文京区幼女殺人事件を漫画化したのは、『ザ・女の事件 ママ友格差無惨~お受験幼女殺害事件~/ザ・女の事件Vol.2』です。

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文京区幼女殺人事件を漫画化したのは、『ザ・女の事件 ママ友格差無惨~お受験幼女殺害事件~/ザ・女の事件Vol.2』です。

文京区幼女殺人事件を漫画化したのは、『ザ・女の事件 ママ友格差無惨~お受験幼女殺害事件~/ザ・女の事件Vol.2』です。事件には「お受験」が関係しているといわれたり、被害者の母親が悪者になったりと、事件の本質を外れたことで話題になった事件です。

文京区幼女殺人事件は、お受験殺人事件、音羽お受験殺人事件、音羽事件などとも呼ばれています。

その実在の事件を漫画化したのは、『ザ・女の事件 ママ友格差無惨~お受験幼女殺害事件~/ザ・女の事件Vol.2』(ユサブル)。

なせもえみさんの作画で、スキャンダラス・レディース・シリーズというシリーズ名がついています。

本記事は、Kindle版をご紹介します。

1999年11月22日、東京都文京区音羽で、2歳の幼女が殺害され遺棄された殺人・死体遺棄事件です。

幼稚園・小学校への入学試験にまつわる受験戦争が犯行動機とされ、「お受験」が大きくクローズアップされたことから、「お受験殺人事件」または「音羽お受験殺人事件」などと呼ばれました。

つまり、加害者の子弟が不合格だったために、合格したママ友の娘に手をかけたとされた事件ですが、加害者はそれを否定し、本作も加害者の生き様や被害者母への思いにフォーカスした構成になっています。

ザ・女の事件【合冊版】Vol.2-3 (スキャンダラス・レディース・シリーズ) Kindle版でも収録されています。

【収録作品】
『ご近所ママ友の娘を殺した女』なせもえみ
『母親のエゴの果てに虐待凍死させられた9歳少女』小牧成
『シングルマザー愛児4人軟禁放置一酸化炭素中毒死事件』水木瞳
『ママ友格差無惨~お受験幼女殺害事件~』なせもえみ
『毒殺女子高生~母親に毒を盛り続けた私~』水木瞳

例によって、本作単冊では220円ですが、合冊版では2022年10月19日現在、AmazonUnlimitedの読み放題リストに含まれています。

AmazonUnlimited加入者なら、他の作品も読めて、追加料金もない合冊版で読まれることをおすすめします。

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「お受験」事件ではなく加害者による被害妄想

文京区幼女殺人事件とは、1999年11月22日、文京区音羽の音羽幼稚園にに通園している子の母親(35)が、ママ友の2歳の娘を、隣接する寺の境内の公衆トイレの個室内に連れ込み、身に着けていたマフラーで絞殺。持参していた黒い大きなバッグに遺体を入れた、殺人と死体遺棄事件です。

公開捜査になった1999年11月25日、加害者が夫に付き添われて警察に自首。

遺体は、静岡県の志太郡大井川町(現・焼津市)にある加害者両親の自宅に隣接する山林に埋めたと供述し、そのとおり発見したので殺人と死体遺棄の被疑者として逮捕しました。

マスコミは、被疑者の逮捕直後、「お受験」と呼ばれる幼稚園・小学校への入学試験にまつわる受験戦争が犯行動機として、お受験殺人とセンセーショナルに報じました。

加害者の子弟は不合格で、被害者の兄が合格したからです。

マスコミとしては、その方が話題性があると考えたのでしょう。

しかし、実際にはそれ以前から、加害者が被害者の母親に対して、侮蔑、愚弄、いじめ、排斥などを根拠に嫌悪感と憎悪を抱いていました。

そして、夫には息子の幼稚園の転園や、思い詰めて母親の殺害を予告するような話をしていました。

ところが、それに対して夫は、仏教者(僧侶)でありながら、配偶者の苦悩ときちんと向き合いませんでした。

それが犯行に及んだと見たほうが、リアルであるように思われます。

もっとも、加害者が裁判で示した、被害者母親による耐えがたい嫌悪と感じた言動の具体例は、一般的に嫌悪感や不快感、侮蔑、愚弄、いじめ、排斥などを認識させるようなものとは見られず、それは思い込の激しい加害者による被害妄想であるとされています。

加害者の夫は僧侶なのに妻の心と向き合えなかった

本作の加害者の名前は、山本美恵子と設定されています。

一方、被害者の母親である幼稚園のママ友は若林洋子、被害者である2歳の娘は夏美と設定されています。

山本美恵子は、静岡の農家の娘として生まれました。

母親と祖母(嫁と姑)は不仲で、しかも親類や近所の人が、そのもめごとのたびに家に上がり込んで干渉する生活を耐えられなく思っていました。

「みっともない。わたしは他の人から後ろゆびさされないようにするんだ」

山本恵美子は、進学や就職のたびに新しい場所を選び、常に知人のいない環境を求めて転々としていました。

そして、自分はちゃんとしなければならないという過度の責任感や几帳面さ、そして他人からもちゃんとしていると思われたい承認欲求や虚栄心が強く、さらに感情の自己管理が苦手であったと思われます。

それが何に由来するかは一概に言えませんが、実家の嫁姑の対立や、他所の家の人々の干渉をその素地と考えるのはあながち間違いではないでしょう。

実家とは離れた県外の看護短大を出て看護師になりましたが、いい看護師に「ならねばならない」と心に決めるものの、担当患者の病状が急変して死亡すると、そのショックで、いったんは退職して実家に戻っています。

死亡自体のショックというより、自分の受け持ち患者が回復ではなく死亡するということが耐えられなかったのかもしれません。

実家では、相変わらずおせっかいな人たちが見合いを勧めるので、それを嫌がり地元ではない県内の病院に看護師として復帰します。

恵美子は、完璧な看護師目指して働きましたが、その反動でたびたび摂食障害になりました。

2度自殺をはかろうともしています。

そこで、彼女は追い詰められた心身の救いを、宗教に求めます。

仏教の講演会に参加したことをきっかけに10歳年上の僧侶と知り合い、8年に及ぶ看護師生活にピリオドをうち、1993年に結婚しています。

結婚と同時に文京区のマンションに新居を構え、翌年には長男を授かります。

そして、その年に被害者母の若林洋子と知り合います。

双方の長男の誕生日が2日違いということで、ふたりは交際するようになったのですが、洋子の義父は会社を経営し、夫も有名大学を出たその役員。

家はかなり裕福で、かつ洋子は社交的だったために、同じ幼稚園に入れたものの、彼女だけが交際範囲を広げていきました。

恵美子は次第に、内向的な看護短大出の自分や、仏教系大学出身の副住職である夫との「彼我の差」を実感します。

そこから、屈託なく可愛い人と思っていた洋子への見方が180度変わり、嫌悪感や憎悪を増幅させていきます。

だた、その一方では、周囲を気にして、そんな感情を抱いていることを周囲に気づかれたくなかったので、当たり障りのない会話をして親近感を持っていけるように装い続けました。

本書には、洋子の言動に対して、イライラ感をつのらせていく恵美子が描かれています。

しかし、そんな日々は恵美子にとって苦痛であるため、幼稚園の転園を夫に相談したものの、夫は反対し、子ども自身も拒否しました。

「吐き気がする。この女が私の前から消えてくれればいいのに」

そう考え、夫に自分の胸の内を明かしたものの、夫は宗教者のくせに「少しは頭を冷やしなさい」と戒めるだけで、彼女の心と向き合うことをしませんでした。

そして、とうとう……

繰り返しますが、惜しまれるのは、自分はよく見られたいという気持ちから、心の内を明かすことが上手ではない恵美子が、配偶者にだけはサインを出しているのに、夫が仏教者のくせにその機会をきちんと受け取められなかったというとです。

人に悟りを説くべき僧侶の不作為は、宗教の限界を改めて知ったような気がします。

被害者母親を叩く筋違いな見方

前述のように、この事件は最初、お受験殺人という憶測が流れたら、その方向で世間は興奮しました。

いまだに、You Tubeでは、この事件を「お受験事件」としてまとめている不見識なものもありますよね。

まあ、まだこれは、「過酷な受験戦争」という社会的な風潮に責任を求めたのですからともかくとして、その次が許せません。

女児を殺害された母親が、高慢ちきな人間だったから子どもが殺されても仕方ない、という説がメディアに出て、それにのった大衆が興奮して、ネットでは被害者母親に対してあることないことバッシングが起きました。

でも、裁判では、いずれも否定され、もっぱら加害者の女性の人格に原因があったことが立証されました。

しかし、その時興奮して、被害者の母親をバッシングした者達は、何らの自己批判もなく、自分の行為を忘れちゃうんですよね。

被害者の母親が、どれだけ傷ついても何の責任も取らない。

そしてまた、新しい関心事で合理性もない方向に興奮する。

そのうち、ネットから自由な表現活動に制限が加えられる。

あーあ、ネットの、被害者・犠牲者を叩く風潮はなんとかならないものですかね。

そういう間違った方向に進まないためにも、事の真相はきちんと確認したほうがいいと思います。

というわけで、今からでも遅くありません。

事件に肉薄するために、本書を読まれることをおすすめします。

以上、文京区幼女殺人事件を漫画化したのは、『ザ・女の事件 ママ友格差無惨~お受験幼女殺害事件~/ザ・女の事件Vol.2』です。でした。

ザ・女の事件 ママ友格差無惨~お受験幼女殺害事件~/ザ・女の事件Vol.2 (スキャンダラス・レディース・シリーズ) - 水城 瞳
ザ・女の事件 ママ友格差無惨~お受験幼女殺害事件~/ザ・女の事件Vol.2 (スキャンダラス・レディース・シリーズ) – 水城 瞳

ザ・女の事件【合冊版】Vol.2-3【電子書籍】[ なせもえみ ] - 楽天Kobo電子書籍ストア
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