『おニャン子クラブ&ソロデビュー・レコジャケOTAKARAファイル』(草野直樹著、鹿砦社)はグループ結成25周年目の解説本

『おニャン子クラブ&ソロデビュー・レコジャケOTAKARAファイル』(草野直樹著、鹿砦社)はグループ結成25周年目の解説本

『おニャン子クラブ&ソロデビュー・レコジャケOTAKARAファイル』(草野直樹著、鹿砦社)はグループ結成25周年に詳細な解説で振り返るファン待望の書です。1980年代後半、2年5ヶ月の活躍で芸能史に時代を築き、現在のAKB48の原型となったグループです。

おニャン子クラブとはなんだ

おニャン子クラブとは、1985年4月に始まった『夕焼けニャンニャン』(フジテレビ)に番組内のアシスタントとして登場したグループです。

1987年8月31日の『夕やけニャンニャン』の番組終了に伴い、翌9月に解散コンサートを行っていますから、実働はたった2年5ヶ月。

その活躍で芸能史にひとつの時代を築いたことで、現在のAKB48の原型となった人海戦術タレントといわれています。

1980年代はアイドル黄金時代といわれましたが、おニャン子クラブの活躍した時期はそれとは別に「1985年代」などと呼ぶ向きもあります。

おニャン子クラブのメンバーは「会員番号」がつき、出演は「部活動」という位置づけでした。

ですから、現役高校生という建前でしたが、実際にはすでに芸能界入りしていた「プロ」もいました。

3ヶ月後のデビューシングル『セーラー服を脱がさないで』がヒットしてブレイク。

以降、おニャン子クラブとして、メンバーのソロ、グループ内で作ったユニットなどで、シングル、アルバム、ビデオソフト、写真集を絶え間なくリリースし続けてヒットさせました。

デビュー後、いきなりオリコン1位というのも、おニャン子クラブから始まったことです。

「岩盤支持層」としてのコアなファンもさることながら、発売前から『夕やけニャンニャン』で歌うことで、事実上のプロモーション活動を行っていました。

そのおニャン子クラブのリリースした歌のほか、メンバーのソロ、グループ内ユニットも含めて100曲を選び、実寸大のレコードジャケットと詳細な解説によって振り返るのが、『おニャン子クラブ&ソロデビュー・レコジャケOTAKARAファイル』です。

構成

本書の主な構成は、第一章・生成期/第二章・隆盛期/第三章・斜陽期/第四章・解散後となっています。

要するに時系列でご紹介しているわけです。

はじめに、からご紹介します。

「歌も踊りも下手なのに、ついつい見てしまう彼女たち」
 素人っぽさというよりも、等身大の素人そのものを売り物にしたグループが80年代中盤を席巻した。おニャン子クラブのことである。『夕やけニャンニャン』というフジテレビが放送した夕方5時の帯番組に誕生した女子高生を中心としたグループは、タレントと視聴者の一体感を演出することに成功。同番組を、その時間帯では驚異的な11?13パーセントの平均視聴率に引き上げた。
 レコードも、おニャン子クラブとしてのヒットはもとより、メンバーのソロ・デュオ・グループなどの出す曲出す曲の全てがヒットチャートの上位に進出。総売上も100億を遙かに超えた。グループの実働期間は85年?87年までの2年5ヶ月に過ぎないが、この隆盛を80年代のなかで一時代築いたという意味で、あえて80年代全般から独立させて”85年代”と呼ぶ者すらいる。彼女たちの成功は、その後の集団アイドル誕生につながっている。
 では、彼女たちはなぜそれほどのブームになったのだろうか。
 番組お抱えのタレントに歌をリリースさせ、さらに自社制作の番組や局のキャンペーンで宣伝する飽くなき露出は、既成の売り出しノウハウを超えた新機軸だった。そして、会員数のべ52名を数えたメンバー構成は、明るくかわいい子を前提としながらも、全てが美形、全てが歌唱力バツグンという単一的な人海戦術ではなく、まさに学校のクラスのようにいろいろなタイプの女の子を集めることで、お互いの個性が輝き合う効果を狙った。また、それが視聴者の多様な価値観を幅広く吸収することにもつながった。そして、番組は「素人」である彼女たちの等身大の魅力が全面開花するよう、完成度や従来のセオリーにこだわらない、というよりあえてそれらを否定するような作り方が行われた。さまざまな理由から彼女たちの時代は短期間だったが、歌謡史に一時代築いたことには誰にも異論はないだろう。
 おニャン子クラブが誕生して今年で25年である。生誕25周年を記念して、彼女たちの名曲を当時の出来事とともに振り返ってみよう。(はじめに、より)

具体的な歌手名は、読んでのお楽しみということでよろしいでしょうか。

解説は、まあ解説というより、当時の感想やエピソードですね。

たとえば、メンバーの一人である福永恵規さんとのことは、藤谷美和子初主演の『のぶ子マイウェイ』というドラマの撮影を振り返っています。

『のぶ子マイウェイ』で、主人公・藤谷美和子さんの勤務する会社のシーンを撮影する日、著者(私)も同僚の役で出ることになっていました。

リハーサルまで「待ち」だったときに、やはり同僚の役で出演する福永恵規さんが慌ただしく入りして、「おはようございます」と私にも挨拶をしていました。

その時点で、失礼ながら私はおニャン子クラブも福永恵規さんも存じ上げなかったので、「あれ、今の小泉今日子さんだったかな。……え、小泉今日子がただの同僚役で出るのか」と思ったものです。

彼女は、グループ結成以来、初めてのピンの出演だったそうです。

『ちょっとマイウェイ』というドラマで、桃井かおりさんの演技に憧れたそうですが、彼女のセリフは、「おはようございます」と言って、お茶を出すだけの出番でした。

とまあ、そんな雑文でまとめています。

いかがですが、解説はともかくとして、資料的価値のある一冊。

以上、『おニャン子クラブ&ソロデビュー・レコジャケOTAKARAファイル』(草野直樹著、鹿砦社)はグループ結成25周年目の解説本、でした。

おニャン子クラブ&ソロデビュー レコジャケOTAKARAファイル - 草野 直樹
おニャン子クラブ&ソロデビュー レコジャケOTAKARAファイル – 草野 直樹

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