昭和55年写真生活(ダイアプレス著、ダイアプレス出版)は、タイトル通り昭和55年(1980年)に起こった出来事を写真で振り返る書籍です。ポスト山口百恵、長嶋茂雄監督解任と王貞治引退、広島東洋カープ日本一、大貫久雄さん1億円拾得事件などがありました。
さっそくですが、本書の目次をご紹介します。
CONTENTS
昭和55年事件&出来事FILE
004●ポール・マッカートニー大麻不法所持で逮捕
006●銀座一億円拾得事件
008●イラン人質奪還作戦
010●黒柳徹子国連親善大使でペルム・ドール
012●大平首相選挙中に急死
014●モスクワ五輪開催、日本はボイコット
016●新宿西口バス放火事件
018●昭和の爆笑王、林家三平死去
020●イラン・イラク戦争勃発
022●山口百恵、武道館引退コンサート
024●具志堅用高13回連続防衛
026●レーガン大統領誕生
028●王貞治選手引退
030●広島カープ年連続日本一
032●カメラ・レンタル投資事件
036●いまも観られる1980公開映画
040●驚愕だった!初代ウォシュレットR
Wide Direction
042●今に続く、アイドル文化の始まり
048●一世風靡MANZAIブーム
80年代の流行を再検証する
056●なめ猫狂奏曲
058●竹の子・ローラー
060●ディスコブーム
062●サーファー天国
064●新島、狂乱
066●ルービックキューブ
068●ファミコン・フィーバー
072●歩く音楽!?
074●ミニ四駆、走る
076●テレカ革命?
078●ビックリマンシール
112●「写真時代」とその時代
80年代憧れカタログ
082●スーパースポーツ車
084●ライトスポーツ車
086●憧れの高級GTカー
088●ハンサムエティカー
090●時代を彩った名車たち
092●遊び心が満点の名車
096●HONDAの絶品バイク
098●YAMAHAの傑作バイク
100●SUZUKIの最高バイク
102●ヴィジュアル家電戦争
104●ときめいたAV家電
106●とにかくウケたクーケンR
108●麗しの文具系家電
110●懐かしの白もの家電
政治は、自民党が危ないと言われていた所、大平首相の急逝で逆に自民大勝。
芸能界は、山口百恵の引退と、「ポスト百恵」に始まるアイドルブームへ。
野球は、長嶋茂雄監督の解任と藤田元司監督就任、王貞治引退。
江夏豊の「21球」と、広島東洋カープ日本一
三面記事では、大貫久男さんが1億円を拾った事件。新宿のバス放火事件。
それらが、写真と解説文で紹介されています。
結局、聖子が勝利した「ポスト百恵」
#浜田朱里 「青い花火」
(1981)
3rdSg。三浦徳子さん作詞、馬飼野康二さん作編曲。
デビュー時より"ポスト百恵"の呼び声があり、3作連続マイナー系の百恵さんぽい曲が続く。この曲が最もその系譜(個人的見解)。サビは耳に残りますね。#80年代アイドル pic.twitter.com/DsifcOFrFs— あっぷるみんと (@applemi21530980) January 19, 2025
当時、デビューした人は、みんな「ポスト百恵」といわれていましたね。
本誌によると、「いわゆるアイドル80年組の光と影を演出したのが松田聖子と柏原よしえ」と書かれています。
たしか、薬師丸ひろ子とか、伊藤つかさ、浜田朱里も「ポスト百恵」と呼ばれていた記憶が。
風吹ジュンや安西マリアは、元ホステスでアイドルと呼ぶにはトウが立っていた。
天地真理は、逆サバ読みでキャリアに空白ができたために、風俗嬢だったという噂がたった。
しかし、80年代は10代の正真正銘のアイドルの時代だった、というようなことが書かれています。
80年デビューではない人もいると思うのですが、松本伊代、堀ちえみ、早見優、中森明菜、小泉今日子などの写真も入っています。
松本伊代は雑色の出身なので、私と同じですね。
雑色と書いて「ぞうしき」と読みます。
中森明菜も大田区生まれでしたか。
ただ私は、実をいうとあまりこの辺のアイドルのことは、そんなに詳しいわけではないのです。
いや、あまりにもたくさんデビューしているので。
松本伊代と早見優の違いが、最初はわからなかったぐらいですから(笑)
私の当時の「オキニ」は、たとえば、ソロになったばかりの高橋真梨子とかね。
ちょっとだけやさぐれていて、でも微表情に奥ゆかしさがあり、たぶん先祖から広島の人という感じの顔立ち。
余談ですが、日本からアメリカに移民した人で、いちばん多かったのが「広島の田中さん」で、次は「高橋さん」だったんですよね。
今で言うグラドルは、アグネス・ラムかな。
1980年時点では、大磯ロングビーチの初代キャンペーンガール。でもその前からグラビアページには引っ張りだこでした。
この翌年に、『帰ってきた若大将』に出演して、2年後には引退してしまいました。
ズルズル芸能活動を続けないで、華やかなうちに退いたのも良かったと思います。
長嶋たたきから手のひらを返して読売叩きへ
1980年4月25日トラック運転手大貫久男氏が銀座3丁目道路脇で風呂敷包みを発見。中身は現金1億円で、警察に届け出た。
落とし主不明のまま、旧遺失物法に拠り6ヶ月を経て11月9日全額の所有権を取得。
この事件を契機に、4月25日を「拾得物の日」と定められた。 pic.twitter.com/hZMpVctkHs— のら猫????/Stray cat???? (@noranyan2000) April 24, 2020
長島解任と王引退も、激震でした。
ただ、長島解任は、成績といい、采配ミスといい、やむを得なかったと思います。
新聞や評論家だって、それまでさんざん「長嶋やめろ」とか長嶋監督を叩いていたくせにさ、解任された途端、今度は読売攻撃ですよ。
それにつられて、世間も読売不買運動。
なんだかなあ。
マスコミも世論も、一貫せず信用できないインチキばかりだな、と学生時代の私はいい勉強になりました。
三面記事では、トラック運転手の大貫久男さんが、1億円拾った話が印象に残っています。
当時は、新聞にデカデカと名前が出たので、脅迫状や尾行などが絶えず、防弾チョッキを着て出歩いたとか。
ヤバい金に決まっているので、落とし主は名乗りを上げず、税引き6700万円が大貫さんに。
そのうち3700万円でマンションを買い、「幸せか不幸かは、人生が終わったときに答えが出る」とコメントした大貫さんでしたが、平均寿命よりはるかにはやい62歳で心筋梗塞により亡くなってしまいました。
誰かに狙われることを気にして、ストレスが溜まってしまったのでしょうか。
私が思うに、ジョッギングが日課だったそうなので、還暦を過ぎた体にはそれがたたったのかもしれないと思いました。
というわけで、みなさんが記憶に残る昭和55年の出来事は、どんなことがありますか。
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