サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ(正垣泰彦著、日経ビジネス人文庫)をご紹介します

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サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ(正垣泰彦著、日経ビジネス人文庫)をご紹介します

サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ(正垣泰彦著、日経ビジネス人文庫)をご紹介します。ファミリーレストラン大手のサイゼリヤの創業者で、現在は同社代表取締役会長。また同社株式の29.18%を保有する筆頭株主が正垣泰彦です。(文中敬称略)

現在、大分、沖縄、鹿児島、高知、長崎、宮崎以外は、最低でも都道府県に1件はあるサイゼリヤ。

サイゼリヤは現在、1,569店舗(国内1,038店舗、海外531店舗/2024年8月期・連結)だそうです。

すごい数になりましたね。

思うに、他のファミレスほど、駐車場のスペースをとらないので、その分比較的低コストで店舗の維持ができているのかもしれません。

そのわりには、店舗は広く、家族連れや友人同士でリラックスして食事ができる空間が提供されています。

そして、何よりも手頃な価格。オリジナルのピザだけでなく、パスタやサラダなども充実しており、ヘルシーな選択肢も揃っています。

私は30年以上前ですが、発祥の地・千葉の市川八幡店に初めて入った時、メニューを見て、値段を間違えているんじゃないかと思ったほどです。

ということで、今回はその創業者で、現在も第一線で牽引する正垣泰彦 (しょうがき やすひこ、1946年〈昭和21年〉1月6日 – )をご紹介します。

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淀橋市場で“修行”


正垣泰彦は、兵庫県朝来郡生野町(現・朝来市)に祖父と父を医師に持つ5人兄弟の三男として生まれました。

小学3年の秋に東京へ引っ越し、1958年に佼成学園中学校に入学。

佼成学園高等学校を卒業すると、1964年から東京理科大学理学部物理学科に入学。

入学当初から淀橋市場で手伝いをはじめ、大学3年の春休みから新宿の飲食店「渋谷食堂」でアルバイトを始めます。

淀橋市場。『孤独のグルメ』にも出てきたほどで、新宿にある卸売市場は、おいしい定食店があります。

井之頭五郎の、納豆の食べ方が物議を醸した回です。

醤油は、納豆をかき回す前にいれるか後に入れるかの論争(笑)

この頃、同じビルに入居していた飲食店の調理師見習の山本慈郎は、以後40年正垣の右腕として仕え、専務取締役まで上り詰める人物だそうです。

修行だけでなく、人脈も作っていたんですね。

何より、医師のお父さんが、医師を継げとも、科学者になれとも言わず、食物職人の道に送り出してくれたこともすばらしい。正垣はよい「ほしのもと」に恵まれました。

1973年に独立して、株式会社マリアーヌ商会(現・株式会社サイゼリヤ)を設立して法人化、代表取締役社長に就任。

その後、低価格メニュー提供で飛躍的に店舗数を拡大します。

当初、サイゼリヤはイタリア料理を中心としたメニューを提供するカジュアルなレストランであり、低価格で本格的なイタリアンを楽しめる店として注目を集めました。


サイゼリヤの大きな特徴は、徹底したコスト管理と効率的な経営です。

正垣は、「安くておいしい」という理念を掲げ、安価で高品質な食事を提供することに注力しました。

そのために、独自の仕入れルートや効率的な店舗運営を徹底し、他のレストランチェーンにはない価格帯で高品質な料理を提供できる体制を築きました。

また、サイゼリヤは、従業員教育にも力を入れており、スタッフ一人一人が接客に誇りを持ち、企業文化としての「おもてなし」の精神を大切にしていました。

サイゼリヤは、価格が安いだけでなく、みんなが楽しめるメニューやリラックスできる雰囲気が魅力です。

店舗数はさらに増える見込み


さて、最近のサイゼリヤですが、「低価格路線の維持」と「メニュー数の削減」で他社との差別化を行い、中期的な計画として、国内2000店舗を目指すという話です。

2023年8月期の情報によれば、国内1,569店舗ですから、かなり意欲的な見通しというわけです。

まだ店舗数は少なく、私が自宅から下駄履きで行けるところにはないので、店舗数が増えるのは嬉しいことです。


まあ、ランチはなくならないと思いますので、安上がりな私はランチとパスタがあるだけでも十分満足です。

食べ終わって、もう一品欲しいな、というときにパスタがいいんですよね。

みなさんは、お好みのメニューはありますか。

サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ - 正垣 泰彦
サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ – 正垣 泰彦

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