金持ちフリーランス貧乏サラリーマン(やまもとりゅうけん、KADOKAWA)は、凡人の常識を覆す収入の増やし方・使い方・貯め方解説

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金持ちフリーランス貧乏サラリーマン(やまもとりゅうけん、KADOKAWA)は、凡人の常識を覆す収入の増やし方・使い方・貯め方解説

金持ちフリーランス貧乏サラリーマン(やまもとりゅうけん、KADOKAWA)は、凡人の常識を覆す収入の増やし方・使い方・貯め方解説です。資本主義社会は「「お金がすべて」の世界であり、サラリーマンは効率の悪い稼ぎ方であると説いています。

『金持ちフリーランス貧乏サラリーマン』は、やまもとりゅうけんさんがKADOKAWAから上梓しました。

そのKindle版をご紹介します。

本書は2022年11月25日現在、AmazonUnlimitedの読み放題リストに含まれています。

やまもとりゅうけんさんは、神戸大学経営学部を卒業後、東証一部上場企業にプログラマーとして就職。

しかし、月収17万円で借金が400万円。

それが、フリーランスに転身してからは、生活も収入も大きく変わり、昨今流行のFireといわれる「逃げ切り」に成功しました。

資産運用で、早期リタイアを実現できる財力を得たということです。

まあ、それだけですと私たちは、「実力に運が加わって成功したのだろう」と他人事ですが、本書では月収17万円のサラリーマンが、なぜサラリーマンではいけないのか、なぜ貯金をしてはいけないのかなど、私たち凡人の常識としてきたことを、次々覆す解説をしてくれます。

著者の経験を踏まえて、網羅的にわかりやすく書いてあります。

「なるほど、そう考えると、誰でも成功できるのかもしれない」

と思える説得力があります。

本のタイトルは、『金持ち父さん貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ著、 白根美保子翻訳、筑摩書房)を意識したんでしょうね。

『改訂版 金持ち父さん貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ著、 白根美保子翻訳、筑摩書房)は金持ちが教えるお金の哲学
『改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』(ロバート・キヨサキ著、 白根美保子翻訳、筑摩書房)を読みました。「金持ち」になる人と「貧乏」になる人の生き方・考え方について2人の「父さん」を比較してまとめています。

同書は、「金持ち」になる人と「貧乏」になる人の生き方・考え方について2人の「父さん」を比較してまとめています。

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資本主義はお金がすべての格差社会

本書は冒頭から、資本主義とは、ありていにいえば「お金がすべて」の世界です。と述べています。

ならば、資本主義の世界で悠々と生き続ける方法は、ひとつしかありません。お金持ちになることです。

こういうと必ず反対意見があります。

「いや、お金がすべてじゃない。そんなものは拝金主義のたわごとだ」

本書は、「やりがい搾取」という言葉でそれを窘めます。

会社を経営する金持ちは、従業員の「お金がすべてじゃない」と信じたい気持ちを利用して、安い給与で働かせて多くの利益を得る、と書いています。

つまり、お金に対する意識をまず変えましょう、と言っているのです。

「人生お金が全てじゃない」なんていう綺麗事を「謎の美学」と表現しているのは、くすっとわらってしまいました。

そりゃそうですよね。

私も、「お金で魂まで売りたくない」なんて聞くと、「なんでそこまで、お金を稼ぐことから逃げる自分を美化するのだろう」と思ってました。

だったら、その売りたくない魂で、あんたは何をしたいの、どんなことにもお金は必要でしょ、と突っ込みたいところですが、そもそもそういう人に限って、特にしたいことなんかないんですよね。

むしろ、したいことがないからこそ、いや、したいことがあってもそこから逃げているからこそ、お金も切実に求めていないのかもしれません。

「お金わ稼ぐ努力は大変そうだから、だったら別に何もしなくていいよ」という、正体はたんなる怠け者だったりして。

資本主義というのは、結局格差が広がるイデオロギーであるとし、本書はその世界で、「貧乏人」から「お金持ち」への大逆転を画策することを眼目としています。

要するに、そもそも資本主義の構造なのに、格差に文句を言っていても不毛である。

そんなエネルギーは、自分がその格差社会で「お金持ち」の側に回れることに使った方でいいではないか、という話です。

フリーランスで稼ぐことの意義

著者は、サラリーマンこそが、もっとも貧乏になりやすい「期待値の低い過当競争」と述べています。

私たち凡人の常識では、サラリーマンは収入も安定しているし、労働基準法があるからクビにはならないし、社会保険もちゃんとあるし、銀行もローンを組んでくれるからいいじゃないかと思いますよね。

