「そ・わ・か」の法則(小林正観、サンマーク出版)は、そ=そうじ、わ=わらい、か=かんしゃという3つのキーワード実践で幸せに生きる

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「そ・わ・か」の法則(小林正観、サンマーク出版)は、そ=そうじ、わ=わらい、か=かんしゃという3つのキーワード実践で幸せに生きる

「そ・わ・か」の法則(小林正観、サンマーク出版)は、そ=そうじ、わ=わらい、か=かんしゃという3つのキーワード実践で幸せに生きることを啓蒙しています。2007年にサンマーク出版から上梓され、2011年に文庫化されました。

『「そ・わ・か」の法則』は、小林正観さん(1948年11月9日~2011年10月12日)が、人間関係やお金、健康などに関する悩みを持つ人向けに上梓した書籍だそうです。

小林正観さんは、心学研究家、コンセプター、デザイナーなどとして活躍された方で、心理学博士、教育学博士、社会学博士の学位を取得したそうです。

正直、私は、こうした自己啓発本のタグイは、従来敬遠気味だったのです。

が、あまりにもうだつの上がらない人生のため、「食わず嫌い」はやめて、前向きにいろいろな分野の書籍に理解を助けていただこうと考え、最近ではこういう本も読むようになりました。

本書を簡単に述べると、「掃除」「笑い」「感謝」に満ちた生活こそが、幸福になれると説いています。

この手の本は、もう数え切れないほど出ていますが、「掃除」はともかくとして、「笑い」「感謝」というのはなかなかむずかしい。

とくに「感謝」は、毒親育ちだったり、ひとに裏切られたり騙されたりした人は、無理にすることで、自分のトラウマを否定するようで、極端に言うと自分が許せなくなるストレスが溜まります。

「感謝が大事だ」というお題目の啓蒙はもう聞き飽きたから、ではどうすれば、どんな人でも「感謝の心境」になれるのか、それを具体的に教えてくれる本を探しているわけです。

さて、本書にそれは出ているでしょうか。

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考えずとにかく実践すべし「そ・わ・かの法則」


まず「そ」は、あるホテルの経営者の話が出ています。

さまざまな人のチェックアウト後の部屋を観察してきたその方は、宿に泊まったスポーツ選手が、その日の試合でいい成績を残すか、振るわない成績を残すか、部屋の状態で分かるようになったそうです。

同じ選手が、部屋をきれいにして出て行った時にはいい成績を残し、いつになく部屋が荒れた状態で出ていた時は、成績が振るわないとか。

ホテル経営者は、だいたい一流選手ほど部屋が綺麗ですね、とのこと。

次に「わ」は、笑いの「わ」。

心から笑えるには、疑念を懐いてはいけない。

肯定すること、共鳴・共感することだそうです。

「ごもっとも。ごもっとも」と受け入れることです。

違うときは、違うと言ったほうが、本当は相手のためにもなると思うのですけどね。

善意の忠告や批判を、受け入れられない、自己愛の強い「小さいやつ」はいますからね。

そんな値打ちのないやつと、軋轢をおこしても確かに不毛です。

ただし、そのようななあなあなやりとりからは、新しい文化や価値観は生まれないということも付言しておきましょう。

「か」は感謝の「か」。

ありがとうの語源はありがたし。人の力ではできないこと、成就しにくいことがなされた時に、あり得ないことが起きたという意味であり難しといい、もともとは神様に対してのみ使われてきた言葉なのだそうです。

生きることが楽しくなり、すべてが“幸せ”色に変わるキーワードは、「掃除」「笑い」「感謝」の3つ。

それらを合わせて、「そ・わ・かの法則」というのだそうです。

で、なんでその法則で幸せになるのか、と疑問に思ってはいけないそうです。

「なぜ?」と考えている暇があったら、1分でも早く実践したほうが良い、と書かれていて、ちょっとがっかり(笑)

合理的理屈もなしに、まず信じろ、まず実践しろというのは信仰じゃないですかーっ

宗教や信仰が悪いということではありません。

それによって、その人も信じられないような人智を超える力を発揮できるのなら何よりです。

しかし、Amazon販売ページによると、「目に見えない「宇宙の法則」を30年にもわたって観察・研究しつづけてきた著者が「実践方程式」を明らかにした書」とあるので、てっきりもっと合理的な根拠があるのかと期待してしまいました。

理屈で分かれば、ストンと胸に落ちるじゃないですか。

では、冒頭に書いたように、不遇な人生で感謝しにくい心の闇を抱えている人々が、どうすれば感謝できるようになるのか、ということが書かれているのか。

こちらにについては、2つ書かれていて、まず「打算」でいいのだそうです。

著者いわく、どんなに下心があって、野心があったとしても、実際にそれをやった人を「実践者」といいます。

内心は見えないから、どうでもいいのです。

私(著者)の中では「やらねばならない」というのは全然なくて、「ありがとう」を言うのも、トイレ掃除をするのも全部「損得勘定」だと続くのだそうです。

私(著者)がいうトイレ掃除の話は、「トイレ掃除ができる立派な人間になりなさい」という人格論ではなくて、「自分にとっては得だ」ということです。

まさに、人徳の“徳”とは、損得の“得”なのです、とのこと。

もうひとつは、よくある「生かされている」論。

“私”が、自分の幸せを作り上げているのではなくて、神、仏、友人、知人、家族すべての人が、「私を幸せにしてくださっている」ことに気がついたら、そのたびに「ありがとう」と言って、トイレ掃除を続けること。

この2つが渾然一体となって、その人を支援してくれるというのです。

足を引っ張られても「生かされている」と我慢すべきか

ひとつめはわかりました。

「ここでトイレ掃除やっとけば、評価が上がるだろう、嫌だけどやっとくか」

という損得勘定でいいということです。

「我慢我慢、打算打算」と言い聞かせて。

なかなか人間、それで続けることは大変だと思いますけどね。それで成功するのだと思えば、耐えるべきところでしょう。

もうひとつの「生かされている」論は、ちょっとなあ。

幸せではない人はどうすればいいの。冒頭に書いたように、家族や友人に裏切られたり騙されたりした人はどうしたらいいの、という私の疑問に応えたものになっていません。

「生かされている」ではなくて、「足を引っ張られている」わけだから。

ただまあ、足を引っ張る人はいたとしても、やっぱりひとさまの力を借りなければならないこともあるので、そのへんは「打算」というより「我慢」というところかもしれませんね。

みなさんは、「掃除」「笑い」「感謝」されていますか。

以上、「そ・わ・か」の法則(小林正観、サンマーク出版)は、そ=そうじ、わ=わらい、か=かんしゃという3つのキーワード実践で幸せに生きる、でした。

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