『危険な病気の意外な予兆69~左の肩が痛いのは心臓からのSOS?』(市川純子、宝島社)は、大きな病気の意外な予兆を紹介

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『危険な病気の意外な予兆69~左の肩が痛いのは心臓からのSOS?』(市川純子、宝島社)は、大きな病気の意外な予兆を紹介

『危険な病気の意外な予兆69~左の肩が痛いのは心臓からのSOS?』(市川純子、宝島社)は、大きな病気の意外な予兆を紹介しています。首の横が黒ずんできたら胃ガン、肌が小麦色になってきたら肝炎、重い左肩は心筋梗塞など、大きな病気の予兆がわかります。

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本書の内容

『危険な病気の意外な予兆69~左の肩が痛いのは心臓からのSOS?』(市川純子、宝島社)は、普段なら別のことを疑う兆候から、想像もつかない部位の大病の可能性を教えてくれます。

本書の意図は、大きな病気は意外な予兆と共にやってくるので、それを見逃さずに正しい科で受診する。

それによって、普段だったら見落としてしまう早期発見も可能、というすばらしい内容です。

いうまでもありませんが、その部位の自覚症状が出る前の早期発見なら、治癒する確率は大きく高まることが期待されます。

では、その「予兆」とはどんなものか。

たとえば、くしゃみをして寒気がしたら、風邪の予兆というのは誰でもわかります。

本書はそうではなく、普通は別のことを疑ってしまう予兆から、大きな病気を結びつけている点に大きな特徴があります。

著者の市川純子さんは、ヘルスケアコンテンツ・ストラテジスト、医学ジャーナリスト、株式会社J&Tプランニング代表、(財)日本ヘルスケアニュートリケア研究所理事長といった肩書で書かれています。

20年以上ヘルスケアのビジネスをサポートすると同時に、数多くの疾病啓発や生活提案に取り組んできた。医療全般、スキンケア、栄養療法などが得意分野。製薬会社、医療機関、化粧品会社、食品会社などのクライアントを数多く受け持つ。

これがプロフィールです。

予兆の内容

たとえば、胃が悪いと胃が痛い。

これは当たり前の症状です。

しかし、肩が痛いのに、肩ではなく心臓が悪いとしたら意外に思うでしょう。

同書は、そうした病変部以外にあらわれるSOSについて、紹介と解説をしています。

健康増進法が施行されて以来、未病(病気に向かいつつある状態)という言葉が注目されていますが、この場合はさらに進んで、病気発覚寸前の状態なんでしょうね。

『東京スポーツ』(2014年1月8日付)では、著者のコメントを入れて、同書のが指摘する3つの重篤な病気の予兆を記事にしています。

『東京スポーツ』(2014年1月8日付)より

『東京スポーツ』(2014年1月8日付)より

左肩の激痛(狭心症)

記事では、駅の階段を全力でのぼって電車に飛び乗った40代の女性が、急に左肩に激しい痛みを感じ、それが次第にみぞおち、左の奥歯、左の額にまで広がったというケースを挙げて、「狭心症の疑いあり」と書いています。

「心臓に酸素や栄養を送っている血管が狭くなって起こる狭心症は、命に関わる怖い病気。駆け込み乗車など、普段運動していない人が激しい運動をしたり、ひどく興奮したりすることがきっかけで起こることがあります。一般には動悸とともに胸部への圧迫を感じることが知られていますが、左肩から腕にかけてのだるい感じ、胃やみぞおちの痛み、左の奥歯や顎に痛みが出ることもあります」(『東京スポーツ』2014年1月8日付より)

肩だけでなく上半身の左側が痛むわけですね。


『危険な病気の意外な予兆69』には、「重い左肩は肩こりではなく心筋梗塞?」と書かれています。

要するに、左肩が痛かったら心臓病の可能性もある、ということです。

二の腕の痛み(肺がん)

『東京スポーツ』ではヘビースモーカーのケースが書かれていますが、肺がんはヘビースモーカーとは限らず、がんの中ではもっとも発症数が多くなっていますから、喫煙者ではなくても他人ごとではありません。

もちろん、腕が痛んだらまず整形外科ですが、異常がなく咳を伴う場合には、肺尖部(肺のてっぺん)のがん(パンコースト腫瘍)の場合に、二の腕が痛むことがあるそうです。

余談ですが、私は肺尖部に結核の古い病巣があるようで、健康診断のレントゲン検査を違う病院で行うたびに所見があるのですが、肺がんの好発部位なので医療機関では慎重になるそうです。

首の赤いアザ(肝硬変)

見出しの通り、鎖骨の上に赤い血管が浮いたようなアザがあり、ぶつけたなど身に覚えがないなら、肝機能低下による出血の可能性があるそうです

さらに症状が進むと、上腕の血管に蜘蛛の足を伸ばしたような「クモ状血管腫」が出たり、手のひらが赤くなったりすると書かれています。

同書は他にも、「首の横が黒ずんできたら色素沈着ではなく胃ガン?」「肌が小麦色になってきたら日焼けではなく肝炎?」「味覚がおかしいのはパーキンソン病?」「股間の痒みは合成香料アレルギー?」などといったいくつかの予兆が書かれています。

ほかにわかっている予兆

ネットの病気サイトや医師の公式サイトには、たまにこうした予兆が書かれていることがあります。

予兆というよりもれっきとした症状かもしれませんが、たとえばまぶたがむくんだら急性腎炎、げっぷがとまらなかったり、顎関節症などが酷いとうつ病、声がかすれると消化器系(食道)のがん、といったことは検索するとよく出てきます。

Youtubeでは、このブログでもご紹介したことがある東京スボーツの連載でお馴染みの吉田たかよし医師による、「90秒でわかる 医学解説」シリーズをご紹介します。

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ここでも病気の意外な予兆が紹介されています。

爪半月と栄養状態


爪の半月が小さくなっている人は、タンパク質やビタミンが不足しているので、ネフローゼの心配があります。

肺癌とバチ指


肺がんの予兆として、爪の断面が太鼓のバチのように丸くなるそうです。

動画によると、肺がんを疑う症状は、医学的には血痰や間質性肺炎などが認められていますが、それよりもっと前の「予兆」として、爪がバチの状態に。その段階で治療すれば治る可能性が高い、という話です。

まとめ

こうした諸症状は、必ずしも指摘されているような病気の予兆とは限りませんし、その判別自体私たちにはむずかしいかもしれません。

ただ、もしドンピシャなら、早期発見で治療が間に合う確率が高くなるわけですから、「そういうこともあり得る」と、知っておくと人生が変わるかもしれません。

知っておけば、病気の早期発見のシグナルとして参考にされてはいかがかと思います。

以上、『危険な病気の意外な予兆69~左の肩が痛いのは心臓からのSOS?』(市川純子、宝島社)は、大きな病気の意外な予兆を紹介、でした。

危険な病気の意外な予兆69 ~左の肩が痛いのは心臓からのSOS? - 市川 純子
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