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「排除される人々」から見える国の本音~特別支援学校生の進学率除外と「生産性のない層は不要」という国の本音は表れていないか

「排除される人々」から見える国の本音~特別支援学校生の進学率除外と「生産性のない層は不要」という国の本音は表れていないか

文部科学省の学校基本調査で、大学進学率などに使用される18歳人口の集計から、障害のある児童・生徒が通う特別支援学校の卒業者が除外されていることが、毎日新聞の調査で判明したそうです。これは、「生涯未婚率」とともに、「生産性のない層は要らない」という国の本音を表した統計と指摘されています。

文科省が発表する大学進学率は、高等教育を受けている人の割合、つまり国の文化水準を示すめやすとして用いられています。

その算出方法は、高校卒業者ではなく、その3年前の中学校卒業者を母数にしています。

現在は、高校進学率が97%のため、それがほぼ18歳人口であるとみなしてのものです。

つまり、障害者だけでなく、中卒者が統計から外されています

さらに、そこから支援学校中等部卒業者もはずされていた、ということが問題になっています。

障害者を除くことは、何が問題か

今日の情報源です。


では、障害者が除外されていることに、どんな問題があるのでしょうか。

1.統計自体が不正確になる
2.障害者を社会的に認めない差別の発想を疑う

「そんなこといったって、どうせ障害者なんか、大学に行かないだろう」と思われますか。

令和5年の統計の推計では、300~400人が大学・短大に進学しています。

少数ですが、そこから司法試験に合格する人もいます。


私の長男のように、中途障害になっても、支援学校中等部から、普通の高校に進むケースもありますが、これも員数外扱いです。

かつて、特別支援学校は養護学校といわれ、「職業自立」や「生活介護」が主眼であり、アカデミックな高等教育への接続は想定されていなかったため、「障害者は別コース」という古い行政の区分けがありましたが、今は支援学校も、法的には「一条校」と言って、高等学校として認定されています。

統計に含まれないと、予算措置や支援策の対象から漏れやすくなります。

「特別支援学校からの大学進学は想定外」という前提で制度設計がなされれば、進学希望者への進路指導や、大学側の受け入れ体制の整備(合理的配慮)も遅れてしまいます

この件は単なる「計算ミス」ではなく、「障害者の高等教育へのアクセス権」を軽視してきた行政の姿勢が数字に表れたものと言えます。

「障害者のくせに進学など、例外だし、どうせ卒業後も大した仕事もできないだろう」といわんばかりの、差別と偏見剥き出しの発想がそこにはあります。

「生産性」はあなたにも襲いかかる言葉かもしれない

「いや、自分は中卒でも障害者でもないから、そんなニュース、別にどっちでもいいよ」

とお考えの方、国の選別意識はそれだけではありません。

50歳時点で一度も結婚したことがない人の割合を、かつては「生涯未婚率」と称し、現在は「50歳時未婚率」と称して、統計を発表しています。

タレントの浅野ゆう子さんのように、57歳で初婚ということもあるし、人生100年時代とうたうのなら、ことさら、「50歳以上の結婚」をターゲットにするのはおかしいと思いませんか。

私には、この統計の真意は、子供を生む前提ではない結婚に意味はない、国が認める「結婚」は50歳までだ、ということで、国からすればどうでもいい「例外の結婚」という冷たい態度を読めます。

国が勝手に、「適齢期」からはずれた「例外」を決めて、統計からそれを排除しているという意味で、今回の障害者を除く統計と軌を一にする発想を感じます。

要するに、

生産性のある存在や人生こそが「国民」として扱われ、そうでない人は「例外」として、オフィシャルな統計から弾かれているのです。

アカデミックな能力で社会に貢献する可能性が少ない、労働力としての生産性に懸念がある、子供を産まない(産めない)

こういう層を、国は馬鹿にしているんですよ。

税金払えば表向きの福祉や公民権は認めるが、オフィシャルな「日本人の統計」からは外れてもらう日陰者だと言ってるようなものです。

「人生100年時代」を実現するのは自分自身

そういう私自身も、国が認める国民の「メインストリーム」からは外れているんですけどねー。

還暦過ぎて文系の博士課程に進む奴なんて、補助金の無駄使い野郎ぐらいにしか思われていないのです。

奨学金も1円ももらえないし。

修了しても、大学教員の就職は年齢的に無理だし。

だからといって、国が認める「生産性」だけを価値基準にしているような社会の、いいなりになる必要はないと思うのです。

人生100年時代という建前だけは立派でも、それを実現するのは、私たち一人ひとりの生き様にあると思います。

旧弊な社会の「常識」だの「外聞」だのに負けずに、自己実現を求める豊かな人生を送りたいと思いませんか。


一生ブレない自分軸の身につけ方 ~やりたいこと、才能、目標を見つける!~ – 森田市郎

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