『私の人生を変えた女の難病Vol.1 パニック症候群に見舞われて』(関谷青子、ユサブル)は、若い女性の発症から改善までを描いた漫画

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『私の人生を変えた女の難病Vol.1 パニック症候群に見舞われて』(関谷青子、ユサブル)は、若い女性の発症から改善までを描いた漫画

『私の人生を変えた女の難病Vol.1 パニック症候群に見舞われて』(関谷青子、ユサブル)は、若い女性の発症から改善までを描いた漫画です。最近は芸能人の病貧争カミングアウトが話題になりますが、「病」でよく出てくるのがパニック障害です。

『私の人生を変えた女の難病Vol.1 パニック症候群に見舞われて』は、関谷青子さんが描き、ユサブルから発行されている漫画です。

タイトル通り、パニック症候群⇒パニック障害を発症した女性が描かれています。

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パニック症候群/パニック障害とはなんだ

以前は、芸能人のような人気商売は、病貧争を隠す傾向がありました。

しかし、最近は雲の上の人である「銀幕のスター」というより、一般の人との距離が近いほうがポピュラリティを獲得できる時代になったようです。

トーク番組では、少なくないタレントが、幼少時の恵まれない環境、病気などを積極的に話すようになりました。

その「病気」で、もっとも多いと言ってもいいのが、パニック症候群/パニック障害です。

私たちは、パニック発作といって、極めて強い苦痛、不安、恐怖などによる発作が突然現れることがあります。

パニック発作を起こして、そのために生活に支障が出ている状態をパニック障害といいます。

「発作」には、様々な症状があります。

  • 心臓がドキドキする
  • 汗をかく
  • 身震いする
  • 息が苦しくなる
  • 過呼吸になる
  • 胸が痛くなる
  • 気持ち悪くなる
  • 脈が速くなる
  • 寒気がする
  • 火照る
  • 吐き気がする
  • めまいがする
  • 気が遠くなる
  • 自分が自分でない感じがする
  • 恐怖感がある
  • 麻痺やうずき感がある

パニック発作は、突然あらわれて、自分ではコントロールできず、発作を説明できる臨床検査所見もないため恐怖を感じます。

パニック障害の原因は完全には分かっていません。

不安にかかわる脳の部分が、過剰に活動しているのではないかと考えられています。

つまり、いずれも敵や災害から逃げるための、身体に備わった生き延びるためのプログラムといわれていますが、その発作で命まで奪われることはありません。

繰り返し起こる強い不安感を伴うパニック発作と、パニック発作が起こる事への不安と、不安を回避する為の行動が現れる病気をパニック障害といいます。

現在でこそ、パニック障害という病名は芸能人のカミングアウトがあって一般的に知られるようになってきましたが、以前はあまり知られていない病気でした。

アン・ルイスさん、円広志さん、中川家の中川剛さん、KinkiKidsの堂本剛さん、長嶋一茂さん、King&Princeの岩橋玄樹さん、IKKOさん、星野源さん、大場久美子さんなどが、パニック障害をカミングアウトしています。

たとえば、アン・ルイスさんは、パニック障害が原因で、歌手活動を無期限で休業したともいわれています。

長嶋一茂さんは、長嶋茂雄さんの息子と言う事で過剰なプレッシャーを受け、そのストレスから過呼吸型のパニック障害を発症したといいます。

堂本剛さんは、「10代のころは毎日死にたいと思っていた」と、穏やかではない心境を振り返っています。

パニック発作は、動悸や呼吸困難といった症状が多いため、心臓疾患や呼吸器疾患と勘違いする場合が少なくありません。

ところが、検査をしても、内科では異常を見つけることが出来ません。

自律神経失調症や、過呼吸症候群等と診断されてしまうケースもあるようです。

パニック障害は、心療内科や神経科、または、精神科や精神神経科を受診して治療しなければならないのです。

外科や内科に比べると、クリニックの数は少ないですが、パニック障害はデリケートな病気ですから、自分に合わないと少しでも感じるようであれば、何軒でも病院を選ぶことがよい選択になることでしょう。

治療法はあるのか

パニック障害の治療法は、一般的に薬物療法と認知行動療法があります。

薬物療法は、脳のセロトニンやノルアドレナリンのバランスを戻す治療で、恐怖感や動悸・息切れ等の症状を抑える効果はありますが、その時症状を「抑える」効果しかなく、根本的な治療ではありません。

もうひとつは、パニック障害を患ってしまった考え方や認知の仕方を変えて行く認知療法といわれる治療です。

自分の苦手とする場所や状況で、パニックが起こることをまず認めることから始めます。

そして、思い込みや考え方の間違いを認識して物の見方を変え、自分で自分をコントロール出来るようにするのです。

最近では、体の疲労を取り除いて血流を改善する事で、乳酸や二酸化炭素を体に溜めないようにし、発作の誘発を防ぐ鍼灸治療法も効果的といわれています。

命までは取られないと書きましたが、パニック障害は放っておくとうつ病を併発しやすいといわれています。

早く治療するのにこしたことはなく、はじめてのパニック発作が起きてから2~3か月以内に、専門の医師の指導に基づいて行うことが求められます。

なんの因縁もない人がきっかけで発作が起こる悩ましさ

さて、『私の人生を変えた女の難病Vol.1 パニック症候群に見舞われて』では、学校時代にいじめられ経験を持つ28歳のOLが主人公です。

ある日、彼女はエレベーターのボタンをおそうとして若いアルバイト学生の男性と手が触れた瞬間、急に頭痛がして息苦しくなります。

そのときはすぐおさまリました。

ところが、数カ月後、また同じような頭痛と息苦しさを経験してしまうのです。

心電図に異常はありません。

症状を記録すると、朝より夕方、人混み、不安やストレスのある時が起こりやすいことがわかりました。

そして、調子が悪くなるときは、最初に症状が出たときのアルバイト男性がいることに気が付きます。

もちろん、そのアルバイト男性とは、なんの因縁もありません。

医師と話をしていくうちに、なぜアルバイト学生を見ると、発作が起こるのかが明らかになりました。

彼女は、認知行動療法で改善に向かいます。

それにしても、なんの因縁もない人が原因でパニック発作が起こる。

それが、この病気の悩ましいところであることがわかります。

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上記の発作は、日常生活でありがちなことです。

もし、繰り返し起こるようなら、1度医師の診察を受けてみるといいかもしれませんね。

以上、『私の人生を変えた女の難病Vol.1 パニック症候群に見舞われて』(関谷青子、ユサブル)は、若い女性の発症から改善までを描いた漫画、でした。

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