東海道かわさき宿交流館(川崎市川崎区砂子町)は川崎宿史跡拠点として東海道川崎宿から大都市川崎市までの歴史を展示

東海道かわさき宿交流館(川崎市川崎区砂子町)は川崎宿史跡拠点として東海道川崎宿から大都市川崎市までの歴史を展示

東海道かわさき宿交流館(川崎市川崎区砂子町)は東海道五十三次と川崎宿についての様々な展示を行う川崎宿史跡の拠点です。川崎が江戸時代から現在までどう発展したか、川崎ゆかりの偉人の実績紹介など含め多くの関連展示物が揃う入館無料の施設です。

東海道かわさき宿交流館の道のり

東海道五十三次と川崎宿

東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)といいますが、江戸時代に整備された五街道の一つである東海道には、日本橋を起点として京都三条大橋までの間に53の宿場町があったということです。

基本的にそれは、今も太平洋デルタ地帯と呼ばれる地域の国道に受けつがれています。

現在の東海道線も、その宿に基づいて駅が作られています。

日本橋⇒品川宿⇒川崎宿⇒神奈川(横浜)宿⇒程ケ谷(保土ヶ谷)宿⇒戸塚宿

と続きます。

保土ヶ谷や戸塚は川崎⇒神奈川(横浜)とは少しコースが外れるので、現在も横須賀線として別路線になっています。

そのうちの川崎宿とは、 武蔵国橘樹郡川崎領(現在の神奈川県川崎市川崎区)に置かれました。

東海道川崎宿には26の史跡が今も残っています。

その拠点として、川崎宿については、東海道かわさき宿交流館に、その資料的展示物があります。

旧東海道を歩く

東海道かわさき宿交流館は、京急線京急川崎駅を下車。

京急線京急川崎駅

東側、砂子通り方面に歩きます。

そして、コンビニのある四つ角で曲がりますが、そこにはさっそく説明板が立っています。

問屋場説明板

川崎歴史ガイド●東海道と大師ルート
問屋場(といやば)
伝馬人足、飛脚、本陣の休泊などの宿場業務を監督する問屋場。
川崎宿では、約三◯名の問屋役人が昼夜交代で勤務し、その職務は繁忙をきわめた。

問屋場跡ということのようです。

四角を曲がると、そこは旧東海道です。

旧東海道

現在の国道15号線(第一京浜国道)は、東海道に準じて作られていますが、若干異なる場合があります。

その場合、旧東海道が記念碑や説明板と共に残されていることが多いようです。

旧東海道の石碑隣りにある説明板

旧東海道の石碑隣りにある説明板

たとえば、東京都大田区ですと、美原通りがそれにあたります。

美原通り(大森本町、大森東)は旧東海道の品川宿から川崎宿の間に位置する大森海岸付近で旧東海道の面影残すスポット
美原通り(大森本町、大森東)は、旧東海道の品川宿から川崎宿の間に位置する大森付近にあたります。1918年(大正7年)の第一京浜国道建設工事で旧東海道が拡張されたときも美原通りは商店街だったため、今も美原通りは旧東海道の面影を残すスポットです。

中の本陣という説明板もあります。

中の本陣

そして見えてきたのが、東海道かわさき宿交流館です。

京急川崎駅からは徒歩で5分ほどです。

東海道かわさき宿交流館とは

東海道の宿場町から現在の百万都市になるまで

東海道かわさき宿交流館は、2013年10月1日に開館しました。

東海道かわさき宿交流館

同施設の読みかたは、東海道かわさき「やど」ではなく「しゅく」です。

東海道かわさき宿交流館は、東海道川崎宿の歴史・文化を学び、それを後世に伝え、地域活動・地域交流の拠点となることをめざした施設です。

つまり、東海道の宿から現在の百万都市になるまでの歴史が詰まっているということです。

施設内の階段には、東海道の宿が一段一段貼られていました。

施設内の階段

施設内の写真がほとんどネットに上がっていないので撮影禁止かもしれませんから、ここは画像なしでご紹介しますが、2階には江戸時代の川崎宿模型、当時の旅の道具、映像を使った川崎宿の説明など展示物があります。

そして3階は、川崎市になってからの歴史について展示してあります。

たとえば、「川崎市のあゆみ」として年表が記載されたり、東海道川崎宿ゆかりの人物として、川崎出身の有名人もパネルで紹介されています。

川崎市の発展に貢献した著名人を説明

坂本九 石井泰助 浅野総一郎 池上幸豊 田中休愚 松尾芭蕉 小泉次大夫 岡本太郎、岡本かの子(岡本太郎の母)のパネルがありました。

ただし、岡本太郎(川崎市高津区出身)は、他の方々のように1人1パネルの説明ではなく、その他大勢扱いです。

また、坂本九が入っているのに、他の芸能人は全く入っていません。

例えば、“1週間のご無沙汰でした”でお馴染みだった玉置宏は、地元川崎の米店の子弟で県立川崎高校出身です。

プロ野球の横浜ベイスターズが、大洋ホエールズして川崎球場を本拠地としていた時代から熱心なファンとして、川崎の応援団としての役割を果たしてきました。

ほかにも、川崎市出身の芸能人はたくさんいます。

そうした方々の“処遇”もお願いしたいところです。

東海道かわさき宿交流館のまとめ

東海道かわさき宿交流館は、宿場町時代の川崎から現在の百万都市川崎までの発展をすべて網羅した展示物施設です。

川崎(南部)というと、京浜工業地帯の中核であることから、工業の街というイメージが強いようです。

しかし、それだけでなく、東海道五十三次のひとつに数えられた歴史と伝統のある町ということを認識するために、そうした資料館で改めて東海道川崎宿について知ってみることは無意味なことではないでしょう。

いずれにしても、論より証拠で、ぜひ1度東海道かわさき宿交流館行かれることをおすすめします。

以上、東海道かわさき宿交流館(川崎市川崎区砂子町)は川崎宿史跡拠点として東海道川崎宿から大都市川崎市までの歴史を展示、でした。

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