
「子どもは両親のどちらに似るのか?」というのは、昔からよく話題になるテーマです。遺伝子的に見ると、子どもは父親と母親からほぼ均等に遺伝情報を受け継ぎますが、実は母親からの遺伝子が「わずかに多い」ことがわかっています。さらに、母親からしか受け継がない遺伝子や病気も存在します。
【祝】辻希美が第5子女児出産、長女・希空が喜び「初めての妹…幸せな気持ち」https://t.co/17HAHHibNj
辻は「2025年8月8日に無事第5子を出産しました 母子共に健康です」と報告。希空は「私にとっては初めての妹です」「ままありがとう。そして本当にお疲れ様!!!」とつづった。 pic.twitter.com/fFf0MOy6FP
— ライブドアニュース (@livedoornews) August 9, 2025
辻希美が、第5子女児出産だそうです。
この夫妻と、加藤茶夫妻を、おもちゃにして叩いていたネット民は、この人たちに謝罪すべきです(笑)
それはともかくとして、例によって、女の子だから父親似だとか、遺伝話がコメントに書き連ねられています。
実際には、そのような医学的考察はありません。
しかし、子は、親の遺伝子を受取り誕生することは間違いありません。
では、ヒトは、両方の親の、どちらから何を受け継ぐのかご存知ですか。
以下、AIエージェントの、GeminiとDeepSeekにかけながらまとめてみました。
ヒトは母系から少しだけ多くの遺伝子を受け継ぐ
私の父方の先祖は、曽祖父、高祖父、六世の祖父など、婿養子であることが戸籍でわかっています。
これを、「女系」の一族といいます。
女系天皇に反対の人々は、そもそも女系などという家系の概念はないといいます。
しかし、それはイデオロギーで「男系」が重視されてきたからそういうことにしているだけであり、ミトコンドリアDNAやX染色体は母系で受け継がれるため、生物学的に「女系」は明確に存在します。
むしろ、遺伝子は母系から受け継ぐものの方が多いので、血統をより重視するなら、科学的には「女系」の方がより多くの「先祖」を受け継いでいるのです。
これは別に、女系天皇を認めない論陣を否定するものではありません。
あくまでも、「皇室のルール」と、生物学的事実は別だということです。
では、その生物学的事実はどうなっているのか。
ヒトの遺伝情報は、父親23本+母親23本の染色体で構成されています。
このうち22対(44本)は「常染色体」で、両親から均等に受け継ぎます。
しかし、残りの1対(2本)である「性染色体」に男女差があります。
母親:X染色体を2本(XX)持っており、子どもには必ずX染色体を1本渡す。
父親:X染色体とY染色体を1本ずつ(XY)持っており、子どもにXかYのどちらかを渡す。
●女の子(XX)の場合
父親からX、母親からXを受け継ぐ → 性染色体の遺伝子数はほぼ同じ
●男の子(XY)の場合
父親からY、母親からXを受け継ぐ
X染色体(約900遺伝子) vs. Y染色体(約50遺伝子)
→ 母親由来の遺伝子の方が圧倒的に多い
つまり、男の子は性染色体に関して、母親からより多くの遺伝子を受け継ぐことになります。
ということは、男の子は母親に似る、というのは少なくとも生物学上有り得る話ということになります。
また、私たちの細胞内には「ミトコンドリア」というエネルギー生産工場があり、ここには独自のDNA(ミトコンドリアDNA)が存在します。
ミトコンドリアDNAは、母親から100%受け継がれます。
つまり、母系(母親→子ども→孫(女))でしか受け継がれません。
ミトコンドリアDNAは、エネルギー代謝に関わるため、疲れやすさや病気のリスクに影響します。
ということは、母親からしか遺伝しない(または受け継ぎやすい)特徴・病気があるということです。
色盲、血友病、デュシェンヌ型筋ジストロフィーなどは、母親から受け継ぎ、ほぼ男子に発症します。
発達障害、知的障害も、母親が発症者の場合、子どもに50%の確率で遺伝するそうです(DeepSeekより)
これらは母親というより母系なので、たとえば母親が健常でも祖母以前に発達障害の所見があると、子孫に発症があるのかもしれません。
遺伝子以外の「母性効果」としては、妊娠中のストレス・喫煙・低栄養が、子の遺伝子を傷つけることがあります。
ヒトT細胞白血病ウイルス1型 (HTLV-1)も、母体(母乳)からの感染です。
つまり病気はその人の「生活習慣」だけとは限らない
いやー、病気のところは、調べていて気が滅入りましたが、現実は現実なんですよね。
親に顔が似てると喜んでいるだけでななく、病気の方も引き継ぐ可能性が高いということです。
たとえば、糖尿病患者の透析は、暴飲暴食の自業自得とか、デマを振りまいている人いますけど、そもそもそうなりやすい遺伝子を先祖から引き継いでいるのですから、暴飲暴食してもならない人もいれば、気をつけていてもなってしまう人もいるんです。
「生活習慣病」という言い方は、あたっている部分もあるけれど、「先祖ガチャ」の部分もあるわけですから、生活習慣だけではどうにもならにならない場合もあります。
私は、それ以前に使っていた「成人病」という言い方でもいいんじゃないかと思うんですけどね。
いずれにしても、「生活習慣病」であることをもって、ただちに、その人が自己管理のできないだめな人であるかのような色眼鏡で見ないよう気をつけたいものです。

日本人の9割が知らない遺伝の真実 (SB新書) – 安藤 寿康


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