北九州一家監禁殺人事件(2002年)は日本犯罪史上最悪の事件と言われましたが、それを漫画化したのが『殺人犯の正体』です

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北九州一家監禁殺人事件(2002年)は日本犯罪史上最悪の事件と言われましたが、それを漫画化したのが『殺人犯の正体』です。残酷な事件のため、テレビでは自主規制が敷かれたいわくつきの事件だったので、改めて犯人の人格や事件の詳細が明らかになりました。

北九州一家監禁殺人事件(2002年)は日本犯罪史上最悪の事件と言われましたが、それを漫画化したのが『殺人犯の正体』です。残酷な事件のため、テレビでは自主規制が敷かれたいわくつきの事件だったので、改めて犯人の人格や事件の詳細が明らかになりました。

『殺人犯の正体』とはなんだ

『殺人犯の正体』(鍋島雅治 (著), 岩田和久 (著)、大洋図書)というのは、マスコミ報道で知られている実在の事件を取材。

犯人の人格や、メディアでは明かされなかった事件の詳細について漫画で紹介しています。


収録されている事件は9件

  1. 一家支配解体殺人事件
  2. 愛犬家連続殺人事件
  3. 池田小児童殺傷事件
  4. ロボトミー殺人事件
  5. 尊属殺人事件
  6. レッサーパンダ通り魔事件
  7. 宗教殺人事件
  8. ホームレス襲撃事件
  9. 鬼熊事件


などです。

これまでこのブログでは、「ロボトミー殺人事件」と、

『ロボトミー殺人事件』はロボトミー手術で前頭葉を切除された犠牲者が担当医師の家族を殺害した事件をもとにした漫画
『ロボトミー殺人事件』を読みました。実話をもとにした漫画です。ロボトミー手術の犠牲者が、担当医師の家族を殺害事件です。『殺人犯の正体』(鍋島雅治 (著), 岩田和久 (著)、大洋図書)という殺人事件9件をマンガにまとめた本の中に収録されています。

『尊属殺人事件(栃木実父殺害事件)』についてご紹介しました。

『栃木実父殺害事件』は1968年に起こった実話をもとに漫画化。尊属殺重罰規定違憲判決といわれたが改めて毒親について考えた
『栃木実父殺害事件』という1968年に起こった実話をもとにした漫画を読みました。当時、尊属殺重罰規定違憲判決といわれました。『殺人犯の正体』(鍋島雅治 (著), 岩田和久 (著)、大洋図書)という殺人事件9件をマンガにまとめた本に収録されています。

今回は、その中でも、残虐さは他の追随を許さないのに、なぜかメディアの報道が抑えめだった『一家支配解体殺人事件(北九州監禁殺人事件)』についてご紹介します。

よく、凶悪犯罪で、犯人のことを「鬼畜」と罵ることがあります。

ただ、たしかに所業は非道ではあるものの、経緯をよくよく見ると、その端緒は「普通の人」で、犯罪に転落するかどうかは紙一重ということも少なくありません。

しかし、今回の犯人は、一貫して冷酷・無慈悲・尊大・良心の欠如・罪悪感の薄さなどに疑いがなく、サイコパス(反社会性パーソナリティ障害)といわれており、日本犯罪史上最悪の事件とも評されています。

一家支配解体殺人事件のあらすじ

自意識が強く嘘吐き

犯人の男は、Wikiによると、「病的な嘘吐きで自意識が強く目立ちたがり屋。饒舌でいくつもの顔を持ち、エリートを演じる傾向がある。礼儀正しく愛想が良いが、猜疑心・嫉妬心が強い(アフェクションレスキャラクターの傾向) 。異常なまでに執念深く嗜虐的。」といいます。

「自意識が強」いというのは、あらゆる「パーソナリティ障害」に共通した傾向です。

私がいつも強く嫌っている「自己愛」と同意語と思っていただいて構いません。

凶悪すぎて詳細が報じられなかった

事件自体は凶悪でしたが、逆に凶悪すぎるがゆえに、当時の報道は事件の詳細は報じられませんでした。

主犯の男は、内縁の女らをマインドコントロールの手法を使い、自らは手を汚すことなく、一室で女の両親や妹一家を監禁し、子どもまで残らず殺害させた事件です。

殺害後は、やはり自らは手を汚すことなく、残った人間に遺体処理をさせ、魚の餌にするになどして証拠を消しました。

今回の事件を、「洗脳事件のなかで、もっとも恐ろしいものの一つ」と総括するマスザワ内閣さん(チャンネル登録者数 5.3万人)の動画が、端的にわかりやすく解説されています。


主犯の男が、高校時代の同級生(といっても接点はなかったらしい)の女にいきなり「会いたい」と電話をかけてきました。

女は、その時点で男性経験がありませんでしたが、その時点では妻子があった男から離れられなくなっていきました。

  1. 今の妻とは離婚してもいいと女にいう
  2. .養子になって女の姓を名乗ってもいいという一札を女の実家に入れる

こうして信用させ、後はお定まりの暴力を繰り返すことで、暴力を受けた女は抵抗する意志を失い「自分が悪いんだ」という男に服従の心理状態に陥るのです。

わかっているところでは、まず男は不動産業者を殺害し、その幼女(わずか10歳)と内縁女に遺体処理をさせます。

次に、内縁女の両親と内縁女の妹一家を、デタラメな話で呼び寄せ部屋に監禁。

結局合計6人、自らは手を汚すことなく、内縁女など家族同士で殺し合いをさせ、遺体の処理などをさせます。

6人の中では最後に残った妹一家の娘が、もう両親と弟のところに行きたいと、自ら内縁女と幼女に殺されるくだりは涙なしには読めません。

内縁女の家系断絶ですが、内縁女以外、いったいこんな目に合ういかなる理由があったというのでしょうか。

本書は、AmazonUnlimitedの「読み放題」などで読むことができます。


ご関心がある方はご覧ください。

画期的な判決

事件は、すでに17歳になった「幼女」が、男のスキをうかがい監禁部屋から逃げ出して発覚しました。

この事件の判決は、もちろん男は死刑です。

まあ、経過から言ってそれは免れないと思いますが、ただし、証拠主義の裁判で、そこまで持ち込めたことに今回の特徴があります。

証拠の不在は不在の証拠ではない

死体は処分しているので物的証拠はなく、証言と状況証拠だけでしたが、踏み込んだ判決は意義があったと思います。

「証拠が無いことは、無いことの証明にならない(absence of evidence is not evidence of absence、証拠の不在は不在の証拠ではない)」という伝統的な格言に沿った判決は、証拠隠滅を無力化させる判例になったと思います。

一方、女は一審では死刑判決でしたが、二審で無期懲役になりました。

法曹関係者の中には、死刑と無期懲役では天と地ほどの違いがあり、妥当な判決とは言えないという意見もあります。

ただ、マインドコントロール犯罪であることを重視し、その被告人の主従の量刑に差をつけることは、私はひとつの見識であると思います。

もうひとりの監禁されていた「幼女」は、一切の罪に問われませんでした。これが僅かな救いです。

出会うかどうかは運次第

さて、冒頭に書いたサイコパスですが、男性の3%、女性の1%が該当するとされ、日本の人口で割り出すと150万人にもなります。

そういう人には関わらないことしか対策はないと思いますが、残念ながら関わるかどうかは「人の出会い」ですから運次第です。

自分でできる努力ですと、150万人もいれば、友達の友達は皆友達だとウイングを広げていけば確率的に関わる可能性が膨らみますから、他者からとっつきにくいと思われても、交友関係の間口を不用意に広げないことでしょうね。

サイコパスと関わったからと言って、必ずしも殺されるとは限りませんが、病気や事故とともに、人生のリスクではあるということです。

こうしてみると、友人に恵まれ、長寿を全うできる人生というのは、それだけで大変な幸運なんだなと思います。

以上、北九州一家監禁殺人事件(2002年)は日本犯罪史上最悪の事件と言われましたが、それを漫画化したのが『殺人犯の正体』です、でした。

殺人犯の正体 - 鍋島雅治, 岩田和久
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