明石順平さんの書籍『財政爆発アベノミクスバブルの破局』でも述べられている日本の財政破綻論がネットで批判されています

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明石順平さんの書籍『財政爆発アベノミクスバブルの破局』でも述べられている日本の財政破綻論がネットで批判されています

明石順平さんの書籍『財政爆発アベノミクスバブルの破局』でも述べられている日本の財政破綻論がネットで批判されています。「世界で断トツに危ない日本財政」というのですが、円が信用を失って大暴落するという、今までに何度も聞いた「預言」です。

日本の財政状況は既にどうしようもない状態?

もとの記事は、カドブン。

『世界で断トツに危ない日本財政――アベノミクスを、新型コロナウイルスの影響も加えて考察!』というタイトルです。

明石順平さんの書籍『財政爆発 アベノミクスバブルの破局』の宣伝のような記事ていいますか、同書に書かれている内容を記事にしたものです。


「なぜ日本は、コロナ禍にあっても積極的に財政出動できないのでしょうか。」

「日本の財政状況は、コロナ禍が起きる前から、既にどうしようもない状態」だからだそうです。

たしかに、賃金や家計の貯蓄は削られてきていますが、そういう話ではないようです。

「いつ市場の信頼を失ってもおかしくありません。その時起きるのは、円の大暴落です。」と述べています。

アンチMMTの人の定番パターンです。

円が信用を失って大暴落する。

当たったことがない預言。

今は日銀が抑えているけれど、いずれ抑えられなくなって起こるかもしれない、という言い方は最強ですよね。

「いずれ」という不確かに言い方で、いつまでもあたらなくてもすべて免罪されてしまいます。

国債を発行し過ぎて国債の信認が失われ、円レートが暴落。

すると、エネルギーや食糧を海外に依存する日本国内の生活必需品が暴騰、ハイパーインフレに陥るというのが、財務省御用達文化人のロジックということは、私ごときにもわかってきました。

しかし、国債が投げ売りされたとしても、通貨発行権を持っている日銀が買い支える以上、国債暴落はあり得ないのではないでしょうか。

そもそも、投げ売りがあったとしても、せいぜい2~3割というのは、先日、藤井聡さんの記事でもご紹介しました。

藤井聡さんは日本で20年間賃金が下がり続けるのは、「デフレによる労働生産性低下」など3点を指摘します。財政出動は待ったなし
藤井聡さんが語ります。日本で20年間賃金が下がり続けるのは、「デフレによる労働生産性低下」「企業が内部留保せざるを得なくなり労働分配率下落」「“株主重視”の政策で実質賃金が犠牲に」といった理由を指摘。MMTがいよいよ評価される時です。

該当部分を引用します。

証券会社の方が実はアンケートをとって、どのくらい投げ売りされると思いますかって聞いたときに、1人だけ100%っていうのがいましたけど、99%の方は2割か3割というのが関の山だとおっしゃってます。

ということは、200兆か300兆ですが、そのぐらいの金融緩和はFRB(連邦準備制度、アメリカの中央銀行)が行っている金融緩和とほとんど一緒です。

いずれにしても、かりに投げ売りされて日銀が買い支えたとしても、深刻なインフレになることはとうてい考えられません。


だいたい中央銀行に対して、円建ての国債を売り浴びせることなど、どういうロジックで成立するのでしょう。

もちろん、世の中は何が起こるかわかりませんから、「絶対」と言う言葉をきやすく使うつもりはありませんが、いずれにしても、破綻すると述べている明石順平さんに挙証責任があり、今まではなぜ破綻しなかったのか、今度の破綻説はいままでとどう違うのか、どこでどうなると破綻するのかなどを述べるべきではないでしょうか。

明石順平さんは、統計・グラフを用いていることに積極的な評価を与える向きもありますが、私が思うに、それは「動機づけられた推論」ではないかと思います。

私はその昔、『血液型性格判断の虚実』(かもがわ出版)という本を出したことがあるのですが、中身は、統計から血液型と「性格」を結びつける能見正比古・俊賢さん父子を批判するものでした。

その結論は、まさに「動機づけられた推論」だったのです。

つまり、あらかじめ用意された結論に都合の良い統計を揃えたり、こじつけた考察を行ったりする「逆取り」の構成です。

「根拠」とする統計が多いことは、別に驚異ではないのです。

むしろ、統計を多くすることで、こじつける材料が増え、いくらでもバイアスのかかった考察の口実となります。

大事なのは、それらのあいだに契機性、生成性など、〇〇だから△△になった、と客観的に見られる因果関係があるかどうかだと思います。

「国債が投げ売りされたとしても、通貨発行権を持っている日銀が買い支える(から財政破綻はない)」と書きましたが、これはほかでもない、あの竹中平蔵さんが認められているわけですよね。

日銀が国債を買っているから財政破綻はないと。

国債の投げ売りと、財政破綻の間には、生成性、契機性、客観性は否定されたわけです。

竹中平蔵さんも否定しましたが、明石順平さんはどう立証するのでしょうか。

アベノミクスでハイパーインフレとか全部ウソだった

Web掲示板のスレッドです。


主なコメントをご紹介します。

3ニューノーマルの名無しさん2021/05/22(土) 17:40:34.28ID:70tODuCx0
財務省の広報スピーカー

5ニューノーマルの名無しさん2021/05/22(土) 17:40:54.08ID:oi7LrWgF0>>35
×日本の財政はダントツで世界最悪。
○日本の財政はダントツで世界最高。

6ニューノーマルの名無しさん2021/05/22(土) 17:40:55.24ID:1cy8XWQ00
また弁護士
放射能とかコロナとか幅が広いね

7ニューノーマルの名無しさん2021/05/22(土) 17:40:59.15ID:h9xTOElr0>>19>>97
MMTを学びなさい

10ニューノーマルの名無しさん2021/05/22(土) 17:41:32.68ID:j9TGrFiC0
アベ政権で軍事国家になるとか
アベノミクスでハイパーインフレとか
全部ウソだったな

11ニューノーマルの名無しさん2021/05/22(土) 17:41:36.65ID:lasUT6Us0
そもそも自国通貨建ての借金は借金じゃないっつーのwwww

14ニューノーマルの名無しさん2021/05/22(土) 17:42:35.38ID:vFJjNcEo0
FRBのほうが天文学的にドル刷ってるやん

バカみたい

15ニューノーマルの名無しさん2021/05/22(土) 17:42:36.96ID:E0W9l7PZ0
財政破綻論は崩壊したんだよ。
2020年度のPB赤字は、70兆円近かったわけですが、長期金利は0.1%。インフレ率はマイナス。
2020年度の政府の長期債務残高は、1970年の160倍以上に達しているにも関わらず、何の問題もない。
そもそも、PB黒字化とは、国民赤字化を意味しているんだよ。

22ニューノーマルの名無しさん2021/05/22(土) 17:43:45.71ID:lPfgutgx0
じゃあ何で富裕層と法人税を減税してきたの?w

26ニューノーマルの名無しさん2021/05/22(土) 17:44:41.67ID:FPpHPG6k0
いつ暴落するの?→いつか
話にならんよ


ということで、まあおおむね冷ややかですね。

みなさんは、いかが思われますか。

以上、明石順平さんの書籍『財政爆発アベノミクスバブルの破局』でも述べられている日本の財政破綻論がネットで批判されています、でした。

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