外食業成功の鉄則:すかいらーく創業者が伝える「売れて」「喜ばれて」「儲かる」(横川竟著、「フードビズ」編集部編集)をご紹介します。すかいらーくグループの創業者・横川竟を通して、ファミレス発祥と外食業の成功法則を伝える書籍です。(文中敬称略)
すかいらーくグループ(英: SKYLARK GROUP)とは、ガスト、バーミヤン、ジョナサンなどのファミリーレストランチェーンを運営する、日本の外食チェーン企業です。
運営会社の株式会社すかいらーくホールディングス(英: SKYLARK HOLDINGS CO., LTD.)は、すかいらーくグループを統括する純粋持株会社です。
つまり、各ファミリーレストランは、グループ傘下の子会社ということになります。
Wikiによると、2024年10月末時点で、グループ店舗数は3,049店にのぼるそうです。
もともと、スカイラークというファミレスでしたが、表記をひらがなに変更し、1992年のバブル崩壊後の低迷を機に、廉価レストランの「ガスト」と「バーミヤン」を中心に店舗を変更・拡張。2000年代ごろから他のレストラン企業やフードビジネス企業のM&Aを実施し、現在もスケールメリットを生かした経営戦略を行っています。
創業者は、横川竟(よこかわ きわむ、1937年11月1日 – )とその兄弟です。
業績不振の引責で2008年8月に退任するまで、竟はすかいらーく代表取締役会長兼最高経営責任者でした。
マイカーで移動するファミリー客をターゲット
バーミヤン。半額油淋鶏、半額餃子、アジフライごはんセット大盛、ドリンクバー。これで1009円はすごい pic.twitter.com/LHJyQN9ytD
— 寄葉 (@YoRHa_A2B) December 12, 2024
横川竟は、端・亮・竟・紀夫の4兄弟の三男として長野県諏訪市に生まれました。
3歳の頃、中国・満州に渡りますが、6歳の時、父が病死し、引き上げてきます。
1962年に、4兄弟で前身となる食料品店ことぶき食品を創業しました。
竟はアメリカ視察を経験し、現地での外食産業の発展に感銘を受けたそうです。
具体的には、アメリカでは既にモータリゼーションが進み、郊外型のレストランが繁盛している点に着目しました。
日本でもマイカーブームが急速に進み始めているところに商機を見出し、マイカーで移動するファミリー客をターゲットとしたレストランが考案されたのです。
1970年7月7日、日本における郊外型ファミリーレストランの先駆けとなるスカイラーク1号店である国立店を開業しました。
日本はその頃、ドライブインもありましたが、飲食メニューにはそれほど力は入れられていませんでした。
横川は、まさに「ファミリーレストラン」という名にふさわしく、ドライブ客だけでなく、地元の客、さらには店目当てに近距離を車で訪れる客もターゲットにして、低価格で高品質な洋食メニューを提供することに重点を置きました。
以後も、郊外型店舗を中心に出店し、車社会の日本の変化に対応。 決して駐車場と明るい店内を特徴とした店舗設計で家族連れをターゲットにしています。
ただ、低価格と行っても、当時の「レストラン」と名のつくところに比べたら、というだけで、いまで言う町中華や大衆食堂に比べれば、やはりいささか高めでした。
また、他の競合店も増えてきたことで、今度は、より安価な方向を目指しました。
それが、「ガスト」と、中華店の「バーミヤン」です。
ついに明日12/9から開始!! すかいらーくグループの半額クーポン祭スタート!ガスト・バーミヤン・ジョナサン・夢庵でクーポンで半額になる商品が大量!例えばガストなら50%オフクーポン利用でチーズインハンバーグ350円!マルゲリータピザ395円!お子様用キッズプレートも350円に!12/29まで! pic.twitter.com/hnacO0o7nK
— ちびうさ??@無給兎ブロガー ( 3_3 )?? (@chibiusachi) December 8, 2024
現在、グループのうち、ガスト・バーミヤン・しゃぶ葉のチェーン店では、デリバリー業態の「ルームサービス」も実施しています。
本書は、外食業界で成功するための秘訣を、実際の経験に基づいて具体的に解説しています。以下はその要点です。
1.「売れる」ための戦略
・市場調査とニーズ把握……どんなメニューが顧客に受け入れられるのかを見極め、常に市場の動向を把握することが重要です。
・ターゲットの明確化……顧客層を絞り込み、そのニーズに特化したメニューやサービスを提供する。
・場所と立地……人気のある場所に店舗を構え、集客を目指す。
2. 「喜ばれる」ことの重要性
・顧客満足……高品質な料理とサービスの提供が、顧客のリピート率を高めます。顧客が満足し、また訪れたくなるような体験を提供することが大切です。
・接客と店内環境……顧客との接点となるスタッフの接客や、清潔で快適な店舗環境が、顧客の評価に大きな影響を与えます。
3. 「儲かる」ための仕組みづくり
・効率的な経営……食材の仕入れや店舗運営のコスト管理を徹底し、無駄を省くことで利益を確保する。
・スケールメリット……複数店舗展開により、仕入れや広告費などのコストを一括で管理し、規模を生かした効率的な運営を行う。
4. 経営者の視点
・挑戦と革新……成功を収めるためには、新しい挑戦を恐れず、常に革新を追求し続けることが必要です。
・従業員との関係……従業員を大切にし、彼らが働きやすい環境を提供することで、店舗の活気と顧客満足度が高まります。
今では当たり前となったマーケティングの重要性を、1970年代から先駆的に採り入れていた、というわけです。
ただいま、半額祭り中らしい
私が、いちばん利用するのは、バーミヤンかな。
「酢豚」「麻婆豆腐」「坦々麺」など定番の中華メニューが豊富で、辛い料理からあっさりとした料理まで、さまざまな味を楽しめます。
肉汁が滴る餃子もいいですね。
バーミヤンも半額クーポン祭りだけど
配信されてるものよりも
過去の価格改定前での半額クーポン番号が
まだ生きてるから
焼餃子だと\164→\153になる pic.twitter.com/WLjRIWkAl4— hakase1990 (@hakase1990) December 10, 2024
定食はいつもおいしそうなんですが、「今度こそ定食にしよう」と意気込みながら、いざ店に入ると、結局餃子や麺類などを頼んでしまいます。いや、麺類もいいんですよ、ここは。
#バーミヤン といえば、皮が厚めでタレを付けなくても味がついていて、歯を当てた瞬間に肉汁がたくさん飛び出して火傷をしてしまう餃子。油が膜になってなかなか冷めない麺類などサイコー。定食も一品料理も揃っているがずいつも頼むバーミヤンラーメンと餃子。https://t.co/LB84MPZMEz pic.twitter.com/X2Bnb4yFLG
— 戦後史の激動 (@blogsengoshi) October 31, 2023
みなさんは、行きつけのすかいらーくグループ店はありますか。
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