「実は性格が悪い芸能人5選」「マスコミが伝えない裏の顔」…。こんなタイトルの動画を目にしたことはありませんか?

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「実は性格が悪い芸能人5選」「マスコミが伝えない裏の顔」…。こんなタイトルの動画を目にしたことはありませんか?

「実は性格が悪い芸能人5選」「マスコミが伝えない裏の顔」…。こんなタイトルの動画を目にしたことはありませんか?

NHKの報道によれば、芸能ゴシップ動画の総再生回数は100億回を超え、副業としてこうした動画を制作するケースも増えているといいます。しかし、一見無害に見えるこれらの動画には、思わぬリスクが潜んでいるのです。

先日は、ショート動画が脳に悪いという学術的な報告があるという話を書きました。

YouTubeやFacebook、TikTokなどの数十秒のショート動画の閲覧が認知機能の低下やストレスの増加と関連していることが示された
YouTubeやFacebook、TikTokなどの数十秒のショート動画を閲覧できるサービスが人気を集めていますが、複数の実験結果を包括的に分析した研究により、ショート動画の閲覧が認知機能の低下やストレスの増加と関連していることが示されたと

今回は、芸能ゴシップが社会的に問題であり、作る側だけでなく、ことと次第によっては見る側にも法に問われる場合があるという話です。

そして、その芸能ゴシップの再生数は、まさにショート動画によってうなぎのぼりなのです。

ゴシップ動画を「視聴する」ことのリスク

今日の情報源です。

まずは、私たちが何気なく視聴する立場から考えてみましょう。

情報の信憑性の問題が最も大きなリスクです。多くのゴシップ動画では、出典不明の情報や匿名の「関係者」の発言がさも事実であるかのように紹介されています。しかし、その多くは検証が不十分な噂話や誇張された内容です。それらの情報をうのみにすることで、芸能人に対する誤ったイメージを植え付けられてしまう可能性があります。

また、無断で撮影されたプライベート写真や動画が使用されているケースも少なくありません。これらは肖像権やプライバシー権の侵害にあたる可能性があります。私たち視聴者は、そうした違法性のあるコンテンツを消費することに無自覚になりがちです。

さらに、ネガティブな情報に触れ続ける心理的影響も見過ごせません。他人の欠点や失敗、私生活の問題を楽しむ習慣は、私たちの人間関係やものの見方に知らず知らずのうちに悪影響を及ぼす可能性があります。

ゴシップ動画の「制作」に携わるリスク

次に、副業などとしてこうした動画の制作に関わる場合のリスクについて考えてみましょう。

法的リスクが最も深刻です。無許可で写真や動画を使用すれば、著作権法違反になる可能性があります。また、虚偽や誇張された内容を流せば、名誉毀損やプライバシー侵害で訴えられるリスクもあります。たとえ動画に「噂の範囲です」といった但し書きがあっても、法的責任を免れる保証はありません。

最近では、動画制作のアルバイトや業務委託として、こうしたゴシップ動画制作の求人も出回っているようです。しかし、これらの仕事は社会信用を損なうリスクがあります。将来、他のメディア関連の仕事に就こうとしたとき、ゴシップ動画制作の経歴が足かせになる可能性もあるのです。

また、制作に関わったことで、芸能人の熱心なファンから批判や嫌がらせを受けるリスクもあります。インターネット上では、コンテンツ制作者の個人情報が特定され、激しい非難にさらされるケースも少なくありません。

ゴシップ動画を「拡散する」ことのリスク

最後に、SNSなどでゴシップ動画をシェアしたり、リンクを拡散したりする場合のリスクについても考えておきましょう。

誤情報の拡散に加担するリスクがあります。たとえ「本当かどうかわからないけど」という前置きでシェアしたとしても、それが多くの人に事実として受け取られる可能性があります。一度拡散された誤情報は、後で訂正しても完全には回収できません。

また、誹謗中傷の連鎖に荷担するリスクもあります。あなたがシェアした動画がきっかけで、特定の芸能人に対する誹謗中傷が増幅するかもしれません。最近では、ネット上の誹謗中傷が芸能人の活動休止や引退につながるケースも少なくなく、私たち一人ひとりの行動が重大な結果を招く可能性があるのです。

さらに、SNSでのシェアはあなた自身の評価を下げるリスクもあります。頻繁にゴシップコンテンツをシェアする人は、信頼性や品格に疑問を持たれる可能性があります。職業によっては、そのような発信が業務上の信頼を損なうことも考えられます。

健全なメディア消費のために

芸能ゴシップ動画がこれほどまでに拡大した背景には、私たちの「知りたい」という欲求があります。しかし、その欲求を満たすために、他者の権利や尊厳が損なわれてはならないでしょう。

動画を視聴する際には、その情報が本当に信頼できるものか批判的に考える習慣をつけましょう。制作に関わる機会があれば、法的リスクだけでなく、倫理的な観点からも慎重に検討することをお勧めします。そして、SNSで拡散する前には、それが誰かを傷つける可能性はないか、一度立ち止まって考えることが大切です。

私たち一人ひとりがメディアリテラシーを高め、責任あるコンテンツ消費・発信を心がけることで、より健全なネット環境を作っていけるのではないでしょうか。

次に「芸能ゴシップ動画」を目にしたとき、ぜひこれらのリスクについて思い出してみてください。それだけでも、ネット上のコンテンツとの付き合い方が、少し変わるはずです。

平成の芸能裁判大全 - 芸能裁判研究班
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