しかし、本書は、「メリット」を享受できるのはごく一部の人間のみだそうです。

サラリーマンは、執行役員などになる超上位層と、能力と愛社精神で頑張る中堅と、会社に食わせてもらっている超下位層とにわかれるといいます。

会社は、人件費の総額で考えますから、それはすなわち、「使えない社員」の給与を「使える社員が賄っている」のだといいます。

かといって、超上位層になるのは一かけら。

すなわち、能力のそこそこある中堅層がいちばん割を食うというわけです。

我が国は、緊縮財政で、サラリーマンの給与が先進国の中で唯一上がらない国です。

実態は、「安定しつつ、緩やかに下っている」のです。

「でも、フリーランスになって実際に稼げるの?」

と、思われますか。

本書は、「大丈夫」と太鼓判を押します。

「サラリーマンとして責任感を持ち、普通に働けるだけのポテンシャルを持っている人ならば誰でも、フリーランスに転じて大成功をおさめることができます」と書いてあります。

フリーランスの世界は、サラリーマンの世界に比べて圧倒的に「ライバルが少なく、弱い」といいます。

これはわかります。

私は、フリーライターになって仕事をしたこともあるし、編集制作会社を立ち上げて、フリーライターに仕事を発注したこともあります。

それでわかったことは、特別なスキルがなくても、普通に頑張れば上位2割ぐらいになり、少なくとも仕事には不自由しないポジションに来れるということでした。

フリーというのは、サラリーマン社会で実績を残した人が、さらに高い目標を掲げてチャレンジする人だけでなく、サラリーマン社会から落ちこぼれた人も含まれているからです。

もちろん、そういう人が、フリーという自由な世界で化けることもありますが、実際には、サラリーマン社会でちゃんとやれないような怠け者は、自己管理が必要なフリーの世界では通用しないのです。

ですから、サラリーマン社会でそれなりにつとまり、一定の能力があれば、フリーでも大丈夫ということです。

以後、この

「お金をかせぐために働くこと」

「フリーランスに活路を見出すこと」

という2点を前提として、著者は「貧乏人」から「お金持ち」への大逆転の指南を行っています。

第2章以降の「大見出し」を目次から抜粋します。

資本主義は「お金」で評価される世界である
お金持ちには「情報」が集まる。だから、より稼げる
お金持ちは「やってみる」を前提に考える
フリーランスに「リスク」はない
やりたいことをやりながら常に「数字」を追う
「サラリーマン、子育て中、小遣い3万円」からもフリーに転身可能
影響力は「最強の資産」である
「貯金」を全底に考えるのは意味がない
「財を蓄える」という発想を持つ
最終的に信じられるのは「自分の頭脳」と「影響力」
お金を使わなくても成長できる
動画コンテンツで効率的に学ぶ方法
インプットは「負債」である
「交通費」「交際費」を惜しむな
「可能性」を愛される人間になる
人脈をアップデートせよ
不労所得てはなく「少労所得」を目指す
「キャッシュフロー・クワドラント」に縛られるな
時代に合わせて技能を身につける
時代に合わせて「専門家」ほ仲間にする
まずは「会社の力」を借りずに稼ぐ
「チームディレクション」で売上を拡大
「自分の商品」を作り込む
「ダイレクトレスポンスマーケテイング(DRM)」を使いこなす

などとなっています。

たとえば、以前は高額の商材として売られていた情報が、今はYouTubeで無料で見られる。

なぜそんな気前のいい時代になったかというと、値段をつけて商材として売るよりも、動画コンテンツとしての広告収入のほうが、つまりYouTuberとしてのインカムのほうが良いから、という解説は、なるほどと思いました。

また、稼げる情報を、なぜわざわざ発表するのかについては、伸びしろのある人を自分の仲間にするためだそうです。

新しい力は、自分がさらに伸びるためにも必要なのだそうです。

これもまた、なるほどなあと思いました。

同窓会・クラス会なんて行ってるときじゃないんだ

私がとくに面白く拝見したのは、「人脈をアップデートせよ」という項目です。

本書は、時間には限りがあるから、新たに勉強の時間をつくりつつ、「格上」の人たちと会う時間を増やすには、「得るものの少ない人付き合い」の時間は減らしていく必要があるとしています。

具体的には、学生時代の友だちとの飲み会や同窓会など、「過去の思い出を懐かしむためだけの付き合い」を指します。

まあ、私はそれに加えて、たとえば楽天ブログやSSブログなど、足跡をつけ合うブログサービスで関わった人たちのオフ会も含めていいと思いますね。

いずれにしても、「キャリアを高める関係でない集まり」です。

決して「友人関係を切れ」とはいいませんが、徐々に距離を置き、空いた時間で「格上」と会う回数を増やすのも、成長のためには必要なことです。
同窓会やOB会・OG会は、より一層「得るものの少ない人付き合い」といえます。
これらの会合には、あなたがぜひ会うべき、バリバリ稼いでいるお金持ちはまず現れません。参加者は例外なく、「みんなに合わせる顔があるくらいには社会で活躍しているけれど、微妙に暇な人」です。
思いっきり活躍していて、自分がやるべき仕事が明確で、バリバリ活躍している人は、「自分が会うべき人」もまた明確に決まっていますから、同窓会やOB会・OG会のような、誰が来るかもわからない「闇鍋」的な集まりにはまず参加しないのです。そのような場に、お金や時間を使う必要はありません。
自分が成長すると、今まで当たり前に思えていた人間関係が億劫になってきます。それでいいのです。
あなたがフォーカスすべき人間関係は、学生時代の友だちのような「過去の人間関係」
も、職場の同僚のような「現在の人間関係」でもありません。「将来こうなりたい」と
願う未来の自分にとって必要な人間関係こそ、あなたが目を向けるべき人間関係なのです。
人脈をどんどんアップデートしていきましょう。 何年も同じ人間関係が続いているのは、
あなたが成長していない証拠です。

「闇鍋」的な集まりっていう表現は笑いましたね。

もっとも、自分ではそう思っていても、「格上」だと思っていた人が意外と大したことがない「眼鏡違い」だったり、「格上」の取り巻きたちと付き合わなければならなくなったりと、望まない人間関係が増えてしまうこともよくあります。

本書は、それに対して「コミュニティの質をコントロールする」という視点を提案しています。

自分が付き合いたくもない人とのかかわりに時間や労力を使ったり、心を煩わされたりするのは、人生でいちばんの無駄です。そのような人たちとは自然に距離をとり、自分のコミュニティの「質」を落とさないようにしたいものです。
距離をとる方法は簡単。全SNSで、その人を「ミュート」にするだけです。
ブロックしたり、フォローを外してしまったりすると、相手にもわかってしまうため、角が立ちます。しかしミュートは相手に気づかれないため、穏やかに疎遠になることが可能になるのです。
「雑音」はなるべく排除し、やるべきことに集中する。 すべてのお金持ちはこれを心掛け、自分の精神状態を常に快適に保つ工夫をしています。

ブロックしたりされたりというのは、お互い気持ちのいいものではないですよね。

ミュートというのは、いい方法だと思いました。

数年前ですが、高校時代の同級生が、クラス会を開くと言い出したのです。

といっても、ちゃんと理事を決めて全員に声をかけるのではなく、当時比較的親しかった10人ぐらいの規模です。

その同級生というのは、私にとっては本書で言うところの「格上」とも思えなかったのですが、どうも独自の価値観で、そいつにとっては私が自分より格下だったらしく、「格下なのに声をかけてやってるんだから出てこい」というような誘い方をしたんですね。

それが失礼だと思い腹が立って出なかったのですが、以来思い出すたびに愉快ではありませんでした。

でも、考えてみると、「格下なのに誘う」ということ自体、そいつは本書の考え方に反しているわけです。

そういう意味でも出なくなよかったわけで、本書を読んで数年来の悩みが解決しました。

論より証拠で、ぜひお読み下さい。

以上、金持ちフリーランス貧乏サラリーマン(やまもとりゅうけん、KADOKAWA)は、凡人の常識を覆す収入の増やし方・使い方・貯め方解説、でした。

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