
2026年の夏も、すでに35℃超えの猛暑日が当たり前になっており、多くの家庭でネッククーラーやハンディファン、冷却ベストといった暑さ対策グッズの利用が広がっています。消費者庁はこうした「冷やす・涼しくする」ための製品にも見過ごせないリスクがあると注意を呼びかけています。
最近、ハンディタイプの扇風機や、首にかけるクーラー、ファン付き作業服、アイスリュックなどを持ったり身につけたりして歩いている人をよくみかけますね。
それら、「冷却式」暑さ対策グッズの多くは、電源を使わない気化冷却タイプから、モバイルバッテリーやリチウムイオン電池を内蔵した電動タイプまで幅広く展開されています。
しかし、便利さの一方で、消費者庁はこうした「冷やす・涼しくする」ための製品にも見過ごせないリスクがあると注意を呼びかけています。
リチウムイオン電池特有のリスク
「首まわりから胸にかけて赤くかぶれた」 冷却グッズで皮膚トラブルも 使用前に確認したいポイント 消費者庁が注意喚起 https://t.co/jxi7f1wMwO#夏 #暑さ対策 #熱中症対策 #冷却グッズ
— Hint-Pot(ヒントポット) (@Hint_Pot) August 1, 2026
消費者庁が特に警戒しているのが、電池内蔵型グッズの発火リスクです。
リチウムイオン電池は熱や衝撃に弱く、正極と負極の間にある電解液に石油製品と同様の引火性の高い有機溶媒が使われているため、内部でショートが起きると発煙・発火につながる可能性があります。
暑い車内や倉庫に放置したまま充電するなど、高温環境下での使用・保管はこのリスクをさらに高めるといいます。
暑い自動車内や倉庫に電池製品を置いたままにすることが、発火リスクを高める要因として挙げられています。
夏場に人気のワイヤレスイヤホンや携帯型扇風機、ファン付き作業服も、今やそのほとんどがリチウムイオン電池を使用した製品であり、「涼しくなるための道具」自体が発火事故の原因になりうるという逆説的な状況が生まれています。
ワイヤレスイヤホンやWi-Fiルーター、携帯型扇風機、ファン付き作業服など、リチウムイオン電池の用途は拡大しており、充電式の製品のほとんどはリチウムイオン電池を使用しているとされています。
冷却シート・冷却パッドの意外な盲点
電池を使わないタイプにも注意点があります。
過去には、冷却パッドの使用によるアレルギー性接触皮膚炎の重大製品事故が報告されており、対象製品に含まれる防腐剤成分が原因である可能性が高いといいます。
使用中に赤み、はれ、かゆみなどの症状が出た場合は、すぐに使用を中止し皮膚科を受診することが推奨されています。
「冷たいから安全」というイメージとは裏腹に、化学的な成分による肌トラブルのリスクが存在するわけです。
消費者庁によると、特に肌に直接貼るタイプは、まず短時間の試用で肌との相性を確認することが推奨されています。
万が一、中身のジェルなどが皮膚に付着した際は、速やかに流水で洗い流し、必要に応じて医療機関を受診することが推奨されています。
安全に涼しさを楽しむためには、事前の点検と正しい知識が欠かせません。
見過ごされがちな「グッズ頼み」の危うさ
もう一つ見落とされがちなのが、冷却グッズを使っていても暑さ指数(WBGT)が高い状況では十分な対策にならないという点です。
環境省の指針では、WBGT31以上は外出をなるべく避け、涼しい室内へ移動すべき段階とされており、エアコンの利用や日陰への移動、こまめな水分補給を優先することが推奨されています。
ハンディファンやネッククーラーはあくまで補助的な手段にすぎません。
「冷却グッズを身につけているから大丈夫」という安心感が、かえって熱中症のリスクを見えにくくしてしまう可能性もあります。
確実な対策と組み合わせて使う
私は、必要以上に荷物が増えると憂鬱になるタチなので、直射日光よけに帽子をかぶるぐらいですかね。
そもそも、酷暑の中で、クビにヒンヤリをまこうが、ハンディ扇風機で風が来ようが、そんなものは焼け石に水ではないかと思っているので、今まで関連グッズは1度も使ったことも購入したこともありません。
もちろん、使ったことがないから、偏見といわれればそれまでですが。
いずれにしても、エアコンや日陰といった確実な対策と組み合わせて使うことが、安全に乗り切る鍵になるように思います。
みなさんは、「冷却式」暑さ対策グッズは使われていますか。
出典:
– 消費者庁「リチウムイオン電池使用製品による発火事故に注意しましょう」(2025年10月2日)
– 消費者庁「リチウムイオン電池使用製品のトリセツ」
– 厚生労働省・消費者庁「冷却パッドの使用に伴う重大製品事故について」(2010年3月24日)
– 環境省熱中症予防情報サイト
– 消費者庁「『冷却式』暑さ対策グッズ、使う時の注意」(2026年7月24日)

医者が教える熱中症対策 (エイムック 4396) – 三宅 康史, 伊藤 重範, エイ出版社編集部


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