広岡浅子 気高き生涯 明治日本を動かした女性実業家(長尾剛著、PHP文庫)は、大同生命創業など明治の女性実業家の生涯をまとめたノンフィクション小説です。平成27年度後期連続テレビ小説『あさが来た』のモデルです。(文中敬称略)
広岡浅子 (ひろおか あさこ、旧字体:廣岡 淺子、1849年10月18日(嘉永2年9月3日) – 1919年(大正8年)1月14日)は、明治を代表する女性実業家であり、豪気・英明な天性から「一代の女傑」と称えられた女性です。
男性中心の社会で積極的に事業を手がけ、教育や社会福祉にも貢献した先駆者として知られています。
ペンネームは九転十起生(きゅうてんじっきせい)を名乗りました。
Amazonの販売ページから引用します。
テレビドラマ『あさが来た』の主人公のモデルとなった広岡浅子。彼女を知らずして、近代日本は語れない! いったい、何がすごいのか。幕末の京都に生まれ、大阪の豪商に嫁いだものの、明治維新の動乱で嫁ぎ先の商売は傾き……。ところが、それを立て直すために自ら奔走し、やがては実業家として活躍するようになるのである。しかも、ピストルを忍ばせて炭鉱に入ったという逸話もあるから、まさに女傑。はたして、広岡浅子とはいかなる人物であったのか。時代背景や女性史も踏まえて迫る!
具体的には、大阪の豪商「加島屋」の再建、第一銀行や大同生命の創業、日本女子大学の創立などに貢献しました。
商店、金融、学校に貢献
【アカイさんコラム】
~ #寺島しのぶ 特集~「連続テレビ小説 あさが来た」(2015年)
「一代の女傑」と称えられた広岡浅子(1849-1919)をモデルに、あさ(波瑠)の「びっくりぽん」という科白が魅力的でした。寺島しのぶさんは、良妻賢母な梨江を演じました。https://t.co/tG0qzHLa0T— NHKアーカイブス (@nhk_archives) December 6, 2024
広岡浅子は、山城国京都(現・京都府京都市)・油小路通出水の小石川三井家六代当主・三井高益の四女として生まれました。
幼名は照。2歳ですでに結婚相手が決まっていたそうです。
幼い頃より、裁縫や茶の湯、生け花、琴の稽古などよりも、四書五経の素読など学問に強い興味を持つものの、「女に教育は不要」という当時の商家の慣習は固く、家人から読書を禁じられたそうです。
四書とは、儒教の教えを理解するための基本的な4つの書物で、五経とは、やはり儒教の学問の基盤となる5つの古典です。
数え17歳で、大坂の豪商であった加島屋の第8代広岡久右衛門正饒(まさあつ)の次男・広岡信五郎と結婚。
嫁いだ後も、主人は手代に任せて業務に関与しない商家の風習に疑問と限界を感じ、簿記や算術などを独学するようになります。ここまでは江戸時代の話。
20歳で明治維新を迎え、家運の傾いた加島屋を救うため実業界に身を投じ、いよいよ実力を発揮します。
石炭業に目をつけて投資し、九州の炭鉱経営を成功させることで、加島屋の財政を立て直しました。
さらに、銀行業第一国立銀行(後の第一銀行、現在の三菱UFJ銀行の前身の一つ)や保険事業(大同生命)にも進出し、現代の関西経済の基盤を築きました。
さらに、「女子にも高等教育が必要である」という信念を持ち、教育の普及に尽力しました。
特に、日本初の女子高等教育機関である日本女子大学校(現:日本女子大学) の設立に大きく貢献しました。
女性が学問を身につけ、自立できる社会を目指して活動しました。
その間も妻・母として家庭も支えつつ、実業の分野で挑戦を続けました。
夫・広岡信五郎とも協力しながら、男性中心の社会で自らの役割を切り拓きました。
晩年はキリスト教に深く帰依し、その精神をもとに社会福祉事業にも取り組みました。
貧しい人々や女性の支援を行い、社会貢献活動にも力を注ぎました。
巣立った学生たちも濃い人格
広岡浅子さんというのはこちらのお方か。
日本女子大の創立と大同生命の創業者らしい。
一代の女傑と。 https://t.co/A1m1ZWHb1B pic.twitter.com/lxakVelSbF— 田沼りっか, Ph.D. (@tkmpkm1_mkkr) December 7, 2024
日本女子大出身の著名人といえば、杉村春子、沢村貞子、橋田壽賀子、佐々木すみ江、稲垣美穂子、向井亜紀、伊比恵子(映画監督、元ミス日本、「第71回米国アカデミー賞短編ドキュメンタリー映画賞」受賞)……。
昭和の映画やドラマを見ている方なら、「なんかすごそう」と思っちゃいませんか。
人格の濃そうな方々ばかりです。
もっとも、向井亜紀と同級生だった私の妹は、「向井が学校に来たのを見たことがない」といつも言ってましたから、そういう声を意識したのか、いつのまにか彼女のプロフィールは「中退」になってしましたけどね(笑)
いずれにしても、今の三菱UFJ銀行や、大同生命を作った人と考えると、すごい人なんだなと思いますね。
しかも、男性中心の社会で、妻や母としての役割も怠らずに、ですよ。
つまり、どんな社会だろうが、ヤる人はヤるんです。
田嶋陽子のように、必要以上に男社会への敵愾心を煽り、無責任な文句ばかり言ってる「知識人」もいますが、こうやって社会に対して結果を出している女性こそが、私は信用も尊敬もできる方だと思います。
『あさが来た』は、ご覧になりましたか。
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