福岡スナックママ連続保険金殺人事件は実際にあった事件。漫画化したのは、『実録!女たちの猟奇事件簿』(ストーリーな女たち)

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福岡スナックママ連続保険金殺人事件は実際にあった事件。漫画化したのは、『実録!女たちの猟奇事件簿』(ストーリーな女たち)

福岡スナックママ連続保険金殺人事件は実際にあった事件。漫画化したのは、『実録!女たちの猟奇事件簿』(ストーリーな女たち)です。漫画が描いている事件は、1994年に発生した福岡スナックママ連続保険金殺人事件であろうと思われます。

『4人目:スナックママ』というタイトルの漫画が、安武わたるさんがぶんか社から上梓した『実録!女たちの猟奇事件簿』 (ストーリーな女たち)にあります。

スナックママが、複数の保険金殺人事件を起こした話です。

実録漫画です。

犯罪史上、スナックママの保険金殺人事件は複数あり、本書のタイトルも「スナックママ」とだけ記載されているので、何の事件かを特定はしていないのですが、その経緯は、1994年に発生した福岡スナックママ連続保険金殺人事件と思われます。

本書は2022年7月20日現在、AmazonUnlimitedの読み放題リストに含まれています。

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白雪姫の転落

『福岡スナックママ連続保険金殺人事件』でネットを検索すると、いくつか出てきます。

Wikiにも書かれていますが、本作は、1978年から1979年にかけて発生した「福岡連続保険金殺人事件」や、1991年に発生した「スナックママ連続殺人事件」(警察庁広域重要指定事件119号)とは別の事件です。

それらは、スナックママが殺されてしまう事件です。

本作は、スナックママが保険金殺人を行った事件です。

本書『実録!女たちの猟奇事件簿』に掲載された漫画のタイトルは、『4人目:スナックママ』。

「4人目」というのは、描いた漫画が4つめ事件という意味です。

肝心の事件名は、「スナックママ」としか書かれていません。

本書は、タイトルに事件名を詳細につけていないことと、「連続殺人」とか「福岡」とか「保険金殺人」などとつけると、上記の別事件と紛らわしいという意味があるのかもしれません。

ただし、ストーリーは実際の事件をなぞった実録物になっています。

事件を起こしたのは、裕福な家庭に育ち、音楽大学のピアノ科を卒業した「白雪姫」と呼ばれた女性。

容姿と、ピアノが上手なところから、そう呼ばれるようになったそうです。

その白雪姫が、最初の結婚を失敗。

相手は、大学時代にパーティーで知り合った「資産家の息子」ということでしたが、いざ結婚してみると、姑との不仲に悩まされ、かつ男性のギャンブル好きなどの理由から経済的に困窮。

2人の子宝に恵まれながらも破綻しました。

しかも、夫の借金は、白雪姫の父親が肩代わりしたといいます。

以降、白雪姫は男性不信に。

さらに金銭で苦労したことから、お金に対する執着心を抱くようになり、生活も派手になっていったといいます。

それが契機となり、転落の人生が始まります。

再婚相手は、前夫とのマイホームを設計した建築士でしたが、略奪婚。

しかし、建築士の会社が傾くと、長男の家庭教師と共謀して、次の夫を殺害して保険金を手に入れます。

偽装工作によって、自殺扱いになったのです。

その夫は、経営が傾き自殺未遂を繰り返していたことも、そのときは好都合だったのでしょう。

まあ保険金殺人自体がそうですが、略奪婚までして殺してしまうというのは、金銭感覚も倫理観も壊れてしまっていたのでしょう。

そして、金の切れ目は縁の切れ目、という人生観も確立してしまったのでしょうか。

翌年、白雪姫はスナック『フリージア』を開店します。

常連客と3度目の結婚をしますが、白雪姫の相手は一人ではありませんでした。

別の客とも関係し、妊娠を匂わせてお金をせしめます。

店の経営状態が悪くなると、今度はその3度目の夫を風呂で溺死させますが、またしても事故死扱いで保険金が入ります。

それが、不倫男性から100万円を脅し取ったことから、脅迫容疑で逮捕。

そのことで、過去の保険金殺人も露見します。

警察は保険金殺人の方はすでに疑っていたようですが、普通殺人事件があると、第一発見者や、そのことで利益を得る人などをまず疑うでしょうから、2件も不審死があれば疑われるでしょうね。

そして、判決は無期懲役。

うーん。

お金目的で、しかも保険会社というモラルリスクが信用問題となる第三者からお金を巻き上げているわけですから、これはもう、営利誘拐よりもタチのわるい犯罪ではないかと思いますが、なぜか極刑にはなりません。

別に死刑推進というわけではありませんが、刑事罰は全体として女性に対してなんとなく甘いような気がしますね。

強請られた男性の視点で事件を振り返る

本書『4人目:スナックママ』は、スナックママに翻弄された男性のうちの1人の視点でストーリーが進行しています。

裁判の尋問で、事件の経緯を振り返り、話しているという前提です。

「ーええ 高田京子。私のマドンナでした。Y大の学生だった頃のー」

「色が白くってねぇ 品があって いかにも『音大のお嬢さん』ってカンジでしたよ」

「在学中に資産家のK大生と婚約したときいて 自殺未遂したやつもいたそうですよ モテてましたねえ」

その男性が20年後、高田京子と再会します。

平成8年1月、於福岡。

といっても、学生当時、モテモテだった京子はその男性のことを覚えていませんでした。

「玉の輿結婚したんじゃなかったの?」

「それがねえ、福島で夫の両親と同居してたんだけど、いろいろうまくいかなくって、子供ふたり引き取ってわかれたのよ」

京子は、「フリーシア」という店を開店していました。

2人はすぐに関係。

すると、京子は、「関係したことを奥さんにバラす」と揺すって、男性からお金を巻き上げます。

要するに、事件は白雪姫が殺人以外にも複数の男性に貢がせていたのですが、そのうちの1人の視点で書かれているわけです。

YouTubeにも事件をまとめた動画がアップされているようですが、漫画として整理されたストーリーで事件を振り返ってみませんか。

以上、福岡スナックママ連続保険金殺人事件は実際にあった事件。漫画化したのは、『実録!女たちの猟奇事件簿』(ストーリーな女たち)、でした。

実録!女たちの猟奇事件簿 (ストーリーな女たち) - 安武わたる
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