『アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日』(鈴木章史著)はGoogleアカウントでOSフリーを展望する電子書籍

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『アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日』(鈴木章史著)はGoogleアカウントでOSフリーを展望する電子書籍

『アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日』(鈴木章史著)というKindle書籍をご紹介します。Chromebookのユーザーとして有名な著者が、Googleアカウント一つあれば、どこでどんなマシンでも使えるようになるOSフリーの社会を展望しています。

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ChromeOSの人気急上昇の理由は

ちょっと前ですが、このニュースはご存じですか。


Chromebookのシェアが1%~13%に急増し、さらに2021年には24%に伸びる見込み、という記事です。

2020年度は、文部科学省が推進するGIGAスクール構想により、公立小中学校に1人1台の端末配備が進んでいます。

だったら、シェアの伸びの要因は教育現場……と思われがちですが、そちらはiPadが勢いをつけていて、思ったほどではありません。

やはり、企業の社員端末の伸びが大きいようですね。

たとえば、2017年には、東急ハンズが、「Windows 7のサポート終了までにChromebookへの置き換えを進める」と宣言して話題になりました。


社内に約1750台あるWindows PCの9割程度を、米グーグルのChrome OSを搭載したChromebookに換える方針というのです。

Chromebookというのは、Windowsでもなく、MacOSでもなく、Googleが2009年に発表した、Chrome OSを搭載したコンピュータのことです。

ChromiumOSという、Googleが開発したオープンソース(改良等行えるということ)をもとにして作られています。

では、WindowsやMacをChromeOSに替えた、という話かと言うと、本質はたんなるOSの交替ではありません。

パソコンの使い方が根本的に変わってしまうのです。

どういうことか。

OSといえば、マシンの核になるソフトウエアです。

そのOSから自由になる、つまり、WindowsでもMacでもLinuxでもない、「OSフリー」になることです。

OSフリーとはどういうことか

「自由になるとはどういうこと? そもそもChromeOSだってOSじゃないか」

と思われますか。

たとえば、OSごとのアプリがあります。

Windows対応のアプリは、Windowsマシンでなければ使えません。

MacOS対応のアプリは、Macでなければ使えません。

つまり、アプリを使うためにOSから自由ではないわけです。

一方、ChromeOSはどんなOSかというと、グーグル社が提供するブラウザのGoogleChromeが基本的にインストールとされている唯一のアプリです。

別の言い方をすれば、Chromebookは、GoogleChrome専用マシンということです。

WindowsにもMacにもインストールできるGoogle Chromeから、クラウド(ネット上)のアプリやストレージを利用してデータを作成・加工・編集・保存などを行います。

WindowsやMacのような、アプリケーションソフトはインストールできません。

比較的新しいChromebookは、スマホを動かしているAndroidOS用のアプリ、つまりスマホアプリをインストールできますし、Linuxアプリも使えるようになりましたが、従来のWindowsユーザーやMacユーザーにとって、基本はブラウザのGoogleChromeでできることがすべてというマシンです。

ということは、ブラウザ上で使えるWebアプリだけを動かすということです。

作業はWebブラウザだけで完結する、という思想です。

作成したデータは、グーグルドライブなどのストレージに保存するクラウド利用です。

ネットのコンテンツを閲覧するブラウザなら、どんなOSにもあります。

さすれば、何も特定のOSでなくても、ブラウザさえ動けばいいわけです。

特定OS対応のアプリも使わず、作成データはクラウドで保存・管理するのですから、Chromebookユーザーの目指すものは従来のOSからの自由、ということです。

ね、ですから、単なるOSの交替ではないわけです。

まとめますが、Chromebookを使えば、

  • 起動や動作が早い(OSが軽い)
  • 作成データはクラウドで保存・管理
  • セキュリティはつねにOS自動更新で最新状態
  • 比較的新しいマシンはAndroidアプリでスマホと連携
  • Linuxアプリも使えるようになった

といったメリットがあります。

では、そのGoogleChromeや、グーグルドライブなどを使うにはどうしたらいいのか。

Googleのアカウントを獲得することです。

もちろん無料です。

たいていのユーザーは持っているであろう、Gmailアドレスです。

Gmailアドレス=Googleアカウントがあれば、Chromebookはもちろんのこと、WindowsやMacなどでも、GoogleChromeを使うことで、いつ、どこのどんなマシンでも、作業が継続的に行える、というわけです。

そこで、本書の著者は、『アカウントを持って街へ出よう』というタイトルになったわけです。

WindowsやMacに縛られずデータを作成

かなり、前置きが長くなりました。

前置きと言うより、それが『アカウントを持って街へ出よう』の概要です。

本書は、Chromebookについて、様々なノウハウや新機能、新機種リリースなどを更新しているブログの著者が、Googleアカウントのみで、どこでも身軽に移動、作業ができるスタイルの提案をしているKindleブックです。

いろいろなアプリをインストールでき、ユーザーも多いWindowsやMacの方が、使いやすいように見えるかも知れません。

しかし、多くのユーザーが使っている、ブラウザ、メール、文章入力などの基本的な作業は、考えてみればChromebookでできます。

だったら、何もWindowsやMacに縛られなくてもいいのではないか、というわけです。

社内のデスクをフリーにするだけでなく、社員に端末をもたせて在宅勤務などへシフトしている会社は、コロナ禍の昨今、急増しているようですが、それが冒頭にご紹介した、Chromebookのシェア急増につながっているのだと思います。

Chromebook最近の市場

Chromebookは、OSが軽い分、従来のWindowsやMacよりも低スペックで軽快に動けることから、価格も安いことが特徴でした。

しかし、最近のChromeOSは、そうした従来型の安価格帯だけでなく、高価格帯も登場しています。

ひとつは、WindowsやMac並みにスペックを向上させたもの。

そして、タブレットのように2つ折りにしたり、画面をタッチして入力できたりと、便利な機能も増やしています。

しかし、Chromebookで10万超え、といわれると、「だったらWindows10搭載の高スペックマシンが買えるよ」という話になるかも知れませんね。

一方で、廉価版としては、hpが2万円前後のChromebookを売り出していますね。


こちらは従来の特徴であった、安くて軽いChromebookというコンセプトです。

目的に応じて選択されるといいですね。

一時期は、アメリカで発表されるChromebook新製品の価格と、それが日本市場で売られるときの価格が違いすぎる、つまりAmazonでも「co.jp」ではなく「.com」の方で買おう、しかも、「Certified Refurbished(認定改装(済)品/整備済製品)」と明記されているものを選ぶといいといわれていました。

認定改装(済)品、もしくは整備済製品というのは、いったん売られたものが、初期不良、包装の欠損、開封未使用、製品を手にとったものの「色が気に食わない」などの理由で返品されたもの、その際小傷のついたものなども含め、再販可能なものでメーカーの責任で新品同様に性能を改修・チェックしたものです。

メーカーが改修・チェックしている点で、前所有者や引取業者がそれを行う「中古品」とは違い、製造元のお墨付きがあるというわけです。

ただ、「新品同様」のさすものには多少幅があり、全くの未開封未使用に回復するものもあれば、よくみると若干の傷などがある「返品」上がりもあるので、どれにあたるかはもう、運でしょうね。

いずれにしても、国内市場でhpが2万円台をリリースした以上、USのアマゾンは否定はしませんが、それほど優位なチャンネルとは言えなくなったような気もします。

以上、『アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日』(鈴木章史著)はGoogleアカウントでOSフリーを展望する電子書籍、でした。

アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日 - 鈴木 章史
アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日 – 鈴木 章史

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