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7月~9月は「台風による停電」と「危険な暑さ」が同時に起こりうる複合リスク。停電で冷房が使えない状態が最も暑い時間帯と重なります

7月~9月は「台風による停電」と「危険な暑さ」が同時に起こりうる複合リスク。停電で冷房が使えない状態が最も暑い時間帯と重なります

7月10日から11日にかけて、大型で非常に強い台風9号が沖縄地方に接近する、との予報です。大型で非常に強い台風9号は、10日(金)から11日(土)ごろにかけて、非常に強い勢力で沖縄に最も接近する見通しです。7日午後3時時点で中心気圧935hPa、最大風速50m/s、最大瞬間風速70m/sと非常に強い勢力を保っています。

一方で本州側は台風とは別の理由で危険な暑さに見舞われます。

来週後半は、日本付近で太平洋高気圧の勢力が強まり、最高気温35℃以上の猛暑日になる所が急増するとの予報です。

九州では8日にも猛暑日が予想され、10日には体温並みの37℃予想も出ています。

この時期は「台風による停電」と「危険な暑さ」が同時に起こりうる、複合リスクの局面にあたります

「停電+酷暑」がなぜ危険なのか


台風による停電は、局地的短時間で済めばいいのですが、大規模化・長期化することもあります。

復旧までに数日から数週間を要するケースがあることも指摘されています。

停電でエアコンが止まると、閉め切った室内の気温はわずか数時間で危険域まで上昇します。

特に高齢者や乳幼児、持病のある方は、暑さへの感覚が鈍くなりやすく、停電下では熱中症のリスクが平常時よりも一段と高まります。

2025年の熱中症による救急搬送者数(5〜9月)は10万510人と、2008年の調査開始以来初めて10万人を超え、過去最多を記録しました。

前年比でも2,932人増加しています。

2026年の夏も気温は全国的に平年より高い見込みで、7月は北陸や関東から沖縄で「厳重警戒」ランクになる見込みとされています。つまり、台風接近による停電がどこで発生しても、直後に酷暑と重なる可能性が全国的に高い年だといえます。

見過ごされがちな「影」の部分


行政や気象機関の呼びかけは、台風なら「暴風・大雨への備え」、猛暑なら「水分補給とエアコン使用」と、それぞれ単独のリスクとして発信される傾向があります。

しかし、「停電で冷房が使えない状態が、最も暑い時間帯と重なる」という複合的なシナリオは、防災情報の中で明示的に語られる機会が少ないのが実情です。

過去には、大規模停電が長期化した台風被害で、エアコンが使えない環境下での熱中症による健康被害が報告された例もあります。

断水や通信障害と違い、停電は「命に関わる暑さ対策の手段そのものを奪う」という点で、複合災害としての深刻さを持っています。

単独対策ではなく「重なり」を想定する

台風9号は、沖縄・南西諸島への接近が中心で、本州への直接の影響は限定的とみられていますが、進路によっては西日本にも影響が及ぶ可能性が残っているそうです。

日本で台風の発生数や上陸数が最も多くなるピークは8月から9月です。

台風シーズンは一般的に7月から10月とされています。

それぞれの月の特徴は以下の通りです。

8月:台風の発生数が年間で最も多い月です。夏休みやレジャーの時期と重なり、複雑な動きをすることが多くなります。
9月:日本への上陸数が年間で最も多い月です。夏から秋にかけて発生するため、秋雨前線と重なって大雨被害が大きくなる傾向があります。10月:シーズンとしては終わりに向かいますが、海水温が高いため強い台風が日本に近づくこともあります。

今後の備えとしては、
①モバイルバッテリーや保冷剤など停電時の暑さ対策グッズを事前に用意すること、
②高齢の家族や近隣住民への声かけを台風・猛暑それぞれの単独対応ではなく「同時発生」を前提に行うこと、
③停電情報と熱中症警戒アラートの両方をこまめに確認すること

などが重要です。

台風のピークは8月~9月なので、「台風」+「猛暑」のリスクはこれからです。

みなさんは、なにか備えられていますか。

出典:
日本気象協会tenki.jp「台風9号 10日~11日ごろ沖縄に最接近へ」(2026年7月7日発表)
日本気象協会tenki.jp「来週後半は35℃以上が急増 猛暑で熱中症リスク高まる」(2026年7月4日発表)
日本気象協会「2026年の気温傾向と熱中症傾向」(熱中症ゼロへ)
総務省消防庁確定値(2025年熱中症救急搬送者数)


絵でわかる台風のメカニズム (KS絵でわかるシリーズ) – 宮本佳明

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