黒田東彦総裁が「インフレ率2%」目標を10年経っても達成できない理由に「デフレマインド」と会見。デフレは国民の心の問題?

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黒田東彦総裁が「インフレ率2%」目標を10年経っても達成できない理由に「デフレマインド」と会見。デフレは国民の心の問題?

黒田東彦総裁が、「インフレ率2%」という目標が10年経っても達成できないことについて「デフレマインドの転換には時間がかかる」と述べて話題になっています。デフレは国民の心の問題でしょうか。MMT(現代貨幣論)の立場から考えてみました。

物価上昇率見通し2%に届かない見通し

もと記事は、毎日新聞です。

タイトル通り、日銀は26、27日に開く金融政策決定会合で、2023年度の物価上昇率見通しを1%前後とするそうです。

黒田東彦総裁といえば、就任直後の13年4月に、2年程度で実現するとした2%の物価上昇目標。

任期は2023年4月8日までですが、「10年かけても達成できないことになる」と報じています。


新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済活動の低迷が原因で、物価を押し上げる力が弱まっていると分析しています。

だから、日銀内部では物価の「大幅な上昇は難しい」との見方が大勢とか。

コロナ禍は事実ですが、それ以前はどうだったのか。

それに、コロナ禍だからこそ、財政出動で何が何でも景気を動かすことが必要ではないのでしょうか。

黒田東彦総裁は、2021年3月の記者会見で、「強力な金融緩和を粘り強く続け、2%の目標を達成したい」と述べていました。

まとめサイトです。


主なコメントです。

2ニューノーマルの名無しさん2021/04/22(木) 15:32:07.84ID:xAsEHrdU0
増税してるからだろアホ

3ニューノーマルの名無しさん2021/04/22(木) 15:32:31.31ID:Odd6FnOe0
刷ればいんじゃね

5ニューノーマルの名無しさん2021/04/22(木) 15:33:21.35ID:P1aM9YMq0
今までと同じしたら脱却できないのわかる?
減税しろよな

18ニューノーマルの名無しさん2021/04/22(木) 15:37:08.71ID:Gktjs3hk0
じゃぶじゃぶ金を刷って減税しろ

27ニューノーマルの名無しさん2021/04/22(木) 15:38:47.04ID:J5zG2EgL0
結局国民のせいにして終わりw
楽な仕事だな

29ニューノーマルの名無しさん2021/04/22(木) 15:39:11.63ID:sotWofK50
10年なにもできなくてなんの責任も取らないの?
バイトより楽な仕事だね。

56ニューノーマルの名無しさん2021/04/22(木) 15:45:10.15ID:vypWPLR+0
可処分所得減り続けてんのにどうやってインフレに向かっていくんだよ

63ニューノーマルの名無しさん2021/04/22(木) 15:46:22.28ID:OmeUxPg90
消費税とプライマリーバランス黒字化で達成できるわけねーわ

94ニューノーマルの名無しさん2021/04/22(木) 15:51:17.31ID:UaEbUdqq0
リフレ派の上念はまだ金融緩和だけで2%達成できるって言い張ってんの?

100ニューノーマルの名無しさん2021/04/22(木) 15:52:04.12ID:AZAooVdz0
もうちょい国債刷らないときついだろうなぁ


ということで、かなり辛辣ですね。

経済は金融政策だけでは動かない

コメントの中には、「リフレ派」という言葉が出てきます。

これは、MMT(現代貨幣理論)に基づく財政出動の考えとどう違うのでしょうか。

このツイートは興味深いですね。


リフレ派という定義は、私ごときがバチッと決めることはできませんが、私の認識では、「デフレ解消のためには大胆な金融緩和(だけ)が必要である」と考えている人たち、といったところでしょうか。

では、MMT(現代貨幣論)の立場から財政出動を主張する方々とどう違うのかというと、はっきりしているのは、「お金の量が増えれば、物価が上がる」と主張していてることかもしれません。

MMTの立場も財政出動を主張しているわけですから、「万年筆マネー」をもっと増やすことに異論はないでしょう。

ただし、経済が沈滞し、疲弊している企業や国民が、お金の量が増えたからと言って借りるでしょうか。

貨幣の量が増える⇒銀行の貸出が増える、という単純なものではないでしょう。

西田昌司参議院議員が、リフレ派について述べている動画の一つです。


「リフレ派の人達は、景気回復しないのは消費増税があったからだ、とのことですが、西田先生は金融政策だけで消費増税がもしなかったら景気回復をしたと思われますか」という質問に答えています。

消費増税はしなくてよかったんですが、消費増税しなければ景気は良くなったかといえば、そうではないんですね。
そもそも、日本の景気が良くない原因はなにかといえば、日本だけではない世界全体の動きなんですけど、基本的に先進国になると、経済成長は鈍化するんですね。
それはなぜかというと、買うものがないからなんですね。要するに経済成長していくもとは人間の欲望。消費をしていきたいという欲望がお金を使ってくれる。そして、そのお金を使うために働いてくれる。それが原動力になるんですね。
それがある程度経済成長しちゃうと、欲しい物がないということになっていくんですね。貧しい国ほど、欲しい物がいっぱいあるから成長していく。そのエンジンがなくなってしまったために、民間の需要だけでは大きな需要が出てこないんで、やらなきゃならないのが、公共事業を始めですね、政府部門の支出がが必要だというのが私たちがずっと言ってきたことなんですね。
たとえば国土強靭化、安全保障、福祉の充実、教育の無償化というものもそうでしょうね。こういうものはですね、必ずそういうことをすればそこに需要がありますからね。
皆さん喜んでくれるんだけれども、経済の効率性も、国土強靭化、高速ネットワークをしっかり作ったりすれば生産効率がありますから、経済全体が成長するんですけれども、それをやるためにはすべてですね、仕事するのは民間ですけれど、発注するのは政府ですからね。政府がお金を出さなきゃならないわけですよ。
ところがお金を出すとなるとですね、これは国債を発行しないとなかなかできないわけですね。税金だけでやろうと思うとですよ、ただでさえ今のこの財政構造の中ではですよ、税金をどんどん下げてきましたからね。下げてきたのは皆さん方に民間部門にお金を渡せば使ってくれるというね、今までの6経済常識で行ってきたんだけれども、先ほど言ったように、民間にお金回してももし良いものはどんどんなくなってきているわけですから、お金使わない。これ内部留保にたまってくるだけなんですね

長くなりましたが、MMT派と、いわゆるリフレ派の違いを知ることは重要だと思い、載録しました。

みなさんは、いかが思われますか。

以上、黒田東彦総裁が「インフレ率2%」目標を10年経っても達成できない理由に「デフレマインド」と会見。デフレは国民の心の問題? でした。

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