持ちは器が大きい」というのも、「貧乏人は噛みつく」というのも、どちらも一面の「結果」を切り取ったスナップショットであり、そこに「縁起」の視点を持ち込むことで、「では、今この状況にある自分はどうするのか」という、より本質的な問いが見えてくるのだと思います。

人生は、ジグソーパズルを完成させる営みのようです。

不幸のピースがあるからといって、全体が不幸で完成されるとは限らない。

それとも、オセロかな。あっという間にひっくり返るのも人生です。

みなさんは、どちらだと思いますか。


元裁判官が語る 人生の気づきと選択のことば138 – 吉戒 修一

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