『なぜ、東大生はカレーが好きなのか 脳を鍛える最強の食事術』(吉田たかよし著、祥伝社)はカレーで頭を良くする食事戦略本

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『なぜ、東大生はカレーが好きなのか 脳を鍛える最強の食事術』(吉田たかよし著、祥伝社)はカレーで頭を良くする食事戦略本

『なぜ、東大生はカレーが好きなのか 脳を鍛える最強の食事術』(吉田たかよし著、祥伝社)はカレーで頭を良くする食事戦略本です。東大キャンパス(本郷)周辺にカレー店が多いのは偶然ではなかった!?ことをデータで証明しています。

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吉田たかよしさんの経歴はカレーから!?

著者の吉田たかよしさんは、吉田隆嘉医師です。

書籍の著者としては、「吉田たかよし」と、下の名前をひらいています。

選挙の時の立候補者名みたいですね。

それはともかく、吉田隆嘉医師は、灘高から東大工学部、国家公務員上級経済職、新聞研究所、NHKアナ、北里大医学部、医師免許取得と、現在は本郷赤門前クリニック院長、東京理科大学客員教授です。

その吉田たかよしさんが、「頭を良くする食事戦略」として取りざたしているのはカレーライスです。

私たちの食事でお馴染みのカレーが、脳にいいという話を書いた書籍です。

ご自身の試験脳抜群の経歴は、カレーを食べたからだというのです。

カレーコンパを行うほど東大生はカレー好きだった

本書によると、学生時代、東京大学の学食で、「東大生は、驚くほどカレーが好きだなあ」と思ったのがそもそものきっかけとか。

ラーメンのように麺を茹でるわけでもなく、ルーをかけるだけのカレーなのに列ができているのは、それだけカレーを求める学生が多いということに気づいたというのです。

また、学内でシュレディンガーの方程式がスラスラ操れる“頭のいい学生”には、「カレーが好きだ」という共通項があり、コンパも渋谷のカレー店だったといいます。

カレーコンパ、というのはなるほどめずらしい。

そして、3年生になってキャンパスが移ると、東京大学のある本郷3丁目界隈には、カレーショップが多いことにびっくり。「やっぱりカレーには何かある!」と“東大脳カレー説”を確信したそうです。

同書には、本郷3丁目界隈のカレーショップのマップも掲載されています。

吉田たかよし氏はその印象論に留めず、カレーの主たるスパイスの中のターメリック(和名ウコン)に含まれるクルクミンが、脳の活性化や、アルツハイマーの予防につながっていることを示唆する論文があることを紹介しています。

