『加温生活「ヒートショックプロテイン」があなたを健康にする』(伊藤要子著、マガジンハウス)はHSPの健康温浴効果解説書籍

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『加温生活「ヒートショックプロテイン」があなたを健康にする』(伊藤要子著、マガジンハウス)はHSPの健康温浴効果を解説する書籍です。誰にでもわかりやすく、42度のお風呂に10分入るマイルド加温療法で、驚くほどの健康効果があることを紹介しています。

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伊藤要子先生は紙媒体でもヒートショックプロテインを教えている

ヒートショックプロテイン(HSP)について、先日伊藤要子さんの書籍をご紹介しました。

『健康になりたい! きれいになりたい! 長生きしたい! それなら、お風呂で温めなさい!!』(伊藤要子、インプレス、Kindle版)です。

『健康になりたい! きれいになりたい! 長生きしたい! それなら、お風呂で温めなさい!!』(伊藤要子、インプレス、Kindle版)
『健康になりたい! きれいになりたい! 長生きしたい! それなら、お風呂で温めなさい!!』(伊藤要子、インプレス、Kindle版)は、ヒートショックプロテイン(HSP)を産生するマイルド加温健康法について、基本編、活用編と2冊に分けて解説されています。

ヒートショックプロテイン(HSP)を産生するマイルド加温健康法について、基本編、活用編と2冊に分けて解説されています。

ただし、Kindle版です。

Amazonで販売されている、ネットでダウンロードして読む電子書籍です。

ネットが苦手な人、紙媒体の書籍でじっくり読みたいニーズもあります。

そこで今回は、やはり伊藤要子さんの著書で、ヒートショックプロテインについて解説した『加温生活「ヒートショックプロテイン」があなたを健康にする』(マガジンハウス)をご紹介いたします。

ヒートショックプロテインそもそも論

ヒートショックプロテイン(HSP)というのは、生物なら人間を含む動物でも、また野菜のような植物でも産生するたんぱく質です。

それによって、傷ついた組織の細胞を修正したり、アポトーシス(自死)させて新しい細胞の生まれ変わりを促進したりします。

免疫細胞と混同しそうですが、免疫細胞自体も、ヒートショックプロテインによってそのように再生されます。

人間の体は、数十兆の細胞でできています。

そのいかなる細胞も、ヒートショックプロテインで再生されます。

では、そのたんぱく質はどうやって体内で産生するのか。

先日ご紹介した、『健康になりたい! きれいになりたい! 長生きしたい! それなら、お風呂で温めなさい!!』(伊藤要子、インプレス、Kindle版)では、ヒートショックプロテイン(HSP)を産生する入浴法をご紹介しました。

本書『加温生活「ヒートショックプロテイン」があなたを健康にする』によると、食べ物、運動、サウナ、薬などでもHSPは増加するそうです。

ただし、運動で言えば「1日30分の運動を2週間続ける」「トレーニングしすぎると減る」など“ノルマ”は厳しそうで、十分なHSPを安定的に安全に産出するのはなかなかむずかしいそうです。

で、結論は、やはり「ちょっと熱いかな」と感じる程度の42度のお風呂に10分入ることで体温を緩やかに上昇させるマイルド加温療法こそが、もっとも勧められるヒートショックプロテイン産生の方法だそうです。

目安となるのは、平熱の2度増し。

伊藤要子さんは、具体的に38.5度のときが、もっともヒートショックプロテインを産生しやすいとしています。

免疫ではなく免疫能物質も活性化させる

本書『加温生活「ヒートショックプロテイン」があなたを健康にする』におけるヒートショックプロテイン(HSP)についての説明を抜粋します。

もう概論は十分わかっているよ、と思われる方はここは飛ばしてください。

まあ、一応、おさらいという意味でご高覧いただけると幸甚です。

  • 約60兆あるといわれる人間の細胞は、紫外線、放射線、低酸素、猛暑(熱)などの物理的ストレス、ヒ素、重金属、化学物質などの化学ストレス、リストラ、いじめ、激務、受験などの精神的ストレスにさらされている。短期的な傷害(ストレス)は修復できるが、継続的に傷害を受けると細胞の中のタンパクが傷つき、異常なタンパクができてしまう。それががんなどの病気につながる。HSPは異常タンパクができないように修復をし、異常なタンパクができてしまった場合、それをアポトーシス(細胞死)させてしまう。
  • HSPは小さな大腸菌から、トマトをはじめとする植物、ショウジョウバエなどの虫、ネズミなどの動物、もちろんヒトに至るまでほとんどの生物に存在。
  • ヒートショックプロテイン(HSP)は免疫力ではなくたんぱく質。免疫は特異(はしかにかかってはしかの免疫ができる)だが、HSPは細胞正常化全般に機能。だから、HSPが免疫能物質(NK細胞等)も活性化させる。
  • ヒートショックプロテイン(HSP)は民間療法ではない。
  • ヒートショックプロテイン(HSP)は「身体を温める」ことと同意語ではない。ただし、「マイルド加温」によって血流を良くして免疫亢進することはある。

要するに、医学的根拠のある効果と物質(たんぱく質)である、ということを著者の伊藤要子さんは強調されているのです。

では、どうすれば私たちは体内のヒートショックプロテイン(HSP)を増加させられるのか。

現代社会のあらゆる「難病」を対策

ここが肝心なところですが、「マイルド加温」と名づけられているHSP入浴法の箇条書きを引用します。

  1. お風呂の湯温を測る温度計と舌下で体温を測る体温計を用意する。
  2. お風呂を42℃に設定して沸かす(最初は熱いお湯に慣れるために40℃くらいから始めると良い)。
  3. お風呂のふたを置き、湯温を下げない。
  4. 湯船に10分入る(40℃のときは20分、41℃のときは15分)。
  5. お風呂を出たら、冷やさないよう保温する。
  6. 入浴前後に300~500ミリリットルの水分を補給する。
  7. 週に2回HSP入浴法で入浴する。
  8. 効果が低下してきたら (3~4ケ月後)、1~2週間中止してから再開する。

効果については、がん、糖尿病、シェーグレン症候群、口腔内乾燥症、うつ病、統合失調症、不妊、低体温、美肌、筋肉痛予防など現代社会のあらゆる「難病」が枚挙されています。

これらの病気について関心がある方は、詳しい内容を同書でお確かめください。

ただ、いずれにしても、それらはあくまでも理論上有効であったり、いくつかの疫学研究で改善を見込める数字が出ていたりするという話で、「マイルド加温」によってそれらの病気のすべてが解決するということではありません。

げんに、先日ご紹介した『健康になりたい! きれいになりたい! 長生きしたい! それなら、お風呂で温めなさい!!』でも、なかなか重篤な患者には画期的な成果が出ないのが悩ましいという記述があります。

あと、温泉(鉱泉)の成分には病気を治すエビデンスはない、といわれていますが、本書『加温生活「ヒートショックプロテイン」があなたを健康にする』によると、炭酸温泉では体が温まるので、「マイルド加温」に適していると指摘されていることも付記しておきます。

つまり、温泉は健康効果がまったくないとは言えない、という新見解というわけです。

以上、『加温生活「ヒートショックプロテイン」があなたを健康にする』(伊藤要子著、マガジンハウス)はHSPの健康温浴効果を解説する書籍、でした。

加温生活 「ヒートショックプロテイン」があなたを健康にする - 伊藤 要子
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