東京都の大田区が、歴史的な景観や伝統行事を守り伝える自治体として、都内で初めて国の「歴史まちづくり法」に基づく認定

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東京都の大田区が、歴史的な景観や伝統行事を守り伝える自治体として、都内で初めて国の「歴史まちづくり法」に基づく認定

東京都の大田区が、歴史的な景観や伝統行事を守り伝える自治体として、都内で初めて国の「歴史まちづくり法」に基づく認定を受けました。この認定により、区は池上本門寺馬込文士村洗足池公園といった歴史的価値の高いエリアの整備に向けて、国から手厚い財政支援を受けることが可能となります。

「歴史まちづくり法」とは、正式名称を、「地域における歴史的風致(ふうち)の維持及び向上に関する法律」といいます(2008年制定)。

一言でいうと、「その地域ならではの古い建物(歴史的建造物)と、そこで受け継がれてきた祭りや伝統行事(活動)をセットで国が支援し、後世に残していこう」という法律です。

これまで、日本の文化財保護は「建物は建物」「お祭りは民俗文化財」と、バラバラに指定されて守られることが一般的でした。

しかし、本来の地域の魅力はそれらが一体(=歴史的風致)となっているところにあります。

人口減少や開発によって、こうした「街の雰囲気や伝統」が消えてしまうのを防ぐため、ハード(建物)とソフト(伝統)をまるごとパッケージにして守るために作られました。

その第一号が大田区というわけです。

具体的には、無電柱化による街並みの美化や、最新のAR技術を活用した文化発信、水質の改善などが計画されており、地域資源の魅力を高める取り組みが加速するそうです。

長年継承されてきた、池上本門寺の御会式などの伝統行事も保存対象に含まれ、住民と協力しながら次世代へ文化を継承する体制が整いました。

都内におけるこの初の試みは、他の地域でも歴史的な街づくりを重視する動きを広める先駆けとして期待されています。

今日の情報源です。


私は、今まで11回住民票が動いていますが、なんと全部大田区なのです!

商店街のような生活圏も含めると、北は田園調布本町、南は羽田まで大田区を知り尽くしているつもりなので、「歴史的価値の高いエリア」があることはよく知っていますし、その整備がなされることは、良いことだと思っています。

池上本門寺


日蓮宗の大本山で、武蔵野台地の東南の隅に位置しています。

境内まで99段の石段があり、いい運動になります。

ただ、石段なので、凸凹しており、先週、わたしはたたらを踏んで手にケガをしてしまいました(涙)

日蓮の命日である「お会式」は、信仰の有無にかかわらず、町をあげてのお祭りになります。

お子さん4人衆の晴れ姿
お子さん4人衆の晴れ姿、最年少の女の子の脚の踏ん張り方が本格的!

国が、特定宗教と否定せず手厚い財政支援を行うことになったのは、意外な気もしますが、町おこしを認めたのでしょうか。

馬込文士村


馬込文士村は、大正末期から昭和初期、東京の馬込から山王にかけての一帯(現在:大田区南馬込、中央、山王)に多くの作家・哲学者・画家などが住んでいて、その人達の邸宅を記念館として残したり、家の跡地に記念碑を建てたりした散策コースです。

文士村住人の、北原白秋や室生犀星などの家に遊びに行っていた芥川龍之介が、文士村をすっかり気に入ってしまい、自分は居住歴もないのに、小説の舞台に大森に実在する洋館をつかったことは、以前ご紹介しました。

洗足池公園


洗足池公園は、かつて「千束郷の大池」と呼ばれ、日蓮聖人が病気療養の際に足を洗ったことから「洗足池」と名付けられました。

公園内には桜や紅葉、水生植物園、厳島神社などの見どころがあり、四季折々の自然を楽しむことができます。また、ボートを楽しむこともでき、散策や静かな時間を過ごすのに最適な場所です。

また、勝海舟夫妻の墓や、隣接した施設として勝海舟記念館もあります。

既存の施設や景観保護以外にも……


そのほか、記事には出ていないのですが、馬込文士村のように、蒲田地区に「松竹蒲田撮影所村」のようなものも作ってほしいなと思いますね。

大田区出身の俳優には、私の子供の頃、淡島千景、小沢昭一、フランキー堺、高峰秀子、山岡久乃、犬塚弘、谷啓といった方々が活躍されていました。

小沢昭一さんが、ご自身の子供時代の記憶を元に、昭和の始めに松竹蒲田撮影所の看板女優として活躍した川田芳子の家の場所なども明らかにされているので、当時の蒲田松竹の俳優の方々も残していただきたいなと思います。

大田区よ、偏見を見返してやれ!

名前は出しませんが、以前、駅ごとにその町を紹介するとかいうテーマで、まるで大田区を汚染の町のようにブログに書いている人がいました。

京急蒲田駅付近の呑川が汚れているという内容でしたが、呑川は本来下水が直接流れるところではありません。

ただ、「合流式下水道」といって、大雨で下水管の処理能力を超えてしまうと、雨水に薄まった状態の生活排水(汚水)が、そのまま呑川へ放流される仕組み(越流)になっています。

その時を狙って紹介した、今風に言うと「切り取り」ですね。

しかし、呑川に限らず、東京都の川の多くが現在も「合流式下水道」を採用しており、つまり東京ならどの川であってもそれは同じようなもので、とくに品川区立会川の汚染などは、しばしばニュースにも採り上げられるなど長年問題になっているのですが、その人は、品川区の紹介ではそれは触れませんでした。

要するに、「蒲田は汚い街」という先入観ありきだったのでしょう。

羽田空港まで直通アクセスできる21世紀になってからは、路線価は川崎市南部の倍ぐらいあるんですけどね。

ぜひ今回の認定による財政支援で、そういう人たちを見返してほしいですね。

みなさんは、大田区というと、どんな施設や行事をイメージされますか。

これでいいのか東京都大田区 地域批評シリーズ - 地域批評シリーズ編集部, 昼間たかし, 伊藤圭介
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