Chrome OS Flexを、Apple MacBook Air MD224J/Aで使ってみました。古いWindowsマシンやMacを、Chromebookのように使えます。

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Chrome OS Flexを、Apple MacBook Air MD224J/Aで使ってみました。古いWindowsマシンやMacを、Chromebookのように使えます。

Chrome OS Flexを、Apple MacBook Air MD224J/Aで使ってみました。古いWindowsマシンやMacを、Chromebookのように使えます。作業はWebアプリで完結するブラウザ専用機。Chromebookで動くChromeOSと基本機能が同じなのに、なんと無料で使用可能です。

Chrome OS Flexで古いパソコンの「定年」が伸びる

Googleが、さる2月15日にChrome OS Flexを発表しました。

Chrome OS Flex。

ご存知ですか。

Chromebookで動くChromeOSと、基本機能が同じなのに、なんと無料で使えるOSのことをいいます。

つまり、WindowsマシンやMacに、それをインストールすることで、Chromebookの基本機能が使える、つまりほぼChromebookに変身させることが出来るのです。

「えっ、別に自分はWindowsで満足しているから、わざわざそんなことしなくてもいいよ」

「私はMacのインターフェイスが好きなのよ」

と、おっしゃいますか。

もちろん、それはそれで構いません。

ただ、そのマシンは、たとえ壊れなかったとしても、あなたの気の済むまで、ずっと使い続けられるわけではありません。

WindowsマシンやMacは、新しい機種が出ると陳腐化するだけでなく、そもそも対応OSがサポートを打ち切られてしまいます。

たとえば、現在OSではユーザーがもっとも多いと言われているWindows10は、2025年でサポートを終了することが決まっています。

では、その後継でリリースされたWindows11に載せ替えればいいかと言うと、そうはいきません。

Windows11は、公式にはマシンの対応スペックに条件があり、10年前のマシンには使うことができないことになっています。

では、古いマシンのユーザーは、新しいOSが出るたびに買い換えないとダメなのでしょうか。

YouTubeやブログを見たり、メールのやりとりをしたりするだけなのに、また高いお金を出して、新しいマシンにしなければならないのでしょうか。

今のマシンは壊れてもいないのに……。

資源の無駄じゃないか。

そう思われますか。

そのようなニーズに応えたのが、Chrome OS Flexなのです。

つまり、古いWindowsマシンやMacが、それを動かすためのOSから「対応外」になってしまっても、まだ現役で働けるようにするためのOSなのです。

しかも、無料なのです。

ということで、さっそく使ってみることにしました。

CloudReadyがよりChromeOSに近づいた

Chrome OS Flexは、Googleが買収したNeverware社のCloudReadyを、Chrome OSにより近づけた製品です。

CloudReadyというのは、ChromeOSのオープンソース版であるChromiumOSをパッケージ化したもので、やはり古いマシンを再利用するための無料OSとして使われてきました。

TRAVELMATE5360 TM5360-XC843(Acer)は2012年発売のWindows7搭載マシンだったのでCloudReady(ChromiumOS)をインストール
TRAVELMATE5360 TM5360-XC843(Acer)は2012年発売のWindows7搭載マシンだったのでCloudReady(ChromiumOS)をインストールしました。CloudReadyはChromium OSをベースにしたカスタムOSで、古いWindows PCやMacにすぐにインストールするで...

ただ、ChromiumOSとChromeOSは、違いはあります。

もとより、CloudReadyはあくまでもNeverware社のパッケージでしたから、別製品です。

ところが、今度の買収により、CloudReadyはChrome OSと同じコードベースとリリース時期で開発され、一貫したエンドユーザー向けIT体験を保証されることになったのです。

Google Play非対応など、全く同じというわけではありませんが、無償でChrome専用マシンを経験できるのです。

Apple MacBook Air MD224J/Aにインストール

対象のマシンは、Apple MacBook Air MD224J/Aといいます。

Apple MacBook Air MD224J/A

Corei5 1.7GHz、メモリ4GB、SSD240GBです。

液晶は11.6インチの解像度1366×768です。

SSDはもともとは128GBですが、240GBに換装しています。

2012年に発売された、OS X 10.15.4搭載。

すでに10年目を迎えており、最新のOSは対応しません。

MacBook Airはメモリの増設ができませんから、拡張性に限界があります。

もちろん、そのままでも使えないわけではないのですが、将来的なことを考え、Chrome OS Flexを試してみることにしました。

といっても、当面MacOSもそのまま置いておきたいので、Chrome OS FlexはUSBメモリから立ち上げる、つまりライブUSBでの使用で、ひとまずはヤッてみることにしました。

インストール方法

使い方はきわめて簡単です。

まず、ここにアクセス。

Redirecting

指示に従って、USBインストーラを作成します。

インストーラは、Chromeの拡張機能からアクセスするので、Chromeに追加します。

Chromebook リカバリ ユーティリティ
Chromebook のリカバリ メディアを作成します。

USBメモリはあらかじめ用意しておいてください。

そして、指示通りに入力や選択を行い、USBインストーラを作成。

MacをUSBから起動し、設定を入力すれば使えます。

壁紙

使ってみてCloudReadyからの進歩といいますか、気がついたのは、ブラウザのChromiumとChromeの違いですね。

ブラウザのChromiumとChromeの違い

Macですが、まるでWindowsマシンのようです。

これが無料というのはすばらしいですね。

ChromeOSのインターフェイスについては、まあ論より証拠で、ぜひご自身でインストールされることをお勧めします。

ネットを使うクラウド時代だからChromebook

ところで、そもそも論ですが、Chromebookとはどんなマシンなのかについて一言します。。

さきほどの繰り返しになりますが、Googleが開発したChromeOSを搭載したコンピュータのことです。

つまり、GoogleChromeというブラウザで、すべての操作が完結するコンピュータのことです。

いうなれば、GoogleChrome専用マシンです。

私も2機種持っています。

ASUS Chromebook C202SA-YS02はヤフオクで8950円落札した超美品でまだ新品市場に残っている国内最安値が29800円する機種
ASUS Chromebook C202SA-YS02を、ヤフオクで8950円落札。超美品でした。まだ新品市場に残っている製品で、新品国内最安値が29800円(発売時は40800円)する機種ですが、オークションの上限は「1万円」と定めて入札したので予算内で収まりました。
AcerCB3-111-H14Mは楽天に出品しているリユース(つまり中古)品を購入。液晶が11.6型でサイズが1.1kgのChromebookです
AcerCB3-111-H14Mは、液晶が11.6型、サイズが1.1kgのChromebookです。楽天に出品しているリユース(つまり中古)品から入手しました。現在市場に出ているChromebookR11(29800~49800円)の前機種で税込9980円。肉眼で目立った痛みが見えない優良品です。

ブラウザ専用というと、違和感があるかもしれませんね。

ブラウザは、インターネットのためのアプリで、文書を作ったり、画像を処理したりするアプリではないだろうと。

Windowsマシンにしろ、Macにしろ、Microsoft Officeとか、Adobe Creative Suiteなどをインストールしますよね。

しかし、最近では、わざわざそれらをインストールしなくても、ブラウザを立ち上げて、インターネット(Web)から、Webアプリとしてのそれらを使う「クラウドサービス」に移行する人も増えてきました。

サブスク(月払い)で、それらを利用できますよね。

いちいちアプリを自分のマシンにインストールすることで、マシンの記憶容量(ハードディスクやSSD)を使ってしまいます。

自分のマシンを便利にしようと、アプリをどんどん入れていったら、ハードディスクやSSDの容量をどれだけ増やしてもおぼつかなくなります。

また、それだけつめこんでしまうと、間違ってそのファイルの一部を削除したり書き換えたりして、動かなくなるようなトラブルもあり得ます。

つまり、自分のマシンにアプリをインストールする使い方は、それだけユーザーの負担が増えるわけです。

それに、アプリは普通、1ライセンスで1つのマシンしかインストールできませんから、現代のように、据え付けパソコン、モバイルパソコン、タブレット、スマホなど、様々な端末で作業をする際にも不便です。

そこで登場したのが、ブラウザ専用マシンのChromebookというわけです。

Chromebookは、最近でこそ、スマホのAndoroidのアプリも使えるようになりましたが、こちらはまだ完璧ではなく、基本はあくまでもGoogleChromeというブラウザの専用マシンです。

したがって、使えるアプリは、ブラウザからアクセスするWebアプリのみです。

「のみ」と表現すると、かなり割り切った使い方のように感じるかもしれませんが、アプリをインストールしなければ、マシンはシンプルになりますし、電源を入れてからの起動も素早くなります。

アプリをインストールすることによるトラブルもなくなります。

つまり、安くて早くて壊れにくい、ということです。

最近、学校や一部の企業が、Chromebookを積極的に導入しているのは、そのためです。

といっても、やはり現在、インストールしたアプリで作業するWindowsマシンやMacを使う人にとっては、いきなりブラウザ専用マシンに切り替えるのは「大丈夫だろうか」と不安があるかもしれません。

ですから、古いマシンにChrome OS Flexをインストールすることは、将来Chromebookへ移行するてめの過渡期マシン、もしくはテストマシンという役割を与えることも出来るわけです。


Chrome OS FlexとChromebookの存在意義を、ご理解いただけたでしょうか。

以上、Apple MacBook Air MD224J/Aで、話題のChrome OS Flexを使ってみました。古いWindowsマシンやMacをChromebookのように使えます。でした。

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