あの作品のウラが分かる?エピソード読本(裏ネタ研究会/著&編集、ダイアプレス)は、人気漫画の噂の真相をまとめた読み物

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あの作品のウラが分かる?エピソード読本(裏ネタ研究会/著&編集、ダイアプレス)は、人気漫画の噂の真相をまとめた読み物です。人気作品である「漫画・アニメ」「ドラマ・映画」「特撮番組」などについて、ネットで囁かれている都市伝説・仮説・誤解などを解説しています。

あの作品のウラが分かる?エピソード読本(裏ネタ研究会/著&編集、ダイアプレス)は、人気漫画の噂の真相をまとめた読み物です。人気作品である「漫画・アニメ」「ドラマ・映画」「特撮番組」などについて、ネットで囁かれている都市伝説・仮説・誤解などを解説しています。

ネットでは、しばしば『サザエさん』や『ドラえもん』など、国民的人気作品をいじる話題が出てきます。

最終回はこうである、実はこんな話がボツになった、登場人物の〇〇は本当はこうである……等々。

いわゆる裏設定ですね。

実は平凡な漫画だったのに、アニメ化されて長寿番組になったために、原作をかけ離れたお上品な作り方に変わってしまったので、「もともとそんなんじゃねーだろー」という意味が含まれているかと思います。

が、全部が本当ではないし、全部がウソでもない、というところで、ではどれが本当のことなのか、嘘とホントが混ざった状態なのです。

そこで、マニアがそうした人気作品のエピソードをまとめ解説したのが本書です。

全部ではありませんが、主なものだけ挙げておきます。

第1章が「漫画・アニメ」編。

名探偵コナン、ONE PIECE、ドラゴンボール、サザエさん、ドラえもん、クレヨンしんちゃん、ゴルゴ13、ルパン三世、宇宙戦艦ヤマト、おそ松くん、となりのトトロ、こち亀など。

第2章が「ドラマ・映画」編。

大河ドラマ、タイタニック、あぶない刑事、スパイダーマン、ガキ帝国悪たれ戦争、ハガネの女、大草原の小さな家など。

第3章が「特撮番組」編。

シン・ゴジラ、ゴジラ、ウルトラシリーズ、仮面ライダーシリーズ、秘密戦隊ゴレンジャー、ひょっこりひょうたん島など、です。

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『サザエさん』の登場人物が高学歴というのは都市伝説

国民的漫画といえば、まず挙げられるのは『サザエさん』。

タラちゃんには妹がいる(いた)という話がありますが、それは事実です。


1954年に長谷川町子さんが発表した公式設定で、『サザエさんの10年後』というコーナーに、タラちゃんの妹のヒトデちゃんが登場していたというのです。

ところが、人気作品になってしまったため、登場人物の年齢をストップさせる「パラレルワールド」にせざるを得なくなり、ヒトデちゃんはレギュラーで登場することができなくなったというのです。

パラレルワールドというのは、すべては並行世界としてストーリーが作られることを言います。

1年経っても10年経っても、すべての話は、同じ「現在」なのです。

『ドラえもん』とか『クレヨンしんちゃん』とか『こち亀』とか、みんなそうです。

登場人物に歳を取らせると、年齢や立場や肩書属性が変わってしまうため、当初設定したキャラクターによるストーリーが作れなくなるからです。

余談ですが、これはあながち創作の世界のご都合主義とは言い切れず、量子力学では多世界解釈といって、選択の数だけ人生が用意されている可能性を否定していません。

たとえば、昼食に店でラーメン店に入るか洋食店に入ってカツレツを食べるかで、隣の席の人が変わりますが、その人とのそれぞれの縁で全く別の人生を送ることになるかもしれません。が、どちらを選択肢した場合の人生も実はあらかじめ用意されていて、私たちは生涯を通してそのいずれかを選んでいるに過ぎない、という仮説です。

それはともかくとして、ネットには、

「フネは後妻で、サザエと血縁関係がない」
「作者は学歴厨のため、波平は京大、ノリスケは東大、タイコは立教大、三河屋の御用聞きのサブちゃんは一橋大」

などと公然の事実のように書き込まれていますが、原作にそのような紹介は一切ありません。

そもそも、サブちゃんは原作に出てこないし。

学歴では、マスオが早稲田ということだけは出てきますけどね。

さきほどの「パラレル」とは矛盾するのですが、イクラちゃんが、だんだん成長して「おいしー」や「じゃんけんぽん」という言葉を話すようになったのを、視聴者の苦情で、「はーい」「バブー」「ちゃ~ん」の3語に逆戻りしたそうです。

パラレルに徹せよ、ということか。

それにしても、暇な視聴者もいるものですね。

ワカメちゃんとタラちゃんが、違法ヤク物に手を出した、なんて話もありますが、それは『サザエさん』と同時期に連載していた『似たもの一家』という作品で、ワカメちゃんとタラちゃんにそっくりな登場人物が、当時は合法だったヤク物を間違って飲んでしまい、ひどい目にあったという話が根拠だそうです。

これは誤解ではなく、あえて虚偽とわかって拡散したんでしょうね。

実は、しんちゃんはシんでいる?


『クレヨンしんちゃん』の都市伝説は、私は初めて知りましたが、「もしかしたらあるかもしれない」と思えるような内容です。

実は、しんちゃんはシんでいるというのです。

妹のひまわりをかばって交通事故シして、みさえは茫然自失となり、誰とも口をきかず、しんのすけが大切にしていたクレヨンやおもちゃを眺める日々を送っていた。

そんなある日のこと、ひろしは、しんちゃんが活躍する物語を、みさえがしんちゃんの遺品のクレヨンで書いていることに気づいた。その物語こそが『クレヨンしんちゃん』だというのです。

原作では、たしかに、しんちゃんが妙に大人びていて、決して自分はひどい目には合わない運の良さを持ち合わせていたり、そして時々母親に甘える子供になったりと、母親が夢想する息子という描き方です。

その真相を読者に明らかにするのが最終回だというのですが、それがホントかどうかはともかくとして、最終回の内容は、故人となった作者が生前にスタッフに伝えているそうです。

ただ、パラレルワールドの国民的人気作品になってしまった以上、もう最終回を迎えることはないだろう、と本書はまとめています。

たしかにどういう最終回にしても、苦情が来まくって収集がつかなくなりそうですね。

同じように、『となりのトトロ』も、実は主人公姉妹はナくなっていた、川で見つかった妹のサンダルは本物だった、という話も書かれています。やはり説得力のある話です。ただ、こちらは制作会社が公式に否定しているんですけどね。

このように、人気作品の都市伝説や仮説など流布されているエピソードに興味がある方にとっては、読み応えのある一冊となるでしょう。

心に引っかかっている、人気作品の都市伝説や裏設定はありませんか。

以上、あの作品のウラが分かる?エピソード読本(裏ネタ研究会/著&編集、ダイアプレス)は、人気漫画の噂の真相をまとめた読み物、でした。

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