
マインドフルネス・ストレス低減法 (MBSR)は、1979年にマサチューセッツ大学医学部のジョン・カバット・ジン博士によって開発された、科学的根拠に基づくプログラムです。静座瞑想、ボディスキャン、マインドフル・ヨガといったプログラムが知られています。
この記事では、マインドフルネス・ストレス低減法 (MBSR)とは何かをご紹介しますが、その前に、簡単な復習をします。
以前、仏教の瞑想と、街中にあるヨガ教室の違いについて書きました。

簡単に復習すると、仏教の深い思想(空、縁起、無我など)を体現するための、実践の一つである禅やヨガについて、信仰的なことを無視して、その「実践」だけを利用して、ストレス解消や集中力アップなどのツールにしているのが、一般的なヨガであり、マインドフルネスなんだと書きました。
「実践」自体は、脳科学(fMRIなどの脳画像)で研究され、現在、世界中の大学病院や心理療法の現場で標準的に採用されているプログラムです。
つまり、禅やヨガは、仏教という宗教の実践ではあるだけでなく、実は科学的にも「脳にいい影響を与える」エビデンスがある、ということです。
その後者だけを利用したプログラムが、昨今流行しているマインドフルネス・ストレス低減法 (MBSR)です。
マインドフルネス・ストレス低減法 (MBSR)とは
MBSRは、1979年にマサチューセッツ大学医学部のジョン・カバット・ジン博士によって開発された、「科学的なストレス管理プログラム」です。
AI(Gemini)に、そのプログラムをまとめてもらいました。
MBSRは単なるリラックス法ではなく、「8週間の集中プログラム」として形式が決まっているのも特徴です。
ボディスキャン: 横になり、身体の隅々の感覚を順番に感じ取る。
静座瞑想: 呼吸に意識を集中させ、雑念をコントロールする。
マインドフル・ヨガ: 動きの中での身体の伸びや感覚を観察する。
これらを行うそうです。具体的な方法は、サイトやYouTube動画などで紹介されています。
MBSRの効果は、
1、痛みを軽減する
2、ストレスを軽減する
3、不安障害を改善する
そうです。
特別公開、3分MBSR
本格的なMBSR(8週間プログラム)の第一歩として、自宅や職場でもすぐに試せる「3分間呼吸空間(3-Minute Breathing Space)」という技法をご紹介します。(出典、Gemini)
このエクササイズは、脳が「自動操縦状態(あれこれ考え続けている状態)」になっていることに気づき、意識を今に引き戻すためのトレーニングです。
ステップ1:現状に「気づく」(1分)
まずは姿勢を正し、可能であれば目を閉じます。
・内面をスキャンする: 今、この瞬間に自分の心や体に何が起きているかを確認します。
・思考・感情・感覚: 「あ、今焦っているな」「肩が凝っているな」「将来の不安を考えているな」と、ただラベルを貼るように気づくだけでOKです。変えようとする必要はありません。
ステップ2:呼吸に「集める」(1分)
意識のスポットライトを、一番はっきりと感じる「呼吸の感覚」だけに絞り込みます。
・お腹や胸の動き: 息を吸ったときにお腹が膨らみ、吐いたときにしぼむ感覚に全神経を集中させます。
・アンカー(錨): 意識がどこかへ飛んでいったら、優しく、でもしっかりと「呼吸」という錨(いかり)の場所まで引き戻します。これを繰り返すことが脳の筋トレになります。
ステップ3:意識を「広げる」(1分)
呼吸に向けた集中を保ったまま、意識の範囲を体全体へと広げていきます。
・全体の感覚: 呼吸をしている体全体の重み、皮膚に触れる空気の温度、座っている椅子の感触などを丸ごと抱きしめるように感じ取ります。
・そのまま戻る: 体全体が呼吸しているような感覚を味わったら、ゆっくりと目を開け、今の落ち着いた感覚を保ったまま次の活動に移ります。
功罪の「罪」とは?
MBSRは、宗教性を廃したことで、信仰に関係なく現代人が利用しやすい『便利な道具』になりました。
しかし、その強力な効果を、何のために使うのかという『倫理的な問い』は、今再び注目されています。
瞑想が、「信仰と関係ない中立的なテクニック」として扱われることで、たとえばスナイパー(狙撃手、564屋)が集中力を高めるために利用するなど、倫理的に問題のある状況でも、機能してしまう道具になったらどうするんだ、という批判があります。なるほどなあと思いませんか。
瞑想と信仰は、本来一体化したものであるべきです。
仏教の深い思想(空、縁起、無我など)に精通する者からは、現代のマインドフルネスが、手っ取り早く果実(心の平穏)だけを摘み取って、それを支える根(教義や信仰)を軽視しているように見えると指摘されています。
ですから、ヨガなど、信仰なきマインドフルネスは、「マクドナルド・マインドフルネス」とバカにされる向きもあります。
本来の瞑想や自己探求の精神から離れ、単なる生産性向上やストレス解消の「手軽なツール」として普及した、現代のマインドフルネス流行を嘲笑した言葉です。
私は凡夫なので、禅もヨガもやりませんが、ヨガなど「実践」に関心を持たれたのなら、その「意味(つまり仏教の教え)」についても、縁だと思って関心を持たれてもたらいかがかと思います。
神道や仏教は、こんにちの我が国の道徳の「原作」にもなっているので、なるほどなあと思うことも少なくないはずです。
普段、何らかのマインドフルネスは、されていますか。

マインドフルネスストレス低減法 – ジョン・カバットジン, Jon Kabat‐Zinn, Kabat‐Zinn,Jon, 春木 豊


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