カレーのクルクミンに健康機能

吉田たかよしさんは、カレーと認知症の関係にも着目しています。

たとえば、インド人のアルツハイマー病発症率は、アメリカ人の23%とか。

これが、交絡因子や民族的遺伝子などによるものではでないことが、他の研究でも明らかになっていると吉田たかよし氏は続けます。

では何の因子か。

カレーに含まれるクルクミンといいます。

吉田たかよし氏は、クルクミンの作用について次のことを述べています。

アルツハイマー病予防

クルクミンは、血液中のマクロファージに働きかけ、アミノイドベータという、アルツハイマー病を引き起こす危険物質を取り除くというのです。

炎症を止め記憶力を高める

クルクミンはそれだけでなく、炎症を止める作用によって脳の機能低下を防ぐ働きがあるため、現在はクルクミンを使った記憶力を高める薬の開発も行われているとか。

肝臓の解毒作用

さらに、肝臓の解毒作用を高める作用もあるので、それが脳にも好影響を与えるそうです。

アセトアルデヒド脱水素酵素II型という、アルコールを分解する酵素が生まれつき壊れている人が、日本人には4割いるといわれています。

その人たちは、アルコールが分解されずアセドアルデヒドとして体内に残るので、お酒を飲むと顔が赤くなったり吐き気をもよおしたりします。

アルコールが分解されずカラダに残るということは、脳もアルコール漬けになってしまうことを意味し、それによって脳細胞は50万~100万が壊死するそうです。

そこで、クルクミンが解毒化を助けることで、脳も二日酔いによる壊死を防ぐというわけです。

ウコンをサプリメントとしてどう見るか

カレーと言うと、その中のウコンが体に良いと言われることがあります。

上掲の健康効果も、ウコンのサプリメントを販売するサイトにも、同じようなことを標榜しているところがあるかもしれません。

ただし、吉田たかよしさんは、医学者の立場から、サプリメントのウコンにそのような効果を確認できた論文はないとはっきり述べています。

サプリメントも否定はしていません。「たぶん……よい働きをしてくれるだろう」とは書いていますし、カレーがどうしても嫌いな人にはサプリメントでも、「たぶん、いいのではないか」と書いています。

ただ、サプリメントの長期服用による効果を調べる前向き調査は、時間的にも金銭的にも容易なことではないため、吉田たかよし氏も、「なら僕が調べる」とはいえないようです。

その点、カレーなら食事として誰でも“被験者”になれます。

カレーの食べ方

では、そのために私たちはクルクミンをどうやって摂取すればいいのでしょうか。

吉田たかよしさんは、次の2点を奨めています

カレーは調味料として使う

カレーを「カレーライス」としてではなく、調味料として使うことを推奨しています。

カレーパウダーを、醤油やミソのように、ゆでたまご、ハム、チーズ、みそ汁などにふりかけてカレー風味で食べれば良いというのです。

ターメリックのパウダーを加える

吉田たかよし氏は、ターメリックを加熱してから、レトルトカレーに加えた「脳力アップカレー」を週2回食べているそうです。

ターメリックは、楽天などネットショップで売っているものでいいそうです。

毎日食べる

アルツハイマー病予防など、脳に効果を期待するのなら、毎日コンスタントに食べることだといいます。血中濃度を安定させるということなんでしょうね。

カレーを使った料理

では、具体的なメニユーとしてどんな食べ方が良いのでしょうか。

本書は後半では、具体的なメニューが紹介されています。

魚との組み合わせ

たとえば、サバカレー。

鯖のオメガ3系脂肪酸と、カレーのクルクミンで最強コンビと書かれています。銚子の特産品だそうです。私は知りませんでした。

一方、飽和脂肪酸である揚げ物を使うカツカレーはおすすめできないとしています。

豆を使う

同書は、脳にいいのは高タンパク低脂肪と書いています。

我が家では、具材としてミックスビーンズ(豆)を入れて、カツではなく、納豆や玉子(目玉焼き)をのせることがあります。

冒頭のキャッチ画像のカレーに、水大豆が入っていることをご確認いただけますでしょうか。

納豆カレーは、何年か前に木村拓哉が自分のラジオ番組で紹介していました。

ネットをいろいろ巡回すると、たとえばターメリックはカレールウの方ではなく、ご飯の側に混ぜて軽く炒めた、ターメリックライスにする使い方もあるんですね。

これなら、ご飯と混ぜて炒めるときに、ターメリックの加熱もできてしまうわけです。

このへんは、自分の好みでいかようにも作れる料理の楽しいところでしょうね。

玄米や海藻類の摂取

血糖値対策として、玄米や食物繊維の摂取も奨めています。

温野菜をいつも用意するのが大変ならもずくがいい、そうです。

レトルトカレーでもターメリックを加えればいい

まだまだ同書には食材の作用に関することが書かれていますが、詳しくは同書をご覧ください。


ただし、カレーを食べれば東大に入れるわけではなく、頭の働きをよくするツールとしてカレーが有望であるという話ですよ。

そのすべてを急に実践するのはむずかしいかもしれませんが、レトルトカレーでもターメリックを加えればいい、というアイデアは、「よし、やってみるか」という気がしてきませんか?

以上、『なぜ、東大生はカレーが好きなのか 脳を鍛える最強の食事術』(吉田たかよし著、祥伝社)はカレーで頭を良くする食事戦略本、でした。

なぜ、東大生はカレーが好きなのか 脳を鍛える最強の食事術 - 吉田たかよし
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