『シコふんじゃおう』(元・一ノ矢/白木仁、ベースボール・マガジン社)は『もっとシコふんじゃおう』とともにシコの教科書

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『シコふんじゃおう』(元・一ノ矢/白木仁、ベースボール・マガジン社)は『もっとシコふんじゃおう』とともにシコの教科書

『シコふんじゃおう』(元・一ノ矢/白木仁、ベースボール・マガジン社)は『もっとシコふんじゃおう』とともにシコの教科書です。元大相撲の力士を経験した著者がシコの意義を説き、1日10回で元気になるおすすめの「シコトレ」を公開しています。

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元・一ノ矢とは誰だ

本書の著者は、元・一ノ矢となっています。

正確には、一ノ矢充(いちのやみつる)さんですね。

名前に「元」とつくのは珍しいことですが、これはかつて大相撲の力士で、現役時代の四股名を用いたためです。

元力士が、次のステージで仕事をするときも、たとえば天龍源一郎さんや龍虎勢朋さんのように、「元」とはつけずに現役時代の四股名をそのまま名乗ることもありますが、元・一ノ矢さんの場合は、引退後も高砂部屋マネージャーというポストに就任。

各界の一員だったために、引退したことを明確にする意思があったのかもしれません。

ま、たんに珍しい命名にしたかっただけかもしれませんが。

それはともかくとして、元・一ノ矢さんは、初の国立大学(琉球大学理学部物理学科)出身の力士として話題になりました。

現役時代は、残念ながら関取にはなれませんでしたが、通算1000番以上土俵に上がり、47歳まで現役をつとめるなど力士生命はまれに見る長寿でした。

そうした経歴や実績を生かして、トレーニング理論の著書を複数出版しています。

そのうちのひとつが、『シコふんじゃおう』、さらに増補版とも言える『もっとシコふんじゃおう』の上梓です。

本書は、シコを踏むことで、腰痛・冷え性・便秘・ヒップアップ・ウエストシェイプなどに効果があると説く内容になっています。

私は、湿気が増える6月など、腰痛に悩むため、本書を参考にしました。

原因不明の腰痛は運動で治す

腰痛の原因はいろいろ言われていますが、医学的に特定できないケースが8割以上とか。

そこで、『シコふんじゃおう』を参考にして「シコトレ」という健康法を実践してみました。

いささか旧聞になりますが、そのきっかけになったのは、『週刊実話』(2013年4月25日特大号)。

「日本人の8割が一度は経験するといわれる『腰痛』」について、現状と原因を探る『推定2800万人を悩ませる「腰痛の正体」』という記事を掲載しています。

同誌は、背骨のがんや腰椎骨折、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など、医学的に原因が明確なもの以外のケースについて、整形学会などが「腰痛にはストレスが良くない」と示したことに注目しています。

「うつ状態や仕事の不満、人間関係の悩みがあると腰痛になったり、治りにくくなるという論文には十分な根拠があった」とし、それは「安静」や「マッサージ」では解決しないというのです。

同誌では、「自己判断は避け、専門医の診断を受けながら治療方針を決めることが大切」としながらも、運動をその有効な改善方法として提案しています。

北里研究所病院リハビリ技術部の新井雄司理学療法士は、
 「運動不足は腰痛を招きます。腹筋が弱過ぎても、腹筋に比べ背筋が弱過ぎても痛めやすい。また運動過多も腰椎分離症になる恐れがあります。普段の立ち姿勢や座る時の姿勢を含めて、専門医の指導をきちんと仰ぐ必要があります」と説明する。

ということで、原因不明の腰痛を改善する「運動」として、今回は『シコふんじゃおう』(元・一ノ矢著、ベースボールマガジン社)を試してみたわけです。

簡単に言うと、相撲のけいこで行われている四股。

踏む前に腰をグーッと落とす姿勢になりますが、それを1日10回行うことで体のバランスを正して腹筋や背筋も鍛える、という健康法です。

通称「シコトレ」。

「腰割り体操」ともいうそうです。

腰割り体操について

腰割り体操健康法のいいところは、場所をとらず、器具も使わないということ。

腰を下ろして姿勢を保つだけです。元・一ノ矢さん自身が、引退後、坐骨神経痛をこの運動で解消したそうです。

では、具体的にその「腰割り体操」の手順を引用します。

まず、立って両足を真横に開く。
 幅は肩幅よりも、ちょっと広め。身長170センチの人なら60~70センチぐらいが目安だ。腰を軽く落として、がに股になるように爪先を外に向ける。垂心は内くるぶしの真下あたりにかける。
 上体はリラックスさせ、背筋を伸ばし、尻が後ろに引けないようにする。(中略)

尻が後ろに引けないようにする

「無理をして腰を下げようとせず、“股関節を緩める気持ちで腰を落とす”という感覚です。最初は、ほんの1~2センチぐらい腰を下げる程度で結構です」(元・一ノ矢さん)
腰割り体操
 次に腰を上げて元に戻る。腰を上げるときは、足の筋肉を使わずに、天に向かって自然に上体が伸びていくイメージで上げる。
 この上下を一日に10回程度行なおう。(『週刊大衆』5月6・13日号より)


注意点は、

  1. 太腿から膝頭までのラインを足の爪先の方向と同じ向きにすること
  2. 膝を内側に傾けないこと
  3. すねが床に対して垂直になっていること

の3つだそうです。

これをやったから股関節を外す、なんてこともないでしょうし、ごく簡単な動作なので、いつでも試せる運動ではありますね。

これで腰痛が少しでも解決してくれればと思います。

以上、『シコふんじゃおう』(元・一ノ矢/白木仁、ベースボール・マガジン社)は『もっとシコふんじゃおう』とともにシコの教科書、でした。

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