Chrome OS FlexをMacBook Airで使ってみた(草野直樹著、市井文化社)は、無償公開されたChrome OS Flexを旧マシンで利用する

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Chrome OS FlexをMacBook Airで使ってみた(草野直樹著、市井文化社)は、無償公開されたChrome OS Flexを旧マシンで利用する

Chrome OS FlexをMacBook Airで使ってみた(草野直樹著、市井文化社)は、無償公開されたChrome OS Flexを旧マシンで利用するための導入書籍です。Chrome OS Flex、Chrome OS、Chromebook、Chromiumブラウザなどの簡単な説明も加えています。

Chrome OS FlexをMacBook Airで使ってみた: あなたのビンテージMacは5分で現役マシンに蘇る (市井のeブックレット)は、私が12年ぶりに自分の著者名でリリースした電子書籍です。

kindle版初出です。

昨年末にリリースしました。

まあ、内容は、MacBookAir5,1という、もっとも古いモデルのMacBook Airが、まだサポートはあるものの、最新OSの適応外になっているため、無償公開されているChrome OS FlexをライブUSBで使ってみた、という話です。

前半は、Chrome OS FlexやChrome OS、Chromebookなどの簡単な説明を加えています。

Chrome OS Flexと直接は関係ないのですが、Chromiumから誕生したいくつかのブラウザもご紹介しています。

「あなたのビンテージMacは5分で現役マシンに蘇る」というサブタイトルは、腰だめの数字で、ライブUSBを作るための時間と、最初に立ち上げたときの設定でそのぐらいかな、ということです。

もちろん、ライブUSBではなく、SSDに直接インストールしてもいいんですけどね。

それで、遊び心ですが、壁紙にWindows11のものがネットで公開されていたので使わせていただき、さもMacBook AirでWindows 11が立ち上がっているような表紙になっています。

MacBook AirでWindows 11が立ち上がっているような表紙

Chrome OS Flexって、Windows 11に似ているんですよね。

最下部はタスクバーで、アプリアイコンがおけるようになっています。

最下部はタスクバーで、アプリアイコンがおけるようになっています

スタートメニューも、Windowsライクなんですね。

本書は2023年1月2日現在、kindleUnlimitedの読み放題リストに含まれています。

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価格も安く、管理も簡単なChrome OS

Chrome OS Flexをご理解いただくには、まずChromebookのご説明から必要ですね。

Chromebookというのは、Chrome OSで動くパソコンです。

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Windowsでもなく、Mac OSでもなく、Googleが2009年に発表した、Chrome OSを搭載したコンピュータのことです。

Chromium OSという、Googleが開発したオープンソース(改良等行えるということ)をもとに、独自の機能を加えて作られています。

特徴は、ブラウザのGoogle Chromeの中でできることがすべてということです。

Androidアプリも使えるようになりましたが、基本はブラウザ専用機ということです。

WindowsやMacのような、アプリケーションソフトはインストールできません。

「だったら、WindowsやMacよりも不便ではないか」

と、思われますか。

そこは、いかなる価値で使うかという考えようです。

最近は、Microsoft Officeも、Adobeも、ブラウザから操作するWebアプリを使うユーザーが増えてきました。

OSは、Googleが自動更新します。安全安定です。

ブラウザがプラットホームなので、パソコン初心者でも比較的ハードルが低くなっています。

むしろ余計なアプリが入らないので、余計なファイルを入れたり、大切なファイルを消したり、というトラブルが有りえません。

既存のOSに影響されないというのもいいですね。

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『アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日』(鈴木章史著)という、Kindleを読みました。「アカウント」というのは、Googleアカウントのことです。アカウント一つあれば、どこでどんなマシンでも使えるようになるOSフリーの社会を展望する電子書籍です。

シンプルだからこそ、価格も安く、管理も簡単、ということもできます。

ですから、学校教育にはもってこいの端末なのです。

Chrome OS FlexはCloudreadyの進化版

ただし、Chrome OSを使うためには、Chromebookを購入するしかありませんでした。

Chrome OSは、それ単体では販売されていないからです。

「Chrome OSには興味があるが、だからといって新しいマシンにリプレイスするというのは……」

そこで、登場したのが、Neverware社のCloudreadyです。

Neverware社は、Googleがオープンソースとして公開しているChromium OSをもとに、Cloudreadyというパッケージを作ったのです。

といっても、もちろん、Chrome OSと全く同じというわけにはいきません。

企業秘密の部分もあるでしょうし、著作権もありますから、真似できてもしてはいけない、という部分もあったはずです。

ただし、無償で公開されたCloudreadyは、OSのサポートが切れて使い道に困っていた旧モデルのマシンをまた使えるようにしてくれたと、ユーザーの評判が高まりました。

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Chromebookをわざわざ買わなくても、Chrome OS「らしい」使い方ができるのです。

それを知ったGoogleは、「ライバル」のCloudreadyをどうしたか。

なんと、Neverware社を買収して、自社の傘下に収めてしまったのです。

しかし、これは、ユーザーにとっても、悪い話ではありませんでした。

今までは、「ラーメン二郎」でいえば「インスパイア系」に過ぎなかったCloudreadyに、本家のGoogleのお墨付きがついたわけです。

その結果、発表されたのが、Chrome OS Flexというわけです。

ですから今回は、名称に「Chrome OS」と入っているわけです。

そして、本家Chrome OSと同時にアップグレードもなされることになったのです。

無償なのに、「ほぼChrome OS」というわけです。

なぜ「ほぼ」かというと、やはりそこは無償版としての制限をつけなければならない関係から、Google Storeが使えない(Androidアプリが使えない)など、Chrome OSと完全に同じというわけではなく差別化をしたわけです。

Googleが、どうして「ライバル」を買収したか。

たぶん、Chrome OSのサポート切れ対策とともに、Chromium OSを使ったユーザーを自分たちで掌握したいのだろうと思います。

まあ、それをもって嫌悪感を抱くユーザーもいますが、それをいったら、そもそもブラウザのGoogle Chromeも使えませんからね。

MacBook Airのもっとも古いモデルに使ってみた

そして、本書では、Chrome OS Flexを、Apple MacBook Air MD224J/Aに使っています。

Corei5 1.7GHz、メモリ4GB、SSD240GBです。

液晶は11.6インチの解像度1366×768です。

SSDはもともとは128GBですが、240GBに換装しています。

2012年に発売された、OS X 10.15.4搭載。

すでに11年目を迎えており、最新のOSは対応しません。

MacBook Airはメモリの増設ができませんから、拡張性に限界があります。

アップルのサポートページを見ると、

機種 ID:MacBookAir5,1
部品番号:MD223xx/A、MD224xx/A
最終対応のオペレーティングシステム:macOS Catalina 10.15.7
技術仕様:MacBook Air (11-inch, Mid 2012)
ユーザガイド:MacBook Air (11-inch, Mid 2012)

ですから、MacBook Airとしてはもっとも古いモデルになります。

今のMacのOSはそのままに、試用という感じで、USB起動で試したい方は、ぜひご覧いただきたいと思います。

以上、Chrome OS FlexをMacBook Airで使ってみた(草野直樹著、市井文化社)は、無償公開されたChrome OS Flexを旧マシンで利用、でした。

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