
ラサール石井さんが、参議院選に出馬することが話題になっています。学歴を尋ねられたところ、「中退ではなく除籍」だと答えました。一方、静岡県伊東市・田久保眞紀市長には学歴詐称疑惑が起こっています。人はなぜそんなに学歴にこだわるのでしょうか。
ラサール石井さんは、学歴を「早稲田大学第1文学部?」と確認されると、間髪入れず「違います」と否定。
「私は早稲田大学に4年通って、除籍になっています。『中退』と言うと経歴詐称になる」と口にし「私は(鹿児島の私立)ラ・サール高卒。高卒が本当です」と述べました。
その上で、「早稲田には行きましたが、『中退』と書いたことはございません。正しく書くなら、『除籍』と書いてください」と、呼び掛けたというもの。
「経歴詐称はしていません」参院選出馬表明のラサール石井、会見で「最終学歴」問われて… #ラサール石井 https://t.co/Vu5c7LMtP0
— 日刊スポーツ (@nikkansports) June 30, 2025
これは、静岡県伊東市・田久保眞紀市長の、学歴詐称疑惑を意識した面もあると思います。
市長は、「東洋大学卒業」を自称していたが、中退ですらなく除籍であるという「怪文書」に対して、「法的措置をとる」と言っているそうです。
しかし、本当に卒業しているのなら、高いカネと手間を掛けて弁護士など雇わなくても、500円払って大学に卒業証明書を発行してもらえば済む話だろう、とtv番組「ゴゴスマ」で石井亮次アナウンサーに突っ込まれていました。
もとより、学歴詐称が本当なら、「怪文書」ではなく「告発書」です。
それにしても、「中退」と「除籍」の何が違うんだろう、と思った人も多いのではないでしょうか。
そこで、今日は、
1.中退と除籍はどう違うのか
2.学歴詐称をなぜしてしまうのか
という点について、簡単にまとめてみました。
中退と除籍の違い
まず、大学を卒業していれば「大卒」、入学しても卒業していなければ、学歴(学位)としては「高卒」になります。
東大中退のホリエモンも、「高卒」ということになります。
では、卒業できなかったというのは、どういう状態か。
「除籍」か「中退(中途退学)」のどちらかになりますが、このふたつは全く違います。
「中退」は、自分でやめることなので、復学したり、他大学に入り直すとき、それまで取得した単位を認めてもらうことができます。
つまり、「高卒」ではあるけれど、途中まで学修していたことは認められるわけです。
よく、中退者が使う表現で、「〇〇大学に学ぶ」というのがありますね。
卒業はしていないから、「卒業」とは書かずに「学ぶ」とだけ書くわけです。
一方、「除籍」は何らかの事情で、大学側が学生を在籍者名簿から外すことです。
これは、学生の意思ではなく、大学の学則に基づいて行われる「処分」としての側面が強く、主な除籍理由としては、学費未納、在籍限度年数の超過、休学期間の超過、学業不振、連絡が取れない、退学に値する問題行動などがあると思われます。
除籍は、「お前は我が校にいなかったことにする」という処分ですから、それまでに取得した単位認定すら取り消される、最初に遡ってなかったことにされる場合もありえます。
つまり、学修履歴まで無効にされてしまうということです。
もちろんこれは、細かい部分で異なるケースもありますが、少なくとも学籍から消されることだけは間違いありません。
ですから、除籍された人は、そこで学修したかのような履歴にすべきではなく、どうしても名乗りたいなら、正直に「除籍」と名乗らなければなりません。中退とは違うのです。
したがって、ラサール石井さんの話は正しく、一方、市長の疑惑は公職選挙法第235条(虚偽事項公表罪)に関わる問題なのです。
人はなぜ詐称までして学歴にこだわるのか
人が、詐称してまで学歴にこだわる背景を、AIのGeminiにまとめてもらいました。
1. 根強い「学歴社会」の存在
日本では依然として「学歴社会」であるという認識が強く、学歴が個人の社会的な評価やキャリアパスに大きな影響を与えると信じられています。
2.就職における有利さ
特に新卒採用において、企業は学歴をスクリーニングの重要な基準としています。有名大学や高学歴は、一定の知的能力や努力、忍耐力の証明と見なされ、書類選考の通過率や内定の可能性を高める傾向があります。
3. 自己評価の低さや不安
自己評価が低い人や、自分の能力や経験に自信が持てない人が、他者からの評価を高めるために学歴を偽ることがあります。
4. 認識の甘さやリスク軽視
学歴詐称が発覚した場合の深刻な結果(内定取り消し、解雇、法的措置、社会的信用の失墜など)を十分に理解していない、あるいは「ばれないだろう」という安易な考えから詐称に及んでしまうケースもゼロではありません。
総じて、学歴詐称は、個人が社会的な成功や承認を求める中で、学歴という「分かりやすい指標」に過度な価値を見出し、現実と理想のギャップを埋めようとする心理の表れと言えるでしょう。
しかし、その行為は大きなリスクを伴い、発覚した際には取り返しのつかない事態を招く可能性があります。
通信課程の再チャレンジをお勧めします
学歴コンプレックスがあるんだったら、大学に入ったらいい、いや、結局それしか解決方法はありません。
でも、今更受験勉強で勝ち抜く自信がない。学費が負担だ。年齢的に10代の子と同じカリキュラムはこなせない……。通学の体力もない
そんな方には、通信制大学をお勧めします。
これまでにも何度か書きましたし、この記事も字数が多くなってしまったので詳しくは書けませんが、通信制大学なら、
1,入学試験は原則としてなし
2.学費は通学課程よりリーズナブル
3.在籍年限が通学過程より長いのでゆっくり学修できる
4.卒業証書や学歴は通学課程と同じ
です。
コンプレックスでストレスをためたり、後で後悔する学歴詐称をしたりするくらいなら、通信課程に入ってリポートを書くエネルギーに費やしたほうが前向きです。
いくつになっても、というより歳を取ると逆に、学生生活は楽しいですよ。
学歴詐称に限らず、すぐにバレてしまうような見栄をはったり、大風呂敷を広げたあとで、後悔したりした経験はありますか。



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