民放AMラジオ局の多くが2028年秋までにAM放送を停止し、FM放送やネット配信へ完全に移行することを目指す動きが話題になっています。

この記事は約4分で読めます。

民放AMラジオ局の多くが2028年秋までにAM放送を停止し、FM放送やネット配信へ完全に移行することを目指す動きが話題になっています。

民放AMラジオ局の多くが2028年秋までにAM放送を停止し、FM放送やネット配信へ完全に移行することを目指す動きが話題になっています。この背景には、設備の老朽化や維持コストの増大、災害時の脆弱性といった経営上の課題が存在します。

ラジオ放送業界には、2028年問題といわれていることがあります。

2028年秋までに、多くの民放AMラジオの放送が止まる(またはFMへ変わる)のです。

古い設備の維持や修理にかかるお金と手間が大きいことと、5年に一度の放送の免許を更新する時期が2028年に重なっているためです。

「愛着のあるラジオが聴けなくなるの?」「今のテレビがただの箱になってしまうの?」と、不安や好奇心が入り混じった声を耳にします。

そこで、公認会計士の山田真哉さんが開設する「オタク会計士ch【山田真哉】少しだけお金で得する」で、ラジオ局のAM放送停止について解説しています。

動画では、赤字が続くラジオ業界の現状と、AIパーソナリティの活用やポッドキャスト配信といった生き残りをかけた新たな戦略についても触れられています。

全体として、技術の進化と経済環境の変化に伴う、日本の電波放送の将来像を概観する内容となっています。

コスト削減のためFM放送一本化の動き


現在、多くの民放ラジオ局は災害対策や難聴対策として、AM放送とFM補完放送(ワイドFM)の両方を並行して運用しています。

しかし、収益が低下する中で、これら二つのインフラを維持し続ける「二重投資」を解消し、FMへ一本化することでコスト削減を狙っています。

多くのAMラジオ局は赤字、あるいは極めて厳しい経営状況にあります。

テレビ放送とラジオ放送の両方を手がけている(またはホールディングス化している)会社は、ラジオ単体事業が赤字であっても、テレビ事業や不動産・事業収入で補填(クロスサシダイズ)できるため、会社全体の決算としてはなんとか黒字を維持できています。

原因は、ネットメディアに、企業の広告予算が流れているからです。

リスナーがすべき準備

ラジオのAMとFMの主な違いは、電波の送り方(変調方式)、音質、そして電波の届く範囲にあります。

AM電波は、鉄筋コンクリートの建物や家電・PCから発生する電気ノイズに弱いという弱点があります。

また、AM送信所は海沿いや河川敷に設置されることが多く水害や津波のリスクが高いのに対し、FM送信所は高台や山頂に設置できるため災害時に強いというメリットがあります。

2028年秋の完全転換(一部例外地域を除く)に向けて、リスナーはこれまでの聴取環境を見直す必要があります。

「ワイドFM対応」ラジオへの買い替え
従来の「AM専用ラジオ」では、AM放送が停止した後は番組が聴けなくなります。そのため、ワイドFM(90.0~94.9MHzなどの周波数に対応したラジオ)への買い替えが必要です。

インターネット配信(radikoなど)の導入
スマートフォンやPCでラジオが聴ける「radiko(ラジコ)」や、各局が配信するポッドキャストなどのインターネット配信サービスを利用できるように、環境を整えるのも有効な方法です。

radiko(ラジコ)やポッドキャストを活用したデジタル配信戦略

radikoは1億ダウンロードを超え、月間アクティブユーザー(MAU)は約850万?900万人に達しており、一部の番組では地上波の電波よりもradiko経由の方が聴かれていると感じられるほどの存在感を持っています。

ビジネスモデルとしても、地上波のような広告収入だけでなく、全国の局を聴ける「エリアフリー」や「タイムフリー」を提供する有料会員(会員数100万人超)からの会費収入、さらに最近ではradiko独自のデジタルCM配信など、多角的なマネタイズが実現しています。

多くの一般配信者が参入するポッドキャスト市場において、ラジオ局は「自社スタジオや高性能マイクといったプロ仕様の設備」と「音声技術」をそのまま活用できる大きなアドバンテージを持っています。ニッポン放送やTBSラジオなどでは、すでに100?200ものポッドキャスト番組が制作されています。

なお、広大な面積を持つ北海道や、多くの離島を抱える沖縄などでは、直線的に飛ぶ性質のあるFM波だけで全域をカバーしようとすると、多数の中継局を建設せねばならず莫大なコストがかかりますから、一部の局では2028年以降もAM放送を継続・併給する方針を示しています。

緊急の情報や文化の多様化にラジオは今後も必要

私自身は、今はラジオは聴きません。

以前は、野球中継とか、深夜放送とか聴きましたが、今のプロ野球は大リーグの影響を受けた「エビデンス野球」になっており、犠打や盗塁などを駆使した1点を泥臭く奪う「スモールベースボール」が以前に比べると影を潜めているので興味が薄れてしまったことと、やはりネットに使う時間が増えていることにあります。

でも、ネット回線も絶対とは言えないし、緊急の情報や文化の多様化という意味で、ラジオは今も大切なインフラだと思っています。

みなさんは、ラジオをどんなふうに利用されていますか。

教養として知っておきたいラジオの世界 - コトブキ ツカサ, 濱口 英樹
教養として知っておきたいラジオの世界 – コトブキ ツカサ, 濱口 英樹

コメント