週刊実話 増刊 昭和テレビ黄金伝説(週刊実話編集部編)は懐かしの昭和時代を誰もが心躍らせたテレビ番組を振り返る

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週刊実話 増刊 昭和テレビ黄金伝説(週刊実話編集部編)は懐かしの昭和時代を誰もが心躍らせたテレビ番組を振り返る

週刊実話 増刊 昭和テレビ黄金伝説(週刊実話編集部編)は、懐かしの昭和時代を誰もが心躍らせたテレビ番組を振り返っています。視聴率20%超えは当たり前、昭和歌謡に秘められたエピソード、衝撃事件のスクープ映像、アイドルと親衛隊の関係など盛り沢山です。

このムックは、昭和時代のテレビ番組に焦点を当てた特集号で、昭和のバラエティ、ドラマ、アニメなどの名作を振り返る内容になっています。

懐かしい番組の裏話や出演者のエピソード、当時の社会背景とともに、貴重な写真や資料も掲載されています。昭和のテレビ文化を愛する人にとって楽しめる一冊です。

私は、今はテレビは全く見なくなりましたが、昭和の時代はテレビっ子でした。

その立場からすると、1記事では紹介しきれないので、各記事は今後何回かに分けて改めてご紹介することになると思いますが、まず今回は、『テレビ三面記事 ウィークエンダー』(1975年4月5日~1984年5月26日、NTV)についてご紹介します。

今も、Facebookの昭和関連グループでは、しばしば投稿されて話題になる番組なので、リアルタイムでご存じない方も、番組名だけは聞いたことがあるのではないでしょうか。

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テレビ三面記事 ウィークエンダー


『テレビ三面記事ウィークエンダー』は、今も語り草の名物番組です。

新聞の政治経済面ではなく、三面記事や週刊誌性犯罪に出てくるように「庶民の事件」を、レポーターがパネルにした写真付きで紹介していました。

朝のワイドショーとして放送されたていた『あなたのワイドショー』の金曜日が『テレビ三面記事』といって、レポーターが事件を紹介する構成だったのですが、それが好評のため、土曜の夜に、とくにエログロの事件を中心に紹介する、いわばスピンオフ番組としてスタートしたのです。

朝の『テレビ三面記事』もそのまま放送されていたので、昼と夜に掛け持ちのレポーターもいました。

泉ピン子、青空はるお、青空うれし、桂ざこば、すどうかづみ、高見恭子などがレポートを行いました。

司会は、毎日新聞に長期連載した漫画『まっぴら君』の作者であり、『連想ゲーム』(NHK)のキャプテンだった加藤芳郎です。

泉ピン子が、この番組でブレイクしたのは有名な話です。

加藤芳郎は庶民目線というか庶民そのもので、面白おかしく紹介するレポートを腹を抱えて笑っていました。

オープニングとエンディングが、土曜の夜にふさわしいものでした。


全米1位「愛のテーマ」と同様、バリー・ホワイトサウンドの真髄を行く楽曲「ラプソディー・イン・ホワイト」。1975年頃から日本テレビ系で毎週土曜日深夜に放送された『テレビ三面記事 ウィークエンダー』のテーマ曲として有名です。(YouTubeより)
https://www.youtube.com/watch?v=IqUAFMjA_6c

「深夜」と書かれていますが、土曜22時です。

まだ、週休2日になる前、まる一日の休日は日曜日だけだった時代の、前日の夜にピッタリの、ゆったりした曲調です。

記事では、番組の特徴を2点、振り返っています。

ひとつは、レポーターが豪華だったこと。

番組では、たんなる話し手ではなく、レポーターに実際に取材をさせることになっていました。

にもかかわらず、前述の人たちに加え、横山やすし、西川きよし、大山のぶ代、山谷えり子、しまざき由理、天地総子、野沢那智、春やすこ、エド山口、うつみ宮土理、水の江瀧子などがレポーターを務めました。


山谷えり子は、裏金で叩かれている国会議員。

しまざき由理は、『ハクション大魔王』『みなしごハッチ』や『Gメン75』などの主題歌を歌った人です。

もうひとつは、番組の中で毎回1事件は、再現フィルムで見せたことです。

事件の中身は痴情、不倫で、今では絶対出てこないアヘアヘ場面が毎回必ず出てきます。

家族で見ていて、そのシーンだけ静かになるという(笑)

でも、今のようにネットで本番動画見放題の時代と違い、青少年にとっては週に1度のお楽しみだったのです。

しかも、事件ですから、美しい恋愛ではなく、欲望丸出しの描き方で、局に苦情も多かったと思います。

俳優は、無名の人でしたが、無名時代の山口良一や柳沢慎吾も出ていたそうです。

観客も仕込みだった


番組は、観客が入っていて、拍手や笑いが入っているので、当時中学生だった私は、局に「観覧希望なんですけど」と電話したことがあります。

そしたら、「受け付けていない」と。

だって人が入っているじゃないかと思いましたが、要するに「仕出し」の人たちだったんですね。

劇団の仕事がない若手とか、通行人プロダクションのタレント。

観客も一般人ではなくプロだったのです。

エロ事件をレポートする過激な番組なので、シロウトに変なリアクションされたら困るということだったんでしょう。

本誌では、このほか、歌謡界、ドラマ、バラエティ番組などを振り返っているので、後日またご紹介したいと思います。

ウイークエンダー、ご覧になったことありますか。

週刊実話 増刊 昭和テレビ黄金伝説 [雑誌] - 週刊実話編集部
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