『女の残虐事件簿 ブス4人組鉄パイプ暴行リンチ殺人事件』は、2014年に東京都新宿で実際に起こった衝撃事件を迫真コミック化

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『女の残虐事件簿 ブス4人組鉄パイプ暴行リンチ殺人事件』は、2014年に東京都新宿で実際に起こった衝撃事件を迫真コミック化

『女の残虐事件簿 ブス4人組鉄パイプ暴行リンチ殺人事件』は、2014年に東京都新宿で実際に起こった衝撃事件を迫真コミック化しました。「デブ専」風俗に勤める4人組が、痴情と欲望のもつれから同僚女性を鉄パイプでめった打ちにして惨殺した事件です。

もちろん、事件自体が凄惨ではありますが、それだけでなく、そこに至るまでの人間関係や経緯などは日常の私たちのふるまいと紙一重の部分もあり、それはすなわち、いつ誰でも事件の加害者や被害者になり得ると思ったので、今回ご紹介します。

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本書は事件をどう描いたか

『女の残虐事件簿 ブス4人組鉄パイプ暴行リンチ殺人事件』(桐野さおり、ユサブル)を読みました。

2014年に東京都新宿で起こった、残酷な集団暴力による衝撃事件の真実にアプローチした漫画です。

一口に述べると、集団(複数)で事に及ぶことの愚かさがよくわかります。

最近では、旭川のいじめ事件が話題ですね。

私は、「暴力や嫌がらせを繰り返していた」ことはもちろんのこと、そもそも学校まで隠蔽体質であることに憤りや生理的な嫌悪感を抱きます。

共犯者がいることで、「暴力や嫌がらせ」はパワーアップできるし、複数が行為に至るのだから相手に問題があるという口実ができるし、共犯者と罪悪感もシェアできるし、いざとなったら共犯者のせいにできるし、という自分の責任を軽くできる“都合のいいこと尽くめ”。

集団でなにかしたがるのは、私の軽蔑する自己愛の持ち主にありがちな行動原理です。

軽蔑しても余りある集団暴行の心理を少しでも伺えたらと思い、本書『ブス4人鉄パイプ暴行リンチ殺人事件』を読んでみました。

紀伊國屋電子書籍ストア、Amazonkindle、マンガ図書館Zなどで読むことができます。


お気に入りホストをめぐる激しい欲望と嫉妬、そして女の職場ならではの陰湿なたくらみを明らかにした本書のあらすじをご紹介します。

あらすじ

冒頭に表現した『「デブ専」風俗』とは、客の要請に応じてホテルや自宅に赴き、建前は本番無しで、ボディプレーサービスを行うデリバリーヘルスです。

その“デリヘル”のうち、いわゆる“デブでブス”な女性を派遣する“デブス”専門のデリバリーヘルスが本作の舞台です。

主人公である被害者は、共同生活していた“同僚”の3人に親切にされ、仲良くなります。

まあ、こういってはなんですが、昔からいじめられていた者同士で、打ち解けるのははやい。

ところが、せっかく仲良くなったのに、被害者は抜け駆けをします。

お店には、後輩に恐れられている先輩のデリヘル嬢がいました。

被害者はその存在を知ると、“同僚”には「避けたいから」と真反対の理由を言って先輩の住所を聞き出し、こっそり先輩のところにゴマすりのご挨拶をしに行きます。

抜け駆けゴマすりを黙っていたので、3人には詰め寄られます。

が、被害者は……

「お世話になる人に、挨拶もしていないあんたたちがバツが悪いだろうから黙っていた。私は年上だし(前職はソープ嬢だったので)風俗歴も長いから私のことをもっと敬え」

と、先輩の威を借りて開き直りエラソーに反論します。

そのため、被害者と“同僚”の3人との間には溝ができます。

“同僚”の3人は、店のマネージャーに、被害者の悪評をでっち上げて伝え、被害者の仕事を減らしてしまいます。

すると、被害者も負けずに、先輩に「3人が先輩の悪口を言っていた」とフェイクな告げ口。

呼び出された“同僚”の3人は、今度は「被害者が日頃から先輩お気に入りのホストを狙っている」と逆襲のフェイクな告げ口。

3人という「多数」の証言と、自分のお気に入りホストということで感情的になった先輩は、3人の住むマンションに被害者を連れていき、ホストに鉄パイプを持ってこさせ殴打して被害者を撲殺してしまった、という話です。

本書では、「ホスト」となっていますが、当時の報道では、先輩は「歌舞伎町の悪いグループと付き合っている」という告げ口だったようです。

「みんな」は関係ないだろう


当時の「イザ!」では、事件をこう総括しています。

ささいな悪口を言った言わないの口論から凄惨なリンチを加え、ネット上でも公開するとは言語道断。とても人間のすることとは思えないが、こういった人間には反省の気持ちなどないのだろう。橋本さんがあまりにもかわいそうだ

この事件には、コンプレックを抱いた者特有の感情の歪みや幼稚さがあったことは間違いないでしょう。

ただ、集団いじめの本質はこんなもんです。

デリヘル嬢のそれはくだらなくて、学校なら立派ということではありません。

いずれにしても、他愛ないきっかけでも、共犯者とともに“都合のいいこと尽くめ”の「暴力や嫌がらせ」を行えば、結果として当事者すら思ってもいなかったほど行為はエスカレートするということではないでしょうか。

被害者が命まで奪われるのはまさに「あまりにもかわいそう」ですが、もし本書のとおりだとすると、被害者も「威を借りる」憾みがあったことになります。

私たちも日常の会話で、自分の意見をいうのに、「みんな(もしくは権威のある誰か)もそう思っている」という一言を加えることがありますよね。

自分の言動に「みんな」がどうかは関係ありません。

そこには、責任の所在を曖昧にし、「威を借りる」魂胆があることは否定できないでしょう。

文章などで、根拠を示したり説得力を持たせたりするために他者の言説を引用することはありますが、あくまでもその文章の文責は書き手にあります。

いずれにしても、自分の言動の責任は自分にあるのです。

「みんな(複数)」がやってるから自分もやる、という行動原理とキッパリ決別すれば、「集団(複数)」による行為に対する自分の中での抑止はできると思いますが、いかがでしょうか。

以上、『女の残虐事件簿 ブス4人組鉄パイプ暴行リンチ殺人事件』は、2914年に東京都新宿で実際に起こった衝撃事件を迫真コミック化、でした。

女の残虐事件簿 ブス4人組鉄パイプ暴行リンチ殺人事件/ザ・女の事件Vol.2 (スキャンダラス・レディース・シリーズ) - 桐野 さおり
女の残虐事件簿 ブス4人組鉄パイプ暴行リンチ殺人事件/ザ・女の事件Vol.2 (スキャンダラス・レディース・シリーズ) – 桐野 さおり

女の残虐事件簿 ブス4人組鉄パイプ暴行リンチ殺人事件/ザ・女の事件Vol.2【電子書籍】[ 桐野さおり ] - 楽天Kobo電子書籍ストア
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