
かつて日本には、春夏秋冬というバランスの良い四季が存在していましたが、地球温暖化の影響によって春と秋が極端に短くなり、2つの季節(二季)へ変化しつつあるという「二季」説を三重大学大学院の立花義裕教授が提唱し、話題になっています。
関東地方が20日に梅雨明けしました。
すでに九州北部・中国・近畿地方も梅雨明けを発表しています。今年は久しぶりに梅雨明けが遅れましたが、現在は本格的な夏空が広がり厳しい暑さが続いています。これは“今年だけ”の話でしょうか?
「春が来たと思ったら、もう夏の日差し」
「秋の味覚・さんまを楽しむ頃なのに、まだ半袖で汗をかく」
そんな“体感”は、もはや近年の「例外」ではありません。
日本の気候は、「春夏秋冬」から「夏と冬の二季」へ、確実にシフトしています。
「二季」が新語・流行語大賞に選ばれたわけ
■異常気象は「人災」 日本「二季」化、三重大院・立花教授が警鐘■
地球温暖化に伴う異常気象は「気候災害で、人災だ」と強調。「人為的な温室効果ガスの発生で引き起こされる災害。一刻も早く抑制し、排出量を削減して元の気候に戻すべきだ」と訴えた。
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この変化を“数字”で証明したのが、三重大学大学院・立花義裕教授らの研究グループです。
分析によると、1982年から2023年までの42年間で、日本の夏の期間は約3週間も延長。
代わりに、春と秋の期間は短縮していることが明らかになりました。
この研究を象徴するキーワード「二季」 は、2025年のT&D保険グループ新語・流行語大賞でトップ10にランクイン。
「桜が咲いたらすぐに暑い」「秋物を出したら、もう着る暇がない」
そんな声が、多くの人の共感を集めた証でしょう。
海と陸の両方からの影響
立花教授によると、日本列島は地理的条件によって「世界で一番、温暖化の損を受けやすい宿命(ダブルの吹き溜まり)」にあるため、特に二季化が顕著に現れると解説されています。
「海」からの影響、熱湯化した日本近海
海水温の世界最高レベルの上昇
日本近海は世界平均の約3倍というスピードで海面水温が上昇しています。黒潮などの暖流が熱を運んでくるため、海が「熱湯」のように温まっています。 秋になっても冷めない:水は空気と比べて一度温まるとなかなか冷めません。そのため、9月?10月になっても海の熱がそのまま大気を温め続け、秋が消えて夏が長期化します。
「陸」からの影響、偏西風が運ぶ大陸の熱
ユーラシア大陸の高温化
陸地は海よりも早く温まりやすいため、広大なユーラシア大陸の上空に膨大な熱気が溜まります。
偏西風の蛇行
北極の氷が減ったことで北極と赤道の温度差が縮まり、偏西風のスピードが遅くなって大きく蛇行するようになりました。夏になると、熱い大陸から吹く偏西風が日本付近で北へ曲がるため、暖気が日本上空に長期間「フタ」をする形になり、猛暑が長引きます。
提唱の背景と目的
科学的には、2023年頃からデータとして明確になり始めましたが、立花教授があえて「二季」という親しみやすく衝撃的な言葉を使った背景には、人々の意識(危機感)を変えたいという強い想いがあります。
「地球温暖化」と言われてもピンとこない人でも、「日本の誇る四季が失われて夏と冬だけになる」と聞けば、自分ごととして危機感を抱きます。
気候危機を、単なる知識ではなく「日本の生活や文化を脅かす身近な問題」として捉え直し、脱炭素や社会構造の適応を進める必要があると訴えています。
もう“特別な年”ではない。これが“新しい普通”
「今年はたまたま暑い」。
そう言っていられる年は、もう終わりました。
地球温暖化の影響は明らかで、今年11月には国連気候変動枠組み条約COP30も開催されます。
梅雨明けの前倒し、猛暑の長期化、秋の短縮。
これらは“一時的な異常”ではなく、これからの“標準”になる可能性が高いのです。
だからこそ、私たちの暮らし方も変えるべき時が来ています。
– 衣替えのタイミングは、カレンダーではなく“気温”で決める
– 体調管理は“夏の延長”を前提に考える
– 旅行や行事の計画も、春・秋が短いことを織り込む
こんな“新しい備え”が、これからは当たり前になっていくでしょう。
気候の「二季」化で、以前と生活スタイルが変わったり、何か工夫されたりしていることはありますか。

二季化の時代猛暑と寒波の未来へ: 異常気象と生きるサバイバル術【気候変動】【異常気象】【地球温暖化】【四季ロス】【食糧危機】【熱中症対策】 – 村木美知, SKY WITH 出版

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