『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門』(講談社)は、人生を変える明るい資本家講座

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『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門』(講談社)は、人生を変える明るい資本家講座

『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門』(講談社)は、人生を変える明るい資本家講座。中小企業の約7割が後継者の大廃業時代に、雇われる人生を脱して資本家になりましょうと三戸政和さんが啓蒙します。

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既存の会社を買ってキャピタルゲインを得よう

『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門』は、株式会社日本創生投資代表取締役CEOの三戸政和が、講談社+α新書から上梓した書籍です。

タイトル通り、サラリーマンはいつまでたっても、いくら昇格しても、どんな大企業勤務だろうがサラリーマン。

資産家になるには資本家になること。

それには会社を買いなさい。

そういう話です。

この場合、たんなる「株を買え」というのとは違います。

その会社で、力のある株主になるだけなら、51%の株を買えばいいわけですが、それは会社に対して自分が「与党」になれたというだけで、会社そのものが自分のものになったわけではありません。

本書は、100%まるごとその会社を買いなさい、オーナーになりなさい、という啓蒙を行っています。

まるごとオーナーになることで、「ゼロイチ起業」といって自分がゼロから立ち上げる必要なく、すでに軌道に乗っている会社を自分の会社として経営できます。

それによる利益や社長報酬も得られますし、会社が育ったところで、また別の人に売却して利益を得ることもできます。

一方、どんな大企業に勤めようが、サラリーマンはどこまでいってもサラリーマンです。

昇格して社長になったとしても、上記のようなオーナー社長とは違い、規定の報酬を受け取りねそのポストの範囲での権限しかありません。

同じ社長でも、オーナー社長とサラリーマン社長では、「資本家」と「労働者」という決定的な違いがあります。

業界大手企業でマネジメント経験があるなら、会社を買って社長になったほうが遥かにいい、という啓蒙書です。

でも、一介のサラリーマンが、会社を買い取るなんてできるの?

それが、できるんですよ、ということが本書には書かれています。

中小企業380万社の約7割が後継者難といいます。

中には株式1円でもいいから譲りたいと考えている、好業績優良中小企業もゴロゴロしているそうです。

キャリアを生かして社長として活躍し、最後は売り抜ける。

中小企業の「大廃業時代」だからこそ、サラリーマンの「期間限定」の大チャンスであるというのです。

人生を変える明るい資本家講座!というのが、本書のコピーです。

飲食店を買ってはならない

もちろん、会社なら何でもいいから買い取れ、という話ではありません。

どんな分野がうまくいくのか、どうやったら会社を買えるのか、ということを、本書は述べています。

たとえば、飲食業は、「飲食店経営に手を出したら、その先には『地獄』が待っている」と言い切っています。

 日本の飲食業は、経営学の専門書に載っているようなフレームワークをすべて詰め込んで、ようやく勝負の土俵に上がれるような、きわめて成功が困難なビジネスです。 料理の腕に覚えあり、といったぐらいのことでは、どうにもなりません。
 脱サラや退職金で、趣味程度に始めるような気軽さを「許す余地がない」

飲食業は儲からないからやめろ、というのは、他のコンサルタントもいいます。

レバレッジの効かない、かつ利益の薄い仕事ですから、それは間違いではないと思います。

本書を読んで、オーナー社長になって儲けたいと思っている人は、そんなことぐらいわかると思いますから、本書で念を押さなくても、飲食店は手を出さないような気がします。

反対に、たとえば現在ラーメン店を開業している人、もしくは現在その準備をしている人も、そんなことは先刻承知の上です。

もとより、個人営業のネオクラシック系ラーメン店のオーナーは、自分が作るラーメンは自分だけのオリジナリティですから、材料もレシピもセントラルキッチンからやってくるチェーン店とは違い、自分が休んだらお店は開けられなくなる(つまり利益が出なくなる)という限界を前提として開業しています。

要するに、お金じゃないんですね。

そういう人に、飲食店はやめろといっても、価値観の噛み合わないアドバイスではないかと思います。

それとも、飲食店をやって儲けたいという人はいるのかな。

『渡る世間は鬼ばかり』で、藤岡琢也さん演じる岡倉大吉が、サラリーマンから飲食店を開いたので、あたかも定年退職後の第二の人生に向いているようなイメージがあるのかもしれませんね。

まだ一般化されているとはいえない!?

本書について、Amazonの上位レビューは懐疑的なものも含まれています。

「スモールM&Aのアドバイザー関係者」と名乗る方は、「スモールM&A業界の実体を調査していないで、ネットで分かる情報を元に推測している程度の内容」と、手厳しいコメントを書いています。

その理由として、3点挙げています。

  1. スモールM&Aは売手市場と書かれているが、売りの案件はなかなか出てこない
  2. 著書で出てくる企業評価(純資産+営業利益の3~5年分)に間違いがあり、サラリーマンでは買えない
  3. 小規模のM&Aはアドバイザーのフィーが少ないので、サラリーマンには案件を紹介しない

とくに「2」は、本書の趣旨を根本からひっくり返すものですが、いまのところ著者の返答はありません。

それ以外には、ほぼ実現不可能な提案をされている「サラリーマンの0.1%に入る人向けの本」という指摘もあります。

「資本家になるにはこういう方法もあるよ」という程度で、まだ一般化というほどハードルは低くないということでしょうか。

『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門』は、AmazonKindleUnlimitedで、読み放題リストに入っています。

以上、『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門』(講談社)は、人生を変える明るい資本家講座、でした。

サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門 (講談社+α新書) - 三戸政和
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