『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』は、すぐに行動できない人が10秒で動け周囲も巻き込むコツとマインドの使い方提案

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『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』は、すぐに行動できない人が10秒で動け周囲も巻き込むコツとマインドの使い方を提案

『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』は、すぐに行動できない人が10秒で動け周囲も巻き込むコツとマインドの使い方を提案します。具体的な数字として「10秒」を提示。10秒たっても行動できない人は何も手に入れられない、としています。

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チャンスは「10秒」

『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』(藤由達藏著、青春出版社)は、やらなければならないことをつい先送りにしてしまう人、ギリギリにならないとどうも動けない人、考えすぎて行動にうつせない人などが、「すぐやる人」に変わるためのコツや心構えなどのノウハウを紹介しています。

すぐに行動できない人には特定の習慣があるのでそれに気づき、行動できる人の思考法を知り、10秒で動ける自分になるチェンジの方法、さらには周囲を巻き込む方法まで示しています。

10秒という具体的な数字にこだわっていますが、本書には、チャンスや情報を目の前にしたら、10秒のうちに行動を起こせる人はすべてを手に入れ、10秒たっても行動できない人は何も手に入れられない、としています。

回転寿司の美味しいネタは、1回逃すと、2度目は回ってこないわけです。

もしくは、10秒で「決められない」グズなやつは、きっと3年たっても決められない、ということでしょう。

チャンスはのがしてはいけない、というのは一般論としても言われており、感覚的にはわかります。

そこで私は、著者が「すぐやる人」がすべてを手に入れられると考えた、その根拠や実例を知りたいと思いました。

それは、著者が学んだコーチングメソッドと心理学、多くのビジネスの現場を見てきた経験から発見した『人間の行動の法則』として、10秒が明暗の分かれ目なのだといいます。

これは大仰に書いていますが、要するに著者の主観です。

その点では、ちょっと期待はずれ(笑)

立場と発想を変えること


まあ、そう言ってしまうと身もふたもないので、中身を見ていきましょう。

「すぐやる人」になるためのポイントは、まず「気分と視座を変えること」。

視座とは、視点や立場のことです。

要は別の立場や価値観でみてみましょう、ということです。

やる気が出ないつまらない仕事だと思っていても、上司あるいは会社から見てどういう意味を持つのかを考える、というのです。

そこで組織全体にとって必要な仕事だと理解できれば、当事者としての自覚が生まれ、取り組み方もおのずと変わってくるとしています。

他人に気分を支配されない人になろうという提案も行っています。

周りの誰かが、イライラしていたり、落ち込んでいたりすると、そこに引きずられてしまい、なかなか前向きになれなかったり、集中できなくなったりするのですが、それではだめだ、ということです。

これは、私も思い当たるふしがあります。

余談ですが、私は、その場にいない人の話(要するに陰口)をする人たちとは、仲良くしないようにしようと思っています。

陰口の達人というのは、私から見ると器用な人が多いですね。

Aさんの話をしていて、Aさんが来ると、さっと態度を変えてAさんに愛想を振りまき、今度はBさんの棚卸しを始めるというように。

私は、Aさんの陰口を聞かされると、なかなかその余韻が抜けず、結果的にAさんからは私一人がうらまれるという損な結末になるのです(汗)

器用でないなら、最初からそういうものには関わるな、ということだと思います。

時間の効率的な使い方


しかし、気分と視座を変えるだけでは、なかなかすぐには行動できないこともたくさんあります。

その一番大きな理由は、「時間がない」ことではないでしょうか。

私も「あれもしたい、これもしなければ」と思っていても、時間が決定的に足りなくて結局身動きがとれないことが多々あります。

これについても、同書では解決法を提案しています。

それは「すぐに行動しすぎないこと」。

なんだ、10秒で決めろといいながら矛盾しているじゃないか、と思いましたが、要は「思いつきで行動しない」ということです。

時間がないときほど、よく考えもせずにバタバタと行動し失敗する、ということが起こりがちですが、まず行動する前に10秒使って、いろいろな解決策を考えてみることを勧めています。

ここでもまた10秒がキーワードです。

つまり、著者は「10秒」というキーワードについて、「早く決めろ」と言っているのだはなく、「早く考えろ」と言っているわけです。

考えなしではダメなのです。

それには、自分の力だけで解決しようとせず、自分以外の力、他力を借りること。

「モノ」「カネ」「知識・情報」「スキル・ノウハウ」などです。

私のように人にも頼れず、モノもカネもない人間は、あとの2つを活用するしかありませんが、そう言われればそうかもしれません。

「10秒」にこだわる理由


正直なところ、本書は特に新しいことが述べられているわけではなく、結局「心がけ」の話です。

ただ、「10秒で変わる」「10秒考える」など、「10秒」という具体的な数字ににあえてこだわることが新機軸です。

昨今、魅力的なタイトル作りのコツとして、ブログのタイトルも、数字を入れろ、などといわれています。

「○○のために必要な3つの方法」とか、「××、7つの法則」とかね。

わかりやすく、かつ具体的であることで、読者が自分でもできそうな気がしてくるんですね。

本書は、タイトルにこそ入っていませんが、本文のキーワードとして、「10秒」にこだわっているのです。

それはどうしてでしょうか。

10秒はひとつの数字でそこに意味があるわけではありません。

八百万の神、五目そばなどと同じで、数字の問題ではないのです。

決められないやつは、いつまでたっても決められないことを明らかにするための基準としているのです。

なかなか行動できない自分を変えよう、と新たなノウハウを求めて読むと、がっかりするかもしれませんが、やる気が出ないときにパラパラめくり、役に立ちそうな部分を拾い読みする、という使い方なら、判断や行動を助けてくれることがあるかもしれない本ではないかと思います。

以上、『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』は、すぐに行動できない人が10秒で動け周囲も巻き込むコツとマインドの使い方を提案、でした。